占星術入門 23

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第23章 家で話しかけられる人物を見つけられるか?


 アセンダントとその主は質問者を意味し、一般に第7ハウスとその主は話しかけられる人物を表す。だが何らかの関係がある人物については、その関係のハウスと主を見るようにせよ。例えば、父親ならば第4ハウス、子供ならば第5ハウス、親友ならば第11ハウスである。また第7ハウスの主や質問者の表現星が4つのアンギュラーのいずれかにあるならば、その人物は家にいるが、サクシーデントのハウスにあるならば、家からはそう遠くなく、カデントのハウスにあるならば家からは遠くにいる。


 あなたがこの人物の家に訪問しようとする日に、アセンダントの主がこの人物の表現星と完全なアスペクトにあるならば、この人物の家で出会えるか、聞く事ができよう。あるいはこの人物のハウスの主からどの惑星も離れていて、その光がアセンダントの主へと転送されているならば、どこにその人物がいるかを、その惑星により表わされる人物によりあなたは学ぶだろう。その惑星を知る事で、この人物を知り、この惑星の性質、サイン、この惑星がある天の四方により、これらの条件によって、それが男性か女性かもわかろう。


何かが突然に起きたら、それが吉か凶かについて


 出来事が起きた時や最初に聞いた時の正確な時間で、あなたの天の図を書くのだ。それから、誰がアセンダントの主であるか、どの惑星が☉太陽や☽月とアスペクトにあるか、それらがアセンダントの中にあるか、もし一つ以上あるなら、最も強力な星を選ぶ。そしてその位置をよく考慮するようにせよ。その惑星が☉太陽、♃木星、♀金星と良いアスペクトにあるならば、その出来事、噂が何であれ、それからどのような凶事も起きないだろう。だが、この出来事を表す惑星が弱かったり、延焼していたり、♅天王星、♄土星、♂火星、♀金星と悪しきアスペクトにあるならば、何らかの凶事が起きるだろう。そしてあなたがこの苦しめる惑星とその性質、位置について考えるならば、この凶事の性質について学ぶであろう。それが第3ハウスの主ならば、この出来事は親族や隣人、あるいは短い旅から来るだろう。それが第2ハウスの主ならば、あるいは凶星が第2ハウスにあるならば、金を失うのを意味する*1。第4ハウスの主ならば、出来事は家についてや、父や妻の母によってのものである。第5ハウスの主ならば、放縦や子供たちによるものであり、他も同様である*2


質問――質問者の体の部分にある印、ほくろ、傷は何を意味するか? 


 これは質問がラディカルであるのを示し、この学が真実であると懐疑家に納得させるのに有用である。


 あなたが要求によって質問者のホロスコープを書いたならば、人体のどの部分がアセンダントのサインが表すのを観察せよ。質問者の体のどの部分に印、ほくろ、傷があるかについて、♈白羊宮にアセンダントがあるならば頭にそれらはあり、♉金牛宮ならば首にあり、♊双児宮ならば腕、肩にあるなどである*3、またアセンダントの主が支配するサインにより、別の印もあるだろう。


 第6ハウスのカスプにあるのと第6ハウスの主がいるサインは、それらが司る体の部分に別の印を与え、また☽月があるサインも、それが司る体の部分に印を与えるだろう。


 ♄土星が印を与えるならば、それは暗く、曖昧だったり黒い。♂火星は通常は赤いほくろを与える。だが、火星が火のサインの中にあるならば、一般的に切傷である。


 印やほくろを表すサインや惑星が多く苦しんでいたら、それらの印などはより明白なものとなるだろう。


 このサインや惑星が男性なら、その印は人体の右側にあり、それらが女性ならば左側にある。ほくろなどの表現星が地平線の上にあるならば、この印やほくろは人体の前面にあったり、目に見えるものだったり、その部分の外側にある。だが、惑星が地平線の下ならば、内側、隠された、見えない部分にある。


 このほくろなどを表すハウスのカスプや惑星が、サインの最初の10度ほどならば、この印、ほくろなどは、その部分の上位の場所にある。それらがサインの中間の10度の中にあるならば、このサインが司る部分の中間にある。そしてアセンダントや第6ハウス、それらの主、☽月がサインの最後の10度にあるならば、印、ほくろ、傷はその部分の低位の場所にある。あなたの質問がラディカルであり、ホロスコープを書く時間を正確に取っていたら、上で述べた規則は常に正確に当てはまる。またこれらは質問の対象の人体にも当てはまる。尋ねられた人物がその妻ならば、第7ハウスとその主がその女性の印を示すだろう。そして、(第7から6つ移動した)第12ハウスとその主は2つ目の他の印を示すだろう。


 多くの場合で、☽月が☉太陽と☌コンジャンクションや☍オポジションにあるならば、質問者の目やその近くに傷があるだろう。そして、☌コンジャンクションや☍オポジションにある☽月や☉太陽が火星によって苦しめられているならば、これらは常に起きるだろう*4


不在者は生きるか死ぬか?


