占星術入門 24

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第24章 船とその航海の安全や破滅について


 アセンダントと月☽は船や艀を、アセンダントの主はその船で航海する人々を表す。第8ハウス(の主)で品位のある凶星がアセンダントにあったり、アセンダントの主が第8ハウスにあり、第4、6、8、12の主らのいずれかと悪しきアスペクトにあったり、☽月が燃焼し、地平線の下にあったりするのを見たら、あなたはこの船は沈み、船員らは溺れると占断できよう。だが同時に表現星らの間で歓迎があれば、船そのものは沈んでも、船員らの一部は逃れられよう。先に述べた全ての表現星らに苦しみが無ければ、船も船員らも安全であろう。そしてこれらの間に歓迎があれば、それ以上である。アセンダントと月☽が不幸であり、アセンダントの主が幸福ならば、船は失われるが、人々は救われよう。


 ある船が出航して、その船が帰還できるか、この航海で何を望めるかを質問者が求めるならば、ホロスコープのアングルを見て、吉星らがその中にあり、凶星がアングル、カデント、燃焼、☉太陽の光線から離れているのを見るならば、船と乗員は安全に向かえると占断できよう。だが、あなたが凶星らがアングル、サクシーデントのハウスにあるのを見つけたら、船に幾らかの障害がある可能性があろう。この凶星が♄土星ならば、船は座礁するだろう。♂火星であり、地のサインの中にあれば、同じかそれ以上に大きな危険や損害があるのを意味する。だが吉星がその慈悲深い光線を♄土星や♂火星の場所へと放っており、アングルの主と☽月が主であるサインにある惑星が不幸から自由にあれば、船には困難があり損害を受けつつも、船員の大半は保たれよう。♂火星がアングルの主らや、☽月の主であるサインにある惑星らを苦しめていれば、船員らは敵や海賊に襲われる危険があるだろう。さらに他の悪しき配置もあれば、乗員らの間に流血を伴う喧嘩、盗み、窃盗などがあろう。♄土星のみならば、盗みはあっても流血は無いだろう。


 さらに、船の底や水面下にある部分を表すサインが♄土星、♂火星、☋竜尾(さらに、悪しきアスペクトにあれば♅天王星も)によって苦しめられていたら、この船は水漏れをするだろう。不幸なサインがミッドヘヴン、火のサインであり、そこに♂火星があれば、稲妻や火の危険があり、風のサインや♀金星が苦しめられていたら、暴風による被害がある。♂火星が第4ハウスにあり苦しめられていたら、水面下にある火を示す。♅天王星が♂火星と共にあれば、自発的な発火があろう。サインが♊双児宮、♎天秤宮、♒宝瓶宮のいずれかならば、この船は敵によって放火されるだろう。


 ♄土星がミッドヘヴンにあるならば、腐った船具や悪天候、暴風などにより損害があるだろう。凶星がアセンダントにあるならば、船の前の部分に損害がある。アセンダントの主が逆行しているならば、船は港へと入り、主が活動サインにあれば、船は出航した港へと帰れるのを示す。第8ハウスの主が第1ハウスの主を苦しめ、それが第8ハウスにあれば、船は苦しめる惑星の性質によって損害があるだろう。この主が☽月が主であるサインにある惑星や、アセンダントや☽月の主を苦しめているならば、船長やおそらくはその友の死を示す。⊕フォーチュンが苦しめられているならば、積荷や(それらを売る)市場で不幸があり、♃木星、♀金星、☊竜頭が第2ハウスにあったり、⊕フォーチュンの主を支えていたら、それらの力に従った良い利益があるのを示すだろう。


 アセンダントや☽月の主やそれらのハウスにある惑星らが、活動サインにあるならば、航海は長くなるだろう。それらが素早いならば、船は素早く帰るだろう。第1ハウスの主と、月のサインにある惑星らの間に悪しきアスペクトがあり、それらに歓迎が無いならば、船員の間や船長との間で不和があるだろう。アセンダントの主の方が強いならば、船乗りが勝っており、☽月がいるハウスの主ならば、船長の方である。⊕フォーチュンのサインにいる惑星が共に無かったり、第2ハウスの主が弱かったら、糧食の欠如があり、それらが水のサインにあれば、真水の欠如となる。


サインが支配する船の部分


♈白羊宮は、船の側面
♉金牛宮は、船首の水切りとその下の部分
♊双児宮は、舵や船首
♋巨蟹宮は、船底
♌獅子宮は、上の部分
♍処女宮は、船倉
♎天秤宮は、水面の部分
♏天蝎宮は、操船余地や船乗りの船室
♐人馬宮は、船乗り自身
♑磨羯宮は、船の末端
♒宝瓶宮は、船主や船長
♓双魚宮は、ガレーの櫓、蒸気船での舵輪、帆船での帆


ある航海中の船の例


 1644年12月にロンドンである商人が、交易のためにスペイン沿岸へと船を送っており、それから自らの船が遭難したという幾つかの知らせを聞いた。この商人は船の1セントごとに60ポンドを与えられる事になっていたが、保険会社はまだ何も払ってはいなかった。そしてこの商人の友人が、この船が沈んだか無事かについて私はどう考えているかと尋ねた。私はこの人物に対して、この船は失われておらず無事であり、最近幾らかの損害を受けたものの、今では回復していると自らの意見を述べた。我が占断については、以下の内容を基にしている。


 まず最初に、アセンダントにある♋巨蟹宮は、船体やその積み荷を示す。そして第11ハウスのカーディナルサインにある♄土星が、アセンダントの近くに☐スクエアを放っているのを私は見つけた。このスクエアの後に、私は☽月が高揚にあり、アセンダントに✶セクスタイルを放ち、これと第7ハウスの☉太陽と☿水星の☍オポジションとの間に挟んでいるので、船は危険にあるのを見た。この占断でのアセンダントの全てのアスペクトは危険だからである。アセンダントは♄土星の☐スクエアにより苦しめられ、その性質の恒星もあるので、この船は♄土星の性質、動きが遅く、重く、それほど良くない状態にあると私は占断する。そして♋巨蟹宮は弱いサインなので、船はそのような性質にあると考える(そしてこれも後に正しいと証明された)。さらに☋竜尾が第9ハウスにある事から、船は航海中に幾らかの災難にあり、♄土星が意味する幾らかの損害、すなわち♄土星がいる♈白羊宮が表す船の側面やその近くに水漏れや損害があったと私は占断した。


 だがアセンダントの女主人である☽月が第11ハウスにあって高揚にあり、障害には無く、☉太陽と☿水星と吉の△トラインにある。また♃木星の近くにあり、これらの表現星らが地平線の上にあり、全ての凶星がアンギュラーに無いので、船、船乗り、士官らは安全であり、良い状態にあると私は占断した。


次の質問――どこに船はいるか、どの沿岸か、いつその知らせが来るか?


 これらについて、私は☽月が♉金牛宮の不動サイン、第11ハウスにあるのを考慮した。さらに、この♉金牛宮は南のサインであるが天の東の南の端に位置する。そして☿水星との△トラインにあり、南のサインであり西のアングルにある♑磨羯宮にあるので、これら全てを判断すると、船はロンドンから南西に位置し、我々(イングランド)の沿岸にあるか、アイルランドとウェールズの間にあると見た。私はこの時にはどこかの沿岸にあると見たが、それは☽月がいる♉金牛宮は不動サインであり、安心の第11ハウスにあるので、船は修復している最中にあると考えた(この時には船は西の沿岸にあったと証明されている。)。


 ☽月が☿水星と☉太陽の△トラインにあり、それらはアンギュラーにあり、これら3つとも動きの速い星で、このトラインもほとんど完全なものなので、この船の知らせや発見はすぐに来ると占断した。この表現星らは、ほとんど完全なアスペクトにあるので、その晩、あるいはその2日以内に知らせが届くと私は述べた(そしてこれも証明された)。また⊕フォーチュンが♂火星と関連し、☽月とのアスペクトのある☿水星は♂火星とのアスペクトにもあり、さらに☽月は資産と関連する第2ハウスの主である☉太陽と良いアスペクトにあるので、この商人はこの冒険で利益があると私は見た。


 加えて述べると、通常は☽月は逆行の惑星と良きアスペクトにあると、予想もしない物事を素早くもたらす。そして、☽月が単独や複数の吉星と良いアスペクトにあれば、良い希望がある理由があるのが一般的な格言である。


別の航海中の船の例


 ここでは、アセンダントと月☽が船と船員らの表現星である。☽月は最近に第8、9ハウスの主である♄土星との☐スクエアから離れており、その後に♄土星との△トラインにあり、それから第4と12ハウスの主である☿水星との☍オポジションにあり、これはこの船は最近に座礁の危険があるのを示していた。また☽月はその軌道がヴォイドにあるので、船の知らせは聞かれる事が無く、その後に不動サイン、またカデントのハウスで♄土星と☐スクエアに入り、それから他の吉星との良いアスペクトも無く、その軌道がヴォイドにあり、それから再び第4ハウスで第8ハウスの主である♄土星と、良いアスペクトではあるが関連している。それから、☽月のハウスにある惑星である☿水星と☍オポジションにあり、損傷にあり延焼に入っている。また☿水星のハウスにある惑星である♃木星は地平線の下にあり、♀金星と☌コンジャンクションして、凶星のタームにある。さらに♂火星は第2ハウスのカスプの近くで没落している。これらから判断して、この商人は損失をしていると私は見た。加えて、⊕フォーチュンは第6ハウスで♃木星と関連し、逆行しており、第2ハウスで苦しみつつも、⊕フォーチュンとはアスペクトになく、☽月は☿水星とともに、この星と☐スクエアにある。これらはあまりに多くの悪影響があるので、商人はこの船について、全てで無かったとしても多くを失い、結果として船は失われると私は占断した(これも証明されている)。主要な表現星が第4ハウスにあり、苦しめられていたら、船が沈む確実な印である。


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