アストラル体投射 8

ページ名:アストラル体投射 8

第8章


アストラル体投射の間での意識


 アストラル体投射の大半のケースでは、「意識」を持つかは主に偶然の問題(つまり、意識があるか無意識かは偶然に「思える」)であるが、離脱したアストラル体に完全な意識をもたらす影響を与えられる要素がある事も疑いが無い。


 無論、離脱の最初から意識を持つ事は可能である。だが、これは通常のケースではなく、多くの離脱で私は途中から意識を取り戻している。この意識をもたらす(私が信じるに)原因について、私はこれまで分析してきた。これらの原因の一部は、2つの体が合一している間に意識をもたらすものと似ている。


 離脱のごく最初から意識があるのでない限り、最初に意識は夢の形で現れる。離脱している間に突然に起きる事は珍しく、大半はゆっくりと起きて、夢が常にその前に現れて、夢の形として働く。夢が霊体の動きと照応しