占星術入門 22

ページ名:占星術入門 22

質問や要求への全ての方法の解答


 訳注:以後の諸章では、よくアセンダントの主や、ハウスの主という言葉が頻出するので、ここで補足説明をしておく。これらはホロスコープを書いた時のアセンダント(第1ハウス)や他のハウスのカスプ(先端)に位置するサインを特別に司る惑星の事である。
 これらは全て事前に定められており、本書の第15章によれば、♈白羊宮は火星、♉金牛宮は金星、♊双児宮は水星、♋巨蟹宮は月、♌獅子宮は太陽、♍処女宮は水星、♎天秤宮は金星、♏天蝎宮は火星、♐人馬宮は木星、♑磨羯宮は土星、♒宝瓶宮は土星、♓双魚宮は木星である。


第22章 第1ハウスについての質問。質問者は長生きできるか否か


健康と長寿の諸サイン


 アセンダントのサインの主や☽月が苦悩、すなわち燃焼や第4、6、8、12のハウスの主らと、☌コンジャンクションや☐スクエア、☍オポジションにないかを考慮せよ。また、これらが品位で直接的で強いか否か、動きが早いか、アンギュラー、特に第1や10ハウスにあるか、あるいは第9や11ハウスにあるか、♃木星や♀金星や☉太陽と良いアスペクトにあるか、♃木星や♀金星のタームにあるかもである。これらは健康や長寿と関連しており、反対にアセンダントや月、第1ハウスの主が悪いハウスにあり、苦悩を受けていたら、それらの悪影響を示す。


 アセンダントの主が太陽光の下にあったり、燃焼へと向かっていたら、☉太陽から離れる場合よりも悪い。また☽月がカデントにあったり、第6や8のハウスを支配する惑星により苦悩を受けて不幸となっていたり、♄土星や♂火星や☋竜尾がアセンダントや第7ハウスを放浪していたり、損傷、逆行したりしていたら、質問者は長生きできず、近い将来に表現星らの性質や、それらの星が主となったハウス、☽月を苦しめているものなどに従った、何らかの危険や不幸があると占断できる。


これらのアクシデントが起きるであろう時


 アセンダントの主が☉太陽や、第4、8ハウスの主らと☌コンジャンクションなどに向かっていたならば、その惑星がどれだけの度にあるかを数え、何のサインにあるかを見よ。それぞれの度は活動サインならば1週間、柔軟サインならば1ヶ月、不動サインならば1年と数えられるからだ。だがこれらは例にすぎない。時間の計測は、占断での他の表現星も考慮しなくてはならないからだ。


 第2に☽月の度が、他の凶星や第6、8の主からどれだけあるか、これらが位置するサインやハウスや、それらの性質についても考慮せよ。


 第3にアセンダントに凶星が位置するならば、第1ハウスのカスプ(先端)から、凶星が位置する場所にどれだけの度があるかを数えよ。あるいはこの星が第7ハウスにあるならば、そのハウスのカスプからどれだけ離れているかを、それらの活動サイン、柔軟サイン、不動サインのどこにあるかで度を数える事で、死、病、不幸の起きる時を計算せよ。


 アセンダントの主が、第6ハウスの主によって最も苦しめられていたり、第6ハウスにあったり、第6ハウスで延焼に向かっていたりしたら、質問者は多くの悲惨な病にあり、ほとんどがその死まで留まるであろう。さらにアセンダントの主、第8ハウスの主、☽月の全てが第6ハウスにあるならば、より確実となる。


 ☽月、アセンダントの主、上昇するサインが、第8ハウスの主や第8ハウスに位置する惑星により最も苦しめられていたら、質問者が今あったり近いうちにあるだろう病は致命的なものであり、死が近づいていると占断できる。また、☽月や他の表現星が、他のハウスの主らに最も苦しめられていたら、そのハウスや、苦しめている惑星から主であるハウスの性質の不幸があり、その源は苦しめる惑星が位置するハウスに属する人物や物による。それらにより不幸はあるが、死にまでは至らないと占断せよ。


 ☽月やアセンダントの主の近くや、その上昇する度や、これらの苦しめる惑星のそばに、より力のある恒星があるならば、その星の性質に従った不幸があると占断できる。これらについては、後の恒星についての章を参照せよ。


警告


 急いで占断するのを、特に死については避けよ。これは単独の証明がどれだけ強くても、それだけでは占断できない。アセンダントの主が死のハウスで☉太陽と燃焼へと向かっていたとしても、☽月、♃木星、♀金星が(あるいは良いアスペクトにあり強いならば)、アセンダントの主が☉太陽と完全なコンジャンクションに入る前に、何らかの良いアスペクトがあるかも見よ。その場合、医薬や自然回復が、悪意のある影響に抵抗したり、その不幸の一部を取り除いたりするだろうからだ。先に述べたうちの2つ以上が起きたら、あなたはより勇敢に述べられよう。だが死ぬ絶対的な時間については、慎重であるのが最良であるのを私は見い出している。


 あなたは質問者は長生きできない事や、多くの病がある事については安全に占断できよう。これらについて多くの証明された例を私は知っている。それらの性質や傾向があり、損害を避けるために理性を使う人々には、この知識は有用であろう*1


質問者が自らの用事をどこへ向けるのが最良か、どこで最も幸福に住めるか


 この12のハウスは天の四方、東、西、北、南に四分割される。☉太陽や惑星が起きる場所である第1ハウスのカスプから始めて、第10ハウスのカスプまでが南東の四分割である。第1ハウスは東に向けられており、第12ハウスは東東南に位置し、第11ハウスの中心は東南である。そして第11ハウスのカスプは南南東で、第10ハウスは南に位置する。同様に、第10ハウスから第7ハウスは南西の四分割にあり、第7ハウスから第4ハウスは北西の四分割にあり、第4ハウスからアセンダント(第1ハウス)までは北東の四分割である。そしてこれらの四分割のいずれかに、♃木星、♀金星、☽月、⊕フォーチュンが集まっていたり、そのほとんどがあるならば、また特に⊕フォーチュンと☽月が燃焼から自由であり強いならば、質問者に対してその方角に進むように勧めよ。


 だが、♃木星や♀金星が第6、8、12ハウスの主だったならば、あなたはそれらを避けねばならない。また、凶星がある四分割も、これらが本質的に強くて、第1、2、10、11ハウスの主らが友好的でない限り、避けるようにせよ*2


 質問者が最も健康的で楽しく過ごすのを望むならば、アセンダントの主や☽月がある四分割を見よ。そして健康を回復する四分割には、最も強かったり、上昇する度に最良のアスペクトを放っている場所を探せ。富の増大についてならば、第2ハウスの主や⊕フォーチュン、それらがいるハウスの主、あるいはこれらのうちの2つが何処にあるかを調べて、その四分割へと向かえ。これらについて私は後にも、別の占断についての章で述べるつもりである。


人生のどの時代が最良か?


 天の図の四方のいずれに吉星があるかを見よ。この占断の方法として、あなたはそれぞれのハウスをほぼ5年として測り、表現星らは生と死を約束する。まず第12ハウスから始めて、それから第11ハウス、それから第10ハウスとアセンダントまで降りていく。例えば♃木星や♀金星が第11ハウスや第10ハウスにあるならば、質問者は5歳から15歳の間は幸運に生きると占断する。それらが第8ハウスや第7ハウスにあるならば*3、15歳から30歳まで満足して生きて来たか、生きるであろう。第6、5、4ハウスにあれば、その中年時代、30歳から45歳の間は良く生きられよう。だが吉星が最後の四分割(第3、2、1ハウス)にあるならば、その最大の幸福な時期は45歳を過ぎてからだろう。


 もしあなたが、表現星らがとても強いのに気づいたら、それぞれのハウスに1年を追加する。また☽月やアセンダントの主のアスペクトが未来のハウスであるならば、質問者の人生に何のアクシデントが先立っているかを示し、それらを次に当てはめると、何が次に起きるかを予期できる。単独や複数の(各時代を表す)ハウスの主と、諸惑星のアスペクトを見る事で、既に起きた事柄の問題、性質、人物をあなたは得るだろう。もしアスペクトが悪いならば悪いことが、良いならば良いことがある。また、次の(時代のハウスの主との)アスペクト、その吉凶や関連する諸惑星の位置を調べたら、次に起きるアクシデントや出来事、それらの性質、比率などを示し、またそれが起きるであろう時期についても明かすだろう。


質問者に求められた事柄についての占星術の占断


1. 長生きが出来そうか?
2. その人生で世界のどの部分に導かれるのが最良か?
3. 人生のどの時期が最も幸福か?
4. 望むならば、人生で既に起きた一般的なアクシデントについても述べる。
5. 未来に何のアクシデントが予想できるか?
6. その時期はいつか?



