アストラル体投射 11-2

ページ名:アストラル体投射 11-2

離脱の活発化


 アストラル体投射の最も強力な助けの1つは、「アストラル体投射現象の悟り」、つまりアストラル体の働き、それらの働きの原因などの諸事実の理解である。これらは心に堅く保つ必要がある。時にはこれらの悟りが突然に心に浮かび上がり、自分は今まで何でこんな明らかな事を知らなかったのかと不思議に思う! 本書の読者の一部は、おそらくは学習した後に、自己のこれらの現象に目を開かれて、それまで認識していなかったアストラル体の活動の兆候に気づくだろう。


 あなたが離脱者となりたいならば、この現象について読み、この現象について考え、この現象について激しく実践せよ! この現象についての理解を心に深く刻み、それがあなたの人生の部分となるまでにせよ。アストラル体投射の学習に没頭し、それが中断されたらほとんどイライラするようになるまでにせよ。


 これは、この現象をあなた自身に「表す」ようにするための大きな秘密である。私は今、あなたにアストラル体の投射をもたらす別の方法について話しており、それは「あなたの心にアストラル体投射のストレスを起こす」事であるのを忘れないでほしい。そしてこれが潜在意識の心の一部となり、アストラル体は肉体とは別に存在し、合一しているという知識を持つようになったら、肉体から外にアストラル体が分離しない何の理由も無いと心は理解するだろう。


 この重要性について、あなたは認識しないだろうか? あなたは自らの潜在意識の心に「アストラル体投射」を徹底的に浸し、心にアストラル体投射のストレスを作り出す。あなたは表層意識により絶え間なく「この術の学習」、「この術の実践」、「この術について考える」事により行う。あなたのアストラル体を離脱させるという一つの大志とともに! この大志を心に抱くようになると、強い欲望――潜在意識の心(今や離脱について全てを知る)はそれを満たそうと試みる――だけではなく、絶え間ない習慣もあなたは創り出し、さらにこの現象の夢もよく見るようになるだろう。


 あなたが寝る前にアストラル体投射の本をベッドで読み、寝る時にも心に抱いているならば、より起こりやすくなるだろう。心に留めて欲しい――あなたがアストラル体投射の夢(つまり、アストラル体が行える事柄の夢)を見始めるなら、アストラル体投射の体験をしていると確信できる。あなたが今までアストラル体投射の実際の現象の夢を、それについて完全に理解していなかったら、どのように見れようか? おそらく、あなたはアストラル体を持っている事すらも知らなかっただろう! だが今ではあなたは自らの潜在意識の心にこのフェーズについて深く染み込ませ、明白なヴィジョンを持たせ、この現象について深く興味を持たせて、人生の重要な部分となり、それについての夢を「見れる」ようになるだろう。


 アストラル体投射の夢は、実際のアストラル体の投射の原因となると私はよく知っている。たとえ離脱への恐れをもたらす夢ですらも、夢の体を離脱させるだろう。私は次にはこの恐怖が否定的、肯定的な両方の効果を離脱に、その恐怖が発現する環境に応じて、どのようにもたらすかを説明するとしよう。


 私が最初の頃にアストラル体の意識的な離脱を体験していた時、私は認めるが、恐れを抱いていた。それは――奇妙な事だが――離脱の間ではなく、眠る前にであった。この現象の驚異は、私の心を言葉に出来ないほどに握っていた。それは他の何物にも勝ってであった。


 私は(ほとんどは他の人が語った話から)、悪鬼、殺人者、全ての類の悪魔らがアストラル界を彷徨い、入ってくる人々を待ち構えているという考えを持つようになった! ある著名な心霊主義者が私に語った内容によると、一部は悪魔は私が離脱している間に影響を与える事ができて、私の肉体に入って、私のアストラル体が再合一するのを防ぐだろうという!


 私は恐れ慄いたのを認めよう――あまりに恐ろしかったので、夜に寝る事も恐れていた。私はこの現象全体を心に留めて、ベッドに入る時には常にそれについて考え、ヴィジョンを持った。なぜなら、私が離脱をしたら、アストラル モンスターらに捕らえられるだろうという恐怖からだ!