 質問の対象が質問者と関係が無いならば、アセンダントやその主、☽月はその不在の人物を意味する*5。だが、その関係者にについて知りたいならば、その関係者を表すハウスとその主を見よ。例えば第3ハウスならば兄弟や姉妹であり、第4ハウスならば父であり、第6ハウスならば父方の叔父や叔母であり、第10ハウスならば母などである。


 この質問を占断するのに、第1や第8ハウスの質問対象の主が第8ハウスで共にあるか、第6や第8ハウス(の主)が☍オポジションにあるかを観察せよ。これらは、質問対象が病んでいたり死ぬ寸前にあるのを示している。またアセンダントの主と第8ハウスの間に転移があったり、第8ハウスの主がアセンダントにあったり、そのアセンダントの主も第8ハウスにあったり、第8ハウスの主が第4ハウスにあったり、逆に第4ハウスの主が第8ハウスにあるかも観察せよ。これら全ては対象の人物が死んでいるのを示している。そしてその表現星が悪しきアスペクトに多く苦しめられており、凶星らがアンギュラーに、吉星らがカデントにある場合には特にそうである。


 アセンダントの主が第6ハウスの主と悪しきアスペクトにあるならば、不在の人物はごく最近に病であっただろう。それが第8ハウスの主であり、先に述べたような他の重要な要素が無ければ、この人物は瀕死であったがまだ死んでいない。それが第12ハウスの主とならば、この人物は逮捕される不安や捕囚の恐怖に苦しめられている。そして表現星が第12ハウスにあるならば、個人的な敵によって多くの苦しみがある。そして恒星やその他の条件がトラブルを起こすものならば、この人物は捕囚にある。第2ハウスの主からの悪しきアスペクトがあれば、この人物は金を必要としている。第7ハウスの主からならば、喧嘩や争いがある。第9ハウスならば、旅や法律でトラブルにあり、他のハウスも同様である。もしアセンダントの主が第9、10、11にあれば、死んだとされていたが実際には生きていたのを私は常に見い出している。あなたが、この人物が生きているのを見つけ、何時この人物を見たり聞いたりしたいかを知りたいならば、天体暦で質問者の第11ハウスと質問対象のアセンダントの主が✶セクスタイルや△トラインにあるのを見たら、いつその知らせが届くかを知るだろう。そして☽月が表現星と✶セクスタイルや△トラインにあるならば、それらの表現星がある場所がアンギュラー、サクシーデント、カデントのハウスのどこにあるか、サインは活動サイン、不動サイン、柔軟サインにあるか、その度を調べる事でその日、週、月を知るだろう*6


上のホロスコープは以下の質問の解答のためである


1. この人物は家で見つけられるか?
2. 突然に起きた事に、吉や凶のいずれが続くか?
3. 質問者に何のほくろや印があるか?
4. 不在の人物は生きているか死んでいるか?


第1の質問――ある女性が自らの子が、彼女の家でその先生と一緒にいるかと求めていた。


 このホロスコープでは、アセンダントの主である♀金星が質問者を表している。そして第5ハウスはその子供たちであり、質問の対象者を表している。私は第5ハウスの主、子供の表現星である♃木星が東のアングルにあるのを見つけた。この人物はその母の家にあるかという質問であった。そして☽月が第4ハウスの主の♄土星、質問者の家の表現星と✶セクスタイルにある。そこから私は、彼女は家に帰ったら子供がいるのを見つけるだろうと占断し、彼女はそれが事実だと確認している。もし第5ハウスの主である♃木星が先生の表現星である第10ハウスにあるのを見つけたり、☽月が子供の表現星の♃木星から離れて☉太陽と関連し、月☽がアンギュラーにいたならば、私はこの子はその先生の家にいると占断したであろう。私はさらに未来(の星の動き)も調べて、6月25日の午後2時に母と子の表現星(♃木星と♀金星)が△トラインか✶セクスタイルのアスペクトに入るのを確認した。そのため、彼女はその時に子供を見るだろうと占断した。それも彼女は確認している。通常は表現星らが△トラインか✶セクスタイルのアスペクトに入る日(それは天文暦で確認できる)に、距離が許すならば、知らせや対象者からの手紙が届くであろう。だが質問者と対象者がそれほど離れていなければ、疑いなく彼らはその日に出会うであろう。