 上のホロスコープで、質問者の背丈についてアセンダントのサインである♌獅子宮で示されている。♂火星と♃木星の性質を持つ第1位の恒星、獅子の心臓と呼ばれる星が、第1ハウスのカスプ(先端)の近く、♌24度34分にある*4。第1ハウスのカスプとアセンダントの主である☉太陽の度は、両方とも♃木星のタームの中にあり、☽月は第10ハウスにある♃木星と♀金星の両方と△トラインのアスペクトにある。そのため、質問者の姿と背丈は良いものである。この人物は中背で強い体にあり、太っていたり肉付きが良くは無く、美しく優雅である。そして、公正な顔立ちであり、赤っぽい髪、透き通るような肌、右の頬に幾らかの切傷がある(彼は兵士だった)。そして確実に、顔を表しているアセンダントにある恒星の存在が、これらの傷を起こしている*5


 アセンダントのサインとその主は火の3つ組であり、その性質は熱と乾燥なので、このジェントルマンの気質や状態は、極端に勇敢で、怒りっぽく、気高く、大きな精神を持つ。☉太陽はその高揚にあり、☽月は2つの吉星と△トラインにあるので、この人物は真面目、質素で、高い教育を受けている。それにより、この人物の情熱を強く制御している。だが、☽月が☿水星と☍オポジションにあるので、怒りと愚行にある時には自らの問題に偏見を持つだろう*6


第1の質問――長生きできるか?


 アセンダントは第6や8の主らに損傷されておらず、その高揚にあるアセンダントの主は防げられておらず、第9ハウスと♃木星のタームにあるので、素早い動きをしている。☽月は♀金星との△トラインから離れて、♃木星との△トラインにあるので、ミッドヘヴンで強く、♂火星の悪意は♃木星とのトラインによって抑えられている。☉太陽は地平線の上にあり、吉星らはアンギュラーにあり、凶星よりも強いので、自然の原因に従って、この人物は長生きできると私は結論した。この性質は強く、この人物は僅かな病しか持たない。これは今のところは事実であると証明されており、1646年3月現在でもまだこの人物は生きている。


第2の質問――世界のどの部分に、自らを導くのが最良か?


 アセンダントの主である☉太陽は、第9ハウス(そこにあるのは活動サインである)、長い旅を表すハウスのカスプに近い。私はこの人物は南東への旅を突然に行うと感じた。なぜなら、アセンダントの主がいるのは、天の四方のうちの南であり、☉太陽のいるサインは東だからだ(そして質問者はそれが正しいと告白している)。そして☉太陽は第9ハウスのカスプから2度10分しか離れていないので、2ヶ月以内に向かっていた。


 また私は♈白羊宮が司る国々が良いと占断する。この人物はイングランドに留まっていたが、それは良い事であった。イングランドは♈白羊宮に属しているからだ。私はさらに、ケント、エセックス、サセックス、サフォーク地方に行くのが良いと助言しただろう。これらの地方はロンドンから南東にあるからだ。そして、あなたが吉を約束するサインに属するが、先に述べた天の四方やサインの方向に向かわない都市、王国を見つけたならば、これを規則として行うようにせよ。すなわち、ある特定の国や都市に生きるように強制されていたならば、ホロスコープが導く東や西にあるその国の地方へと自らの行動や雇用を導くのだ。


 ☽月が♃木星と強い△トラインにあり、☽月と♀金星がアイルランドを司る♉金牛宮にあるので、私はこの人物にアイルランドは体によく、☽月は名誉のハウスの中にあるので、そこで名誉も得るだろうと助言した。そして質問者は後にアイルランドへと行き、そこで(イングランド)国によく仕えて、反徒どもに対して素晴らしい勝利を得ている。


第3の質問――人生のどの時代が最良か?


 第10ハウスに2つの吉星が位置し、第9ハウスには☊竜頭と☉太陽があるので、私はこの人物は若い頃が最も幸運であると占断する。そして♂火星が24、25、26歳である第8ハウスに位置するので、この時期に多くの苦しみがあり、その苦難が始まると占断する。そして第7、6、5、4、3ハウスに吉星がいずれも無いので、この人物の残りの長い間、僅かしか喜びは無く、労苦とトラブルに満ちていると述べている。また、これらの苦しみは突然に来るものではないと占断している。なぜなら☽月が♃木星との△トラインにあり、完全なアスペクトからは3度ほどしか離れていないからだ。そのため、♃木星で表されている権威ある人物らによって、質問を受けてから3年ほどの間に彼は支えられていたという知らせを私は受け取っている。♃木星がより品位があるならば、私は彼に対して、より永続する幸運があったと占断しただろう。


第4の質問――何の一般的なアクシデントが既に起きたか?