 では、この恐怖は何をなしたか? それは私をさらに離脱させるようにしたのだ。この知識が私の心を満たして、恐怖に浸された――この恐怖は他の人らのように私の神経エネルギーを失わせ、さらに激しい分離を私に起こすようにした――つまり、私が眠りに入るとすぐに離脱の夢を見るようになった。


 常に我が心から来る示唆によりアストラル体が離脱するようになった。そして多くの場合では、夢の状態から意識を取り戻して、別の多くの場合には単に――アストラル体が関与した――働きの夢を見ていた。引き戻しは毎夜起きていた。だが私を最も驚かせた事は、肉体やコードの活動範囲内(これは引き戻しの原因である)で最初に目を覚ました時には激しい恐怖を抱いていたのに、自由になったら――つまり、コードの活動範囲の外へと歩いていったら――何の恐怖も抱かなくなったのだ。


 このなぜ恐怖は消えるのか、は私を最も強く印象付けた観察の1つであった。これはフットボール選手やプロボクサーが、試合が始まる前には恐ろしくて神経質だったのが、試合中に突然に全ての恐怖を失って心が落ち着くのに似ている。だがこれが私が体験した事だった*1。やがては私は離脱に慣れていき、真に好むようになった。アストラル界の悪魔や悪鬼らは、結局のところ私には何の関心も無いようだった。そしてこれらは私はこれまで(私が見た全てにおいて)見た事も無く、私が離脱者だと知る人々が語る事とは全く違っていた。


 そして離脱の恐怖が消え去るとともに、離脱そのものの回数が減っている事にも私は気づいた。それから欲望が恐怖に代わると共に、私は再び離脱するようになったのに気づいた。恐怖と欲望は潜在意識の心に同じ効果を生み出し、眠っている間にアストラル体投射の示唆を運んだり、心の表面に浮かばせたりすると、今では私は知っている。我が潜在意識の心はアストラル体が何をなせるか、欲望により行うかについての知識で大きく満たされている。


 そしてこれこそが、あなたも自らに開発すべき事である。単純に潜在意識の心に、アストラル体投射の真の知識と欲望を活性化させるのだ。あなたの心をこれらで活性化してから眠りに入るのだ。あなたはこの知識と欲望を――表層意識によって、離脱について考え、離脱を実践し、離脱についての本を読むのを何度となく繰り返す事で、潜在意識の心に染み込ませられる。


 離脱についての本を読みながら寝る。眠りに向かう中で、霊体が離脱した時に取るルートについて集中をする。後者の内容は非常に重要であり、心がひとたび活性化されたら、成功へと向けた最良の肯定的な力の1つであるのに私は気づいた。だがあなたはこれまで行った事もないだろう。なぜなら本書を読むまでは、あなたに誰も離脱の際に霊体が常に取るルートについては語っていなかっただろうからだ。


 以後は「離脱の活性化」という言葉が述べられるたびに、それは単純に潜在意識の心にアストラル体投射の「知識と欲望」を満たすのを意味する。そしてあなたは、表層意識、意志によって、潜在意識の心に浸透させる事ができよう。


「意志」とは何か?


 では、表層意識の意志とは何かとあなたは尋ねるだろう。それについては、C.フランクリン レアヴィットの引用をさせてほしい。


「この意志については、多くのナンセンスが書かれている。この主題について書かれたほとんどの本は読者を困惑させるだけである。これらは意志のプロセスについて説明していないからである。


 我々は「意志」とは、自らを何らかの行動、努力を行わせるものと考える習慣がある。


 だが、これは何かを行わせるものではなく、行動を「精神に」行わせるのを意味する。これは「専念」の努力を意味する。ウィリアム ジェイムズは意志のなす事の全ては「専念」であると指し示している。単純に特定の思考、考えを心に満たさせ、それ以外の全ての考えを意識から取り除くよう、専念を保つのを単純に意味する。


