占星術入門 15

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第15章 12宮が表す性質、場所、国、人体の説明、病


白羊宮


 ♈の性質――男性、昼間、活動、カーディナル、春秋分のサインである。その性質は火であり、熱くて乾燥し、胆汁質、凶暴で、贅沢を好み、控えめで、暴力的である。♂火星の昼のハウスである。4つの3つ組のうちの火と東に属する。


 ♈が表す病――全ての歯肉下膿瘍、膨張、顔のにきび、天然痘、唇の髭、ポリープ、白癬、衰弱、卒中、片頭痛、歯痛、頭痛、脱毛症。


 ♈が表す場所――羊や牛を飼う場所、砂や丘地、盗賊が逃れる場所(人気のない場所)、家の中では、覆っていたり、天井があったり、漆喰がある場所。小動物のための家畜小屋、最近鋤で引かれた場所、最近煉瓦や石灰が焼かれた場所。


 ♈が表す人体の形の説明――乾いた体。高い背ではない。背が曲がっているが、頑強な骨であり、その四肢は強い。長い顔、黒い眉毛、長い痩せた首、厚い肩、黒ずんだり茶色や浅黒い顔色。


 ♈が支配する国――イングランド、ドイツ、デンマーク、小ポーランド、パレスティナ、シリア、ナポリ。都市はフィレンツェ、ヴェローナ、パドヴァ、マルセイユ、ブルゴーニュ、サラゴサ、ベルガモ。


金牛宮


 ♉の性質――地、冷たく乾燥し、メランコリー、女性的、夜、不動、獣的なサインである。4つの3つ組では地と南であり、♀金星の夜のハウスである。


 病――瘰癧、喉の痛み、腫物、喉へと流れる粘膜の分泌物、扁桃腺炎、喉の部分の膿瘍。


 場所――馬小屋、低い場所の家、牛のための道具が置かれた場所、近くに民家の無い牧草地、家畜の放牧地、平地、雑草が最近取り除かれ、麦や穀物が植えられた場所、低木がそう遠くにない場所、家の中では屋根裏部屋や低い部屋。


 人体の形の説明――このサインが表す者は背が低いが、堅固でよく整えられた体形をしている。広い額、大きな目、大きくて浅黒い顔、広くて堅固な肩、大きな口、厚い唇、粗雑な手、黒くて荒い髪。


 ♉が支配する国――アイルランド、ペルシア、大ポーランド、小アジア、(ギリシアの)多島海、ロシア南部。都市は、ダブリン、マントヴァ、ライプツィヒ、パルマ、フランケン、ロレーヌ、またキプロス島、サモス島、ナヴァリノの港や近辺もである。


双児宮


 ♊の性質――風、熱と湿があり、多血質、昼、柔軟あるいはダブルボディーのサインである。☿水星の昼のハウスであり、4つの3つ組では風、西、男性である。


 病――これは腕、肩、手の全ての病、怪我、衰弱と関連している。また血の濁り、静脈の異常、空想の病、神経の病もである。


 場所――部屋の中に羽目板、プラスターがある場所、家の壁、広間あるいは演劇で使われる場所、丘や山、納屋、穀物の貯蔵庫、金箱や櫃があったり、高い場所。


 形の説明――男女とも背を伸ばして、高く垂直な体をしている。血色のよい顔色だが、明瞭では無く曖昧で暗い。長い腕だが多くの場合で手と足は短く、とても肉付きが良い。ほとんど黒の暗い色の髪*1、強く活動的な体、良く貫く栗色の目をしている。多情であり、完全で速やかな視野があり、優れた理解力、世俗の事柄では分別がある。


 ♊が支配する国――北アメリカ、低エジプト、ロンバルディア、サルデーニャ、ブラバント、ベルギー、イングランド西部。都市は、ロンドン(特に♊の17度54分)、ヴェルサイユ、マインツ、ブリュージュ、ルーバン、コルドヴァ、ニューヨーク、ニュルンベルク。


巨蟹宮


 ♋の性質――これは唯一の月のハウスであり、水の3つ組の最初のサインである。水、冷たく湿で、粘液質、女性的、夜、活動サイン、穏やかでゆっくりと話す。多産であり北方に属する。


 病――体全体あるいは胸、胃の不完全さを表す。消化不良、胃の冷え、肺の病、塩っぽい痰、腐った咳、水腫の気質、胃の膿瘍、ほとんどが胸で起きる癌*2


 場所――海、大河、航行可能な川。だが内陸国では、川、小川、泉の近くを表す。家の地下室、洗濯場、沼沢地、流水のある溝、海岸、堀、貯水池。


 形の説明――一般的に背が低くて小さな体をしている。上半身は下半身よりも大きい。丸い顔をし、病んで青白い顔色をしている。暗い茶色の髪、小さな目、女性ならば多産である。