 それほど詮索好きではないが、このホロスコープはラディカルであるのを見ると、私はアセンダントの主である☉太陽と何の惑星が最後にアスペクトにあったかについて調べた。☉太陽は最後には♂火星と☌コンジャンクションにあり、それから♄土星と☐スクエアにあり、それから♃木星と✶セクスタイルにあった。♂火星は土地などを意味する第4ハウスの主にあり、今では女性の資産を意味する第8ハウスにあるので、この人物はある土地で苦しめられているか、その妻あるいは女性の寡婦給与を得ていたと占断した。それらについて、質問者の資産を表す第8ハウスで☽月が♂火星と☍オポジションにあるので、このハウスが表す資金や物について争いがあると、さらに私は確証している(そして、これら全ては事実であった)。


 ☉太陽は最近には質問者の妻の表現星である♄土星と☐スクエアにあるので、私は質問者に対して、彼とその妻が大きな不和にあると語っている。そして妻の表現星である♄土星は質問者の⊕フォーチュンと不和なので、この妻は彼に自らの資産を与えたり運営させたりするつもりはなく、自らで用いるとも。また♄土星は火で不動である第7サインで逆行しており、これら全てが示しているのは、彼女は服従するつもりもない女性である事である(そして、これも質問者は告白している)。


 最後に、☉太陽は第10ハウスにある♃木星と✶セクスタイルにあるので、私は彼に自らの妻との不和は、ある優秀な弁護士か廷臣*7が仲直りさせようと努めるだろうと述べている。そして☉太陽と♄土星が今では△トラインをなしているので、両者は今は仲直りを望んでいるように思える。私は水星☿が♄土星との障害となっている☐スクエアにある他には、この問題には何の障害もないと見ている。


 ☿水星は一般的に弁護士、代理人、著述業を表しているが、この星が今は質問者の第2ハウスの主なので、彼女にそのような金を用いらせるのに同意しなかったり、彼の資産は少ないので、自らの要求を退かせたりしないと、私は占断している。また、☿水星は第11ハウスの主なので、友を装う者らや彼女の弁護士が反対を助言したり、第11ハウスは第7ハウスから5つ離れているので、質問者の妻の子供がこの時期に生まれると見ている(私はこれら全てが事実であると信じている。だが、これが彼らの一致を乱す事柄を見つける方法である)。


 また第10ハウスの女主人である♀金星が、第8ハウスの主、すなわち妻の幸運を配置しているので、彼女は自らの資産をある大貴族に託している。


第5の質問――未来に何のアクシデントがあると予期できるか?


 この質問に対して、私はまず最初にアセンダントの主である☉太陽を調べ、他の惑星との不幸や病んだアスペクトが無いか、逆に(吉星により)非常に堅固となっているかを調べた。そして私は質問者はぶらつくための広い世界を持ち(他とのアスペクトが無い強い惑星を持つのは、望む事をなす自由を持つ人物であるのを示している)、何年も豊かな状態で生き、多くの土地を旅して多くの国々を見るであろうと占断した。☉太陽がいる♈白羊宮は活動サインであり、長い旅を表す第9ハウスのカスプにあるからだ。これは様々な部分での多くの変化と様々な活動があるのを示している。


 第2に私は☽月が質問者の資産を表すハウスにあり、♃木星が第10ハウスにあり、この木星は第5と8の主であるのを観察する。前者は子供たちのハウスであり、後者は妻の資産のハウスである。ゆえにこれらを集めて判断するに、質問者は自らの子供らの教育について、いずれかの貴族(♃木星が第10ハウスにあるので)と交渉するのを望んでいる。そして教育費は妻の寡婦給与から支払う事が出来るだろう(彼がイングランドを去る前にこれらの事は行われた)


 第3に私は☽月が♍処女宮で本質的な品位に欠けているのを見つけた。


 第4に質問者の第2ハウスの主が☿水星であり、♓双魚宮での彼の財産を表すが、彼自身のタームで♂火星により苦しめられ、ごく最近に☽月と☍オポジションにあったので、その損失も表している。そのため質問者は質問をする少し前に金を大いに望んでいたと私は占断した。そして☍オポジションにある☽月と☿水星との距離を測ると、それが6度21分であるのを見つけ、これは質問者が質問をする前の6ヶ月と少し前に金を望んでいた事を示している(これも質問者は正しいと告白している)。


 第5に☽月が♃木星と△トラインにあり、それから♍処女宮を出る前に♂火星と☍オポジションにあったので、私は質問者に、何年かの楽しい日々の後に自らの命、資産、土地、財産を失う大きな危険にあると告げた。♂火星が第8ハウスにあるので彼の命が、☽月が第2ハウスにあるので彼の資産が、♂火星が第4ハウスの主であり、第8ハウスに位置するので彼の土地や相続が失われるのである。第4ハウスは土地などを意味するからである。


第6の質問――何時起きるか?