「他の考えが心に留まらないようにするならば、あなたは特定の事を容易に行えるだろう。「行動」に駆り立てる考えは、表層意識に占めているもの――専念しているものだからである。断固、決然と考えるのだ。あなたの考えを行動へともたらすための計画を立てよ。集中せよ。全ての反対の考えを取り除け。やがては自らが、それらの考えに従って行動しているのに気づくだろう。」


 この「離脱への活性化」を獲得し、あなたの潜在意識がアストラル体投射の知識と欲望で完全に満たされたならば、最も困難な作業は既に終わっている。だが何よりも覚えておくべき事は、あなたの心は求めている知識と欲望が主流となっている必要がある。それにより、あなたが眠っている間も、このストレスは心の表面に留まる。この術の知識を持ち、欲望が潜在意識の意志を刺激するなら、離脱が行われるだろう。


この中国の古い仙道経典の絵では、アストラル体の投射、

アストラル体と肉体を結ぶコード、ケーブルが描かれている


離脱の典型的な夢


 「離脱の活性化」は、離脱の夢を生み出し、アストラル体が部分的に意識があり、寝ている間に「ストレス」(離脱のストレス)が活動していたら、常にそうなるだろう。離脱の夢の中身は、あなたの心の離脱の理解の度合いに応じるだろう。そのため、霊体が分離した後の行動とそのルートの完全な理解は非常に重要である。


 では、夢の制御――霊体に関しての真の夢を見ようと努める――の基本的な原理をあなたは知るだろうか? そのような夢を見るための最も容易な方法は、あなたの心に離脱のための理解と欲望を植え付け、眠る時にも忘れないほどにする事である。そうすると、眠った時にも、その「ストレス」はなおもそこにあるだろう。そして、この「ストレス」が残りの仕事を行うのである。このケースでは、ストレスはあなたが試みたいと望む事の示唆で成り立っている。あなたは、以前に私が「夢の制御」は、アストラル体の離脱のための最も容易な方法だと述べたのを思い出すだろう。そして今、私は「離脱の活性化」が、その夢の制御のための最も容易な方法だと述べよう。離脱の欲望とアストラル体の動きの知識による活性化は、適切な夢を生み出すからだ。何年も私は心は完全に「離脱への活性化」で満たされていた。事実、私はアストラル体の離脱以外の何物も考えられずにいて、毎夜のようにアストラル体を離脱させる夢を見て、それらの夢の多くでは離脱中に意識を取り戻している。


 この夢(離脱の夢)で、時には私が肉体の直上で水平に浮かんでいる事もあったし(さらに、夢の中で自分が夢を見ていると知る事すらあった。これは理解するのが困難である)、霊体が実際に離脱する時のルートを動く夢もあった。自らが夢を見ていると知り、離脱する夢では、ほとんど真の意識となり、介入せざるを得なくなる。そしてこれが私の意識的な離脱のほとんどで起きる事なのである。


 別の場合にはこれらの夢は様々である。私がアストラル体を起き上がらせる夢を見る代わりに、私は側面で立っていて、アストラル体が離脱するのを見ていて、しばらくして、このアストラル体の「中に」入っている――時には、そこで夢を見続けて、別の時にはそこで目覚めている。


 これらについての、純粋に理論的なものではあるが、幾つかの可能な解釈はある。かつて私は、(既に離脱した)アストラル体に入る夢を見ると、その体の中で意識を取り戻した事がある。意識がアストラル体から退くと「無意識」となると心に留めて欲しい。肉体からアストラル体が離脱すると無意識となるのではない。決してそうではない! アストラル体は肉体の外側で「意識」を得たり、肉体の外側で「無意識」となったり、肉体の内側で「無意識」となったりするからである。


 睡眠中にアストラル体は静けさの領域へと動くので、アストラル体が退くのが無意識の原因となるという事にはならない。このように起きて、このように見えるのに過ぎず、アストラル体が肉体から離脱するのと、無意識が介入してくるのは、ほとんど同時に起きるものの、完全に別の働きである。