 ♋が支配する国――オランダ、スコットランド、デンマークのシェラン島、ジョージア国、アフリカ全土である。都市はコンスタンティノープル、チュニス、アルジェ、アムステルダム、カディス、ヴェネツィア、ジェノヴァ、ヨーク、セントアンドリュース、マンチェスター、ニューヨーク、ベルン、リューベック、ミラノ、ヴィチェンツァ。


獅子宮


 ♌の性質――これは太陽の唯一のハウスである。その性質は、火、熱で乾、胆汁質、昼、命令的、凶暴*3、不毛である。4つの3つ組では東と火であり、男性的である。


 病――肋膜炎や引きつけといったような体の側面の全ての病、背中の痛み、心臓の震えや高揚、激しく燃える熱、心臓の全ての衰弱と病、病眼、伝染病、悪疫、黄疸。


 場所――野獣が多くいる場所、林、森、砂漠、高地、岩場、近寄りがたい場所、王の宮殿、城、砦、公園、煙突の近くで火が保たれている家。


 姿形――大きな丸顔、大きく突出した目、素早く見るギョロ目、大きな体、中背よりも大きい。広い肩、狭い側面、黄色か暗い亜麻色の髪はカールしていたり逆立っている。火のような顔つきだが、血行は良い。強く、勇敢で、活動的であり、堅固に歩き、礼儀正しい。


 ♌に支配される国――フランス、イタリア、ボヘミア、シチリア島、ローマ地方。都市はローマ、バース、ブリストル、タウントン、クレモナ、プラハ、アプリア、ラヴェンナ、フィラデルフィア。また、アルプス山脈、古代カルデア地方、ブッソーラもである。


処女宮


 ♍の性質――これは地、寒、メランコリー気質、不毛、女性的、夜、南のサインである。☿水星のハウスと高揚であり、4つの3つ組では地に属する。


 場所――書物が保たれている勉強する場所、クローゼット、生活の家、穀物の畑、穀物倉、麦芽製造所、干し草、大麦、小麦、豆などの置き場。またチーズとバターを保っている場所。


 病――虫、風、胆汁による病、腸の全ての障害と鳴く音、睾丸の不調、臍の全ての病。


 姿形――痩せた体、少し背が高いが、よい体つきをしている。赤っぽい茶色の顔色。黒い髪*4、好ましく愛らしいが、美しい姿ではない。小さくかん高い声で話し、手足の全ては短い傾向がある*5。賢く慎重な魂を持ち、賢明で、優れてよく話す。勉強好きで、男女のいずれにせよ歴史に名を残す。☿水星がこのサインにあり、☽月が♋巨蟹宮にあるならば、稀な知力のある人物を生むが、少し不安定でもある。


 ♍が支配する国――トルコのヨーロッパ側とアジア側、スイス、メソポタミア、ディアルベド、ティグリス川とユーフラテス川の間にある全ての国、トルクメン人の国、西インド諸島など。都市はパリ、リヨン、トゥールーズ、セイント・エティエンヌ、バーゼル、ハイデルベルグ、レディング、またエルサレム、カンディア、低地シレジア、クロアチア、リブルニア、バビロンあるいはバグダッド、テッサリア、コリント、モレア。またリバプールの交易所や市政府は特に9度により支配されている。


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*1 原注。全ての場合で髪の毛の色はアセンダントの近くにあったり、近いアスペクトにあったり、パーティを意味するハウスの先端にある惑星に拠ると私は考える。占断では♊双児宮は茶色の髪の方を多く示しているのを私は見い出している。
*2 原注。この病の名前(cancer)が占星学のこのサイン(cancer)から取られた事にほとんど疑いが無い。この♋サインは、この病が一般的に起きる胸を支配するからである。このサインがアセンダントにある時に生まれた人物は、胸に常に何らかの欠陥、傷、印、病を持っている。
*3 原注。この言葉が表すのは、このサインの下や表現星としてや、☽月がその中にあったり、凶星の影響があったりして生まれた人物は、♐人馬宮の後半を除いて、他のサインの影響下にある人々よりも人間性に乏しい。彼らは他人の苦しみに共感をしたり憐れみを感じたりはしない。
*4 原注。このサインの先の説明の部分では、茶色の髪とある。
*5 原注。♅天王星がここへ昇っているならば、手足は長く、体の背も高くなる。