 尋ねられた人物が異邦人だったとしたら、その人物は第7ハウスの主である♂火星で表されていただろう。そしてこの星は第2ハウス、サクシーデントのハウスにいるので、この人物は家にはいないが、そこから遠くもない。そして♐人馬宮は東のサインであり、第2ハウスは東北なので、その方角に彼はいると私は占断するだろう。そして♐人馬宮は野原、丘、高地を司るので、私は使者をそちらの方向へと送り、そのような場所で探させるだろう。だがこの人物が町の中にいるならば、♐人馬宮は馬小屋、火のある場所などを表すので、私は質問者に対して、♀金星が喜ぶ場所である、馬小屋、鍛冶屋、肉切り人の店などを探すようにさせるだろう。


第2の質問――突然に起きた事に、吉や凶のいずれが続くか?


 このホロスコープでは☉太陽が彼がいるサインの主であり、♃木星が月☽がいる♓双魚宮の主である。また♀金星がアセンダントの主であり、アセンダントに△トラインを投げかけ、♃木星ともトラインにあり、自らもアセンダントにある。これら全てから突然の出来事が起きた時から、質問者の傷が増大する事は無いと安全に占断できる。だが♀金星が♂火星と☍オポジションに近くて第2ハウスにあるので、質問者は短いうちに幾らか金を失うと占断するだろう。残りも同様に占断する*7


第3の質問――質問者に何のほくろや印があるか?


 アセンダントが♎天秤宮の25度にあり、♃木星も顔を表すアセンダントの中にあるのを私は見つけたので、質問者はその顔の右側、口のそばにイボやほくろがあるだろう。♃木星と♎天秤宮の両方とも男性だからである。またアセンダントが♎天秤宮の後半の度にあるので、質問者は臀部に向かっての腰にもほくろがあると告白している。さらに♈白羊宮は第6ハウスにあるので、彼女は額の髪の近くにも一つあるのを示している。このハウスのカスプは4度ほどしか無いからだ。第6ハウスの主である♂火星は、男性のサインの♐人馬宮にあり、地平線の下にあるので、ほくろが右の太腿、その中心に向かい、背後か見えない部分にあるのを示している。月☽は女性のサインである♓双魚宮の27度にあるので、ほくろが左足の先端にあると彼女に語っている。


 質問が対象者の息子ならば、そのアセンダントに♓双魚宮があるので、彼のほおの左側にほくろがあるのを示している。また、♓双魚宮は足首を表すので、その左の足首にあり、さらにアセンダントから数度ほどしかないので、少し下にある。ホロスコープの第10ハウスから5度離れている第6ハウスの4度に♌獅子宮があるので、その胸の右側の下に、傷、ほくろ、印があるのを示している。


 残りの部分も、同様の規則に従う。


第4の質問――不在の人物は生きているか死んでいるか?


 先のホロスコープで、♃木星のあるアセンダント、それを司る♀金星、月☽が不在の人物の表現星らである。アセンダントのサインとそこにある♃木星が、この人物を説明し*8、月☽と♀金星がその状態を示す。


 月☽と♀金星が第8ハウスの主と悪しきアスペクトになく、アセンダントに吉星があり、♀金星が第9ハウスにあるので、不在者は健康だと告げるだろう。だが、♀金星は最近、第2と第6ハウスの主である♂火星と☍オポジションにあったので、金に関して最近トラブルがあり、熱病に陥りがちである。だが♃木星がアセンダントにあり、♀金星と△トラインにあるので、医薬、あるいは♃木星で表される人物によって治癒がされている。また、第11ハウスの主である水星☿が♃木星と☐スクエアにあり、さらに両者とも△トラインと同じ意味である長いアセンションのサインにある*9ので、質問者は質問の時から10週間ほどで不在者についての知らせを聞くと私は占断する。なぜなら、☿水星は♃木星との☐スクエアから10度離れているからだ。不在者が質問者からわずかしか離れていないと知っているならば、この人物の事を聞くのに10日のみだと占断しただろう。なぜなら、これらのサインは活動サインだからである*10


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*1 原注。⊕フォーチュンが悪しき影響を受けているなら同様である。
*2 原注。影響を与える惑星の性質によって、凶事の性質について示せよう。♂火星ならば泥棒などであるのを示し、♄土星ならば年長の人物であり、☿水星ならば若い人物や弁護士であり、♅天王星ならば、思いがけない未知の出来事であり、♀金星ならば女性であり、☉太陽ならば権力者であり、♃木星ならば聖職者や判事であり、☽月なら船乗り、低位の人物、群衆である。だが吉星が悪しきハウスの主でない限り、だがそれらの悪しきアスペクトはそれほど凶事とはならない事にも注意せよ。また、それらが良きハウスの主だったり、良きハウスに位置して強いならば、それらの良きアスペクトは同じように利益を示している。そしていずれにおいても、⊕フォーチュンはそのアスペクトにより獲得や損失を示し、☊竜頭が主な表現星と共にあれば吉を示し、☋竜尾ならば逆を示している。
*3 原注。12宮が司る人体の部分は以下である。♈白羊宮は頭と顔、♉金牛宮は首と喉、♊双児宮は腕と肩、♋巨蟹宮は胸と胃、♌獅子宮は心臓と背中、♍処女宮は腸と腹、♎天秤宮は下腹部、♏天蝎宮は性器、♐人馬宮は尻と太腿、♑磨羯宮は膝と腿の後ろ、♒宝瓶宮は脛、♓双魚宮は足首と足の指。
*4 原注。♃木星がこの印を与えるならば、それは青っぽかったり紫だろう。そして♀金星ならば黄色であり、☿水星ならば青白い色であり、☉太陽ならばオリーブ色やトチノキ色である。☽月ならば白っぽい色や、そのアスペクトにある惑星の色が部分的にある。凶星の♄土星や♂火星、特にそれらが共にあったり、正確なアスペクトにある時には、それらの場所による印を与える。それらがアセンダントにあるならば、ほくろなどは顔にあり、第2ハウスならば首に、第3ハウスならば腕にある、などとなる。これら全ての規則は、ホラリーのみならず、誕生時のホロスコープにも当てはまる。だが、胸の骨の突出、背中のこぶといったような欠陥が(この場合、♋巨蟹宮や♌獅子宮がアセンダントにある時に生まれた人物である)、ほくろや傷の代わりに見つかる事もある。例えば、現在の女王陛下(ヴィクトリア1世)は足首を司る♓双魚宮に♄土星があり、第12ハウスのカスプの近くに位置するので、陛下は生まれた時から足首に弱さがあった。一つの条件のみがあり、♓双魚宮の♄土星が別の場所にあったならば、陛下の足首にはほくろのみがあっただろう。
*5 原注。私は常にアセンダントは質問者を、第7ハウスとその主は質問の対象者を表すと見做している。だが占星術師が自らのためにホロスコープを書くならば、アセンダントなどは不在の人物を表している。
*6 原注。全ての質問の中で最も困難なのは、その起きる時期を正確に占断する事である。私は若い学徒に、それが主に望むのでなければ、この占断をするのに慎重であるようにと助言する。そして行う場合、ホロスコープがとてもラディカルであり、その惑星が他とのアスペクトにあれば、以下の規則に従うのが良いだろう。それが活動サインにあるなら、各度ごとに日を足して、柔軟サインならば週を、不動サインならば月を足していく。またサクシーデントのハウスが活動サインにあれば週を、柔軟サインならば月を、不動サインならば年を与える。カデントのハウスならば、活動サインで月を、柔軟サインならば年を、不動サインならば未定義の時間を与える。
*7 原注。我々の著者はこの点では少し簡潔すぎるように思える。多くの場合で、出来事が起きた時にその結果を知りたいだろうからだ。♀金星が♂火星とオポジションのオーブの中にある、つまりオーブ全体、7度の半分の長さにあるならば、♀金星で表される人物により金を失うと占断し、彼女の状況は♀金星が司るハウスにより考慮できる。例えば♀金星が第12ハウスを支配していたら、妻や夫との関係者の中にいる個人的な女性の敵である。なぜなら、♀金星は第7ハウスから3つ離れた場所にいるからである。そして♀金星が⊕フォーチュンと☍オポジションにあるので、従者(♂火星が第6ハウスを支配しているので)による損失と予測できる。また⊕フォーチュンが第8ハウスにあるので、それは雑役婦や使者として来た者であろう。もし⊕フォーチュンが水のサインにいたならば、水と関連する女性であったろう。だが一般的に良い状態にあるならば、凶は微かしかないだろう。学徒は経験によってこれらの点を学ぶだろう。
*8 原注。私は常にアセンダントなどを質問者として、第7ハウスとその主を質問対象としている。だがホロスコープが占星術師自身のために書かれたならば、アセンダントなどは不在の人物を示す。
*9 原注。この✶セクスタイルを☐スクエアにし、☐スクエアを△トラインとする長いアセンションのサインとその反対の短いアセンションのサインの考えは、ホラリーとマンデーン占星術にのみ当てはまり、出生占星術には当てはまらない。
*10 原注。この後者の場合、私は知らせを聞く時には水星☿が♃木星と△トラインをする時を、この人物が帰還する時には(判別不能)と♀金星が☌コンジャンクションするのを、日で計算するために天文暦を見るのを好む。