 この質問に対しては、私は☽月が♃木星と△トラインにあり、これは3度ほど欠けているのを考慮する。それにより私は質問者はこれから3年ほどは楽しく過ごせると占断する。


 第2に、アセンダントの主である☉太陽が、♈白羊宮を通っている間に悪しきアスペクトを経験する事が無く、このサインを出るのに26度かかっているので、占断にこれらを考慮した。そして私は質問者に対して、これから26ヶ月、つまり2年ほどは自由な状態で生きられると占断したと告げ、この間に彼は旅などを意図した。


 最後に、☽月との☍オポジションから、どれだけの度が欠けているかを計算した。


 ♂火星の経度 28度40分
 ☽月の経度 21度18分
 その違い 7度22分


 この違いを時間に変換する際に、年数では計算しない。なぜなら表現星らは(年を表す)不動サインではなく柔軟サインにあるからである。だが何ヶ月でもない。これらのサインはそれ以上のものを意味するからで、両方の「中間」である。そのため♂火星と☽月との☍オポジションが起きるまでの時間は、3年と3季節ほどと判断した。だが質問が一般的なものだったとしたら、私はあらゆる度を1年として計算していただろう*8


 これらの時間が過ぎてから、質問者は自らとその財産に危険がある幾つかの行動があり、その時から現在まで吉と凶を繰り返しているが、今は不幸な状況にある。


 質問がなされた時に☉太陽は強かったので、質問者は何年も困難な状況を乗り越えていき、我々の不幸な不和の時代に、陛下から名誉ある仕事を与えられている。だが☽月*9が♂火星と☍オポジションにあるので、人々の怒りや叫び無しにはいられず、その財産もそうである。陛下からの命であったが質問者が仕えていたためで、今では彼は議会の宣告により、イングランドでの日々を終わらせる不幸に遭っている。これらは、☽月と、全てを終わらせる第4ハウス*10の主である♂火星との☍オポジションの計測によって先に知る事ができた。


 注意。若い初心者全ては、各ホロスコープの占断についてまず最初に全て書き記し、その後にそれらの意見を纏めるようにせよ。それによって、彼らはすぐに経験を積めるだろう。あらゆるホロスコープを1冊の本の中に、未来の参照のために書くのが良い。さらに結果についても、それらの予測に従って当たっていたか否かも書き記す。それによって彼らは未来の占断を正しくする事が出来るようになるだろう。


占星術入門 23
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*1 原注。学徒は著者のこの観察により、占星術は宿命論を教えたり支持しているという非難がいかに誤りであるかを知るだろう。反対に占星術は最悪の影響すらも、理性の使用により乗り越えられると明白に教えている。勿論この理性には、神の祝福の助けも含まれており、理性と聖書の啓示の両方は、我々が悪しき影響を感じたら、祈る必要があると我らに伝えている。
*2 原注。私(ザドキエル)自身はどんな場合でも、凶星がある方角は避けるようにしている。
*3 リリーは第9ハウスも入れるのをうっかり忘れている。
*4 原注。現在ではこの星は、獅子宮の27度30分まで進んでいる。
*5 原注。私はこの点では著者と同意せず、アセンダントの主が頭を司る♈白羊宮にいたのが、これらを示していると信じている。これは男性のサインなので右側で、そして地平線の上にあるので、頭あるいは顔の前面で起こすことになり、そして☉太陽は♂火星との☌コンジャンクションだったので、それらは傷となった。もし質問者が単独でいたならば、それらは単なるほくろだったろう。
*6 原注。さらに述べると、☉太陽が♀金星と☌コンジャンクション(合)にあるので、非常に火的にしており、同時に兵士として勇敢で幸運にしている。
*7 原注。これはコヴェントリー卿であった。
*8 原注。私も常にそうするようにしている。
*9 原注。全ての質問で、月☽は質問に関連する人々を表している。
*10 原注。また♄土星が第4ハウスにあり逆行していた事も言わねばならない。そのような位置は常に最終的な破滅を示すからだ。