占星術入門 21

ページ名:占星術入門 21

第21章 求められた事柄が成功するか否かを知るには


 質問者の求める事柄が成功するか否かを知るのに、古人らは我々に4つの方法を伝えてきている。


 ☌コンジャンクション(合)――まず第1に、コンジャンクションを調べよ。そのため、あなたがアセンダントの主と、求める事柄を表すハウスの主を見つけたら、それらが第1ハウスの中やいずれかのアングルで☌コンジャンクションにあるかを調べ、表現星が完全な☌コンジャンクションに来る前に、何らかの禁止や悪しきアスペクトが無いならば、求める事柄は障害無く達成されるとあなたは占断できよう。表現星が素早い動きで、本質的にか偶然に強いならば、より早く起きよう。だが、表現星の☌コンジャンクションがサクシーデントのハウスの中にあり、すぐに完全にならなかったり、カデントのハウスの中にあるならば、長い時間がかかり、幾らかの困難があり、多くの苦闘があろう。


 ✶セクスタイル(60度)や△トライン(120度)のアスペクト――また主要な表現星が良きハウスやそれらが本質的によい品位にある場所で、✶セクスタイルや△トラインのアスペクトにあり、他の悪意のあるアスペクトにそれらの成功へと向かうのを妨害されないならば、事柄に影響するだろう。


 ☐スクエア(90度)や☍オポジション(180度)のアスペクト――また表現星に☐スクエアが当てはまり、それぞれの惑星の位置する度に品位があり、適切で良いハウスにあるならば、事柄は成功へと進むだろう。だがそうでないならば、成功しないだろう。時には表現星らに☍オポジションが当てはまるが、それらはハウスで相互に歓迎され*1、友好的なハウスにあり、☽月が求める事柄の表現星から離れていて、アセンダントの主と良い関係にあるならば、事柄に影響を及ぼす事もある。私はオポジションにある事で、事柄が成功するのを滅多には見ず、質問者は行わないほうが良かった事が多い。例えば質問が結婚についての事では、双方の家は滅多には同意せずに論争し、質問者の悪しき選択をけなして、自らには何の落ち度もないかのように、相手側の両親の強欲さを非難したのである。また地位や金に関する質問では、質問者は約束された金や地位を得たのは事実であるが、その訴訟でのコストは貸していた価値よりも大きなものとなっていた。同様の事は他にも多く起きているのを私は見てきた。


 トランスレーション(転換)――転換の性質により、事柄は成功するだろう。それは以下の様なものである。質問者と対象の表現星が、相手との☌コンジャンクション、✶セクスタイル、△トラインのアスペクトから離れていて、表現星の1つとは離れた別の惑星がハウス、3つ組、タームの影響を受けて*2、この惑星が☌コンジャンクションや他のアスペクトによって、別の惑星のコンジャンクションやアスペクトに会う前にもう片方の表現星へと影響を与えているならば、第1の表現星の力、影響、性質をこの惑星を経由して第2の表現星へと転換している。そして、この惑星の経由によって、(あるいは、この惑星が意味する男女によって)事柄は成功へともたらされるだろう。


 2つの惑星の性質を転換するこの惑星がどのハウスの主であるかも考慮し、それはビジネスなどでの良き徒党であると質問者にも説明せよ。例えば、第2ハウスの主ならば、事柄への良い経済的な影響があり、第3ハウスの主ならば、親戚や隣人による助けがある。他のハウス全ても同様であり、それらは後により詳しく説明しよう。


 コレクション(収集)――また2つの主要な表現星がお互いを見ないが、お互いが自らよりも重い惑星へと幾つかのアスペクトを投げかけており、またその惑星の幾つかの本質的な品位を受け取っているならば、この両方の光を収集した惑星は、求められた事柄を成功へともたらすだろう。これは、両方の徒党に興味を持っている人物を意味し、この惑星で説明され、表現される人物によって通常は成功しない事柄も行われよう。あなたも多くの場合で、2人の人物が敵対して、お互いには自らでは和解できなくても、突然に隣人や友人が偶然に全ての違いを和解させて、両方を満足させるのを見ているだろう。そして、これは収集と呼ばれるのである。


 全ての質問で、あなたは通常は以下の方法を行うだろう。アセンダントは質問者を表し、第2ハウスはその財産を、第3ハウスはその一族を、第4ハウスはその父を、第5ハウスはその子供たちを、第6ハウスはその従者や病を、第7ハウスはその妻を、第8ハウスはその死に様を、第9ハウスはその宗教や旅を、第10ハウスはその評価、名誉、母、取引などを、第11ハウスはその友を、第12ハウスはその秘密の敵らを表す。


 また女についてや、第7ハウスとその主が意味する人物について質問されたならば、この第7ハウスが彼女の表現星であり、その人物を表す。そして第8ハウスは彼女の財産を、第9ハウスは彼女の兄弟や一族を、第10ハウスは彼女の父を、第11ハウスは彼女の子供たちや、その子供たちを得るか否かを、第12ハウスは彼女の病や従者らを、第1ハウスは彼女の愛する相手を、第2ハウスは彼女の死に様を、第3ハウスは彼女の旅を、第4ハウスは彼女の母や取引などを、第5ハウスは彼女の友を、第6ハウスは彼女の不幸、不安、個人的な敵らを表す。


 そして、教会人、牧師、妻や愛人の兄弟について質問があれば、第9ハウスが彼らを表すが、第10ハウスはその財産の表現星であり、第11ハウスはその仲間の、などと続いていく。他の全ての質問でも、その徒党を表すハウスを、あたかもアセンダント、第1ハウスと見做して、その次のハウスをその第2ハウスと続けていき、12のハウスの天全体を旋回し続けるようにする。質問が王や貴族に対してならば、第10ハウスがその第1ハウスとして、第11ハウスがその第2ハウスとする、などとする。だが出生チャートでは、アセンダントが常に、王だろうが乞食だろうがその人物の生まれに影響する。先に述べたこれらをよく理解したならば、あなたは占断へと進めるだろう。ここで書いた全てを正確に記憶する必要は無いが、いつあなたが間違っているか、いつそうでないか、いつ占断するか、いつしないかを知る程度には学ぶ必要がある。


ホロスコープを書く正しい時間について


 適切な時は、あなたが質問に対して最も気になっているのを感じる時であり、その問題へのホロスコープを書くのを始める。そしてホロスコープがラディカルであっても、全ての自己愛や先入観を避けるならば、その時に書いたホロスコープでも安全に占断できよう。


 もし占星術師に相談をした人物に用いるならば、そのホロスコープはこの人物が主題について最初に話した正確な時間にする。あるいは、それが手紙によるものならば、占星術師によって最初に読まれて理解した時にする。それが質問ではなく、突然に起きた出来事ならば、その出来事が始まった時間のホロスコープによって、その結果などが示されよう。旅の最初の出発、手紙やビジネスなどの始まりや、無くし物を最初に見つけた時、何らかの出来事を聞いた時といった全ての場合で、あなたの心に最初に印象を受けた時が、ホロスコープを書くための正しい時間である。


質問で求められた事柄を防ぐ単独や複数の惑星について


 全ての質問で、望んだ事柄の成功の障害や防いだりする惑星について慎重に考慮せよ。アセンダントの主が加わる(それが具体的なコンジャンクションやアスペクトのいずれにせよ)惑星や、質問の事柄の表現星や、それが☽月そのものか、月がアセンダントの主と関連するか否か、求める事柄を意味するかなどから占断を受け取るだろう。


 質問者の表現星が関連する惑星と☽月を慎重に観察せよ。その惑星がどのような傾向にあるか、誰と加わっているかを観察せよ。アセンダントの主、☽月、提出された事柄の表現星が、凶星と関連していて歓迎が無ければ、悪しき傾向があるだろう。また悪しき傾向が無くても、凶星と関連していて、その凶星は歓迎を受けていなかったら、求められた事柄は破滅するのを表している。


 惑星は放浪、逆行、燃焼している時や、カデント(下降)にあり、求められる事柄のハウスの主やカスプ(先端)から見えなくなれば、悪しき影響がある。ハウスのカスプとのアスペクトは、ハウスの主のものよりも良い。


 また表現星が先に述べたように凶星と関連していたら、すなわち放浪、逆行、燃焼にあれば、相互に歓迎されているかを観察せよ。それは質問の成功を示すが、多くの労苦や懇願が必要となる。何の歓迎も無ければ、質問の事柄が行われる多くの確率があるものの、何も起きないだろう。


 アセンダントの主、☽月、求められた事柄の主、それらと関連している惑星が、苦悩に無いならば、相互の歓迎は無くても、事柄は容易に成功するだろう。


 それらのいずれも凶星と関連しておらず、吉星と加わっており、その吉星自身は凶星とアスペクトにあったとしたら、相互の歓迎は無くても、事柄には良い結果がもたらされるだろう。


 アスペクトにある惑星が、歓迎されているか否かを慎重に考慮せよ。これらが歓迎されていたならば、アスペクトが悪しきものだったり、困難や遅延の度にあるなどしても、事柄は常に成功するだろうからだ。


 また表現星が凶星と完全な☌コンジャンクションに入る前に、他の惑星がそれを防いでいるかも確認せよ。そうであるならば、事柄に(悪しき結果が)起きるのを防ぐだろう。だが、凶の起きる光を禁じたり防いだりしていないならば、その悪意によって事柄は影響されるだろう。


 凶星が他の惑星の光を収集していたり、光が凶星へと向けられているならば、歓迎が無い限り、すなわち表現星らが不幸を受け取ったり、配置されたり、支配されたりしない限り、影響は受けないだろう。


占星術入門 22
↑ 占星術入門


*1 Mutual reception。2つの惑星のそれぞれが相手が司るサインにあるならば(例えば水星が白羊宮にあり、火星が双児宮にあるなど)、2つの惑星は影響を強める。
*2 原注。これは、その表現星のこれらの品位にある事を意味する。