 アストラル体が肉体から離脱するたびに無意識となるならば、意識的なアストラル体投射という現象は無かっただろう。実際問題、我々の多くは入眠時にアストラル体が静けさの領域――おそらくは4分の1インチほどのみ――へと分離するが、それでいて意識があり、そう行っている事に気づかず、突然に肉体へと引き戻されているのである。


 これは非常によく起きる事である。通常は入眠時――静けさの領域へと入る直前――に無意識となるので、多くのオカルティストはアストラル体の離脱が無意識の「原因」となるという考えを持っている。だがこれは過ちである。


 また、アストラル体が静けさの領域へと移動する前に、肉体が無意識となる事もある。これは肉体が刺激性の物質の影響下にある時には特に起きる。そのためアストラル体が静けさの領域へと移動する際に、このような例外もある。だが一般的には無意識となった直後にアストラル体は離脱する。


 一部の人々は素早く移動し、別の人々は遅く、それらは個々の人間の条件に完全に拠る。そして意識的な離脱――始めから意識を保った離脱――を得るためには、無意識に落ちる前に静けさの領域へと転移できるタイプであるか、そのようになる必要があるのは容易に見る事ができる。この個人的な条件は、既に述べたように、気質、無能力などの幾らかの要素によってもたらされる。


 「アストラル体」から意識が退くのが無意識を生み出すと知る事で、アストラル体で離脱しても、この体から離れて見る夢についても説明出来る。なぜなら真の意識はこの体から離れるからである。さらにアストラル体から離れて、その動きを見る離脱の夢で、やがてはこの体に入り意識をもつケースでは、この説はさらに説得力を持つようになろう。


 そしてアストラル体が無意識となったら、完全な意識がこの体から退くとしたら、アストラル体が部分的な意識となるならば、表層意識は部分的に退くであろう。そしてこの性質の夢――自らのアストラル体の動きを見てから、その中に入る夢――を見る。この体から退いた意識の部分は、実際に理解しているのだろうか? あるいは、より洗練された体であったとしても、そのような夢でのアストラル体との衝突は意識を退かせ、アストラル体を見つつもそのルートに従い、再びアストラル体と合一しようとするのだろう*2


 ともあれ私が離脱の夢を見た時に体験している、2つの典型的な離脱の夢がある。第1のものは、私はアストラル体の中にあり、霊体が離脱する時に取るルートを辿る夢である。第2のものは、私がアストラル体から離れて立って、アストラル体がこのルートを辿るのを見ていて、それからその中に入る夢である。


 読者が本書の先に書かれた事を考えるならば、肉眼からアストラル体を見るケースも時にはあると私が述べた事を思い出すであろう。それは、アストラル ケーブルを経由して視野のサーキットが出来るからであった。さて、意識がある時にこのように見る事が出来るならば、部分的に意識があり、夢の中にある時に、片方に立ってアストラル体の動きを見る事が出来ないと言えようか? 私自身としては、このような離脱の夢――アストラル体の離脱を見ている夢――の説得力のある説明だと信じている。


 潜在意識の心に適切な「ストレス」を作り、寝ている間に示唆するであろう、最も直接的で、確実に最も微細な方法は、私が述べたばかりのもの、つまり「離脱の活性化」である。私はあなたに尋ねるが、なぜアストラル体の離脱と関連しない習慣を、そのストレスが潜在意識の意志に印象付けるからと、自らの心に満たそうと苦闘する必要があろうか? あなたのルーチンと関連する習慣の夢を見る代わりに、この術への欲望と知識により直接的に夢を見る事ができるのに、行う必要があろうか?


アストラル体投射 11-3
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*1 マルドゥーン注。アストラル体の実際の離脱は、想像力が信じさせようとするものとはまるで違うので読者は安心してほしい。不快なのは心の不安であり、実際の離脱ではない。また永遠の離脱(死)でも同様である事は、疑う余地が無い。
*2 キャリントン注。これは勿論、神智学の会員らがいう「メンタル体」と対応していよう。そして、このような体が実在するのを示す幾つかの直接的、実験的な証拠があるといえる。