占星術入門 16

ページ名:占星術入門 16

第16章 先の12宮の内容をどう用いるかの解説


 占星術師に対象の状態、性質、姿形についての質問がなされたならば、この人物を表すハウスにあるサイン、そこにある惑星、そのハウスの主の惑星があるサイン、月がどこにあるかを観察し、それらを混ぜ合わせて考えて、その最大の影響から占断せよ。例えば、サインが慈悲深いもの、すなわち♊双児宮、♍処女宮、♒宝瓶宮だったり、♐人馬宮の前半がアセンダントにあったり、そのサインの主や☽月が同じ性質のあるいずれかのサインの中にあるならば、この人物の体は美しく、社交的だったり、とても礼儀正しいと占断する事ができよう。


 また質問者が病について占ってもらいたくて、♈白羊宮がアセンダントのカスプ(先端)や第6ハウスのデセンダントのいずれかにあれば、この人物は♈白羊宮の性質のある病にかかっていると占断できよう。だが、具体的に何であるかを知るには、他の一致する表現星によって知る必要がある。


 質問者が家畜や他の物を失っていたならば、表現星がどのサインの中にあるかを観察せよ。もし♈白羊宮であり、失ったのが家畜ならば、このサインがどの方向へと向かっているかを見て、このサインが意味する四方のいずれかに向かって探索するようにせよ。そして、対象が手によってしか動かせない物ならば、自らの家の周囲や中に♈白羊宮が表すようなものがあるかを調べよ。


 また地方、町、王国への旅で健康や豊かさを得られるかを尋ねられたら、アセンダントの主が入っているサインを調べよ。例えば表現星が♈白羊宮で幸運だったり、♃木星や♀金星が中にあったりしたら、白羊宮のサインが表す国や都市への旅や逗留は安全なものとなろう。これらについては先の章で挙げたカタログを見れば、あなたも容易に知る事ができよう。凶星が位置するサインの下にある国々への旅は、それら自身が表現星でない限り、常に不幸なものとなろう。


 また覚えておくべき事として、ジェントルマンは通常はそのような国や都市への旅で健康や楽しさを得るかを尋ねるが、商人ならば交易や自らの財産を増大させる事のみを尋ねるものだ。そのため、商人のホロスコープでは、その国や都市が第2ハウスのサインに属するかや、フォーチュンの部分にあるか、第2ハウスの主を見る必要があり、それらが幸運ならば、交易させるようにせよ*1


占星術入門 17
↑ 占星術入門


*1 原注。これは質問者の特定の質問を司るハウスにあるサインによって占断する必要があるのを示す。例えば質問者が良い妻を得るかを尋ねるならば、第7ハウスを見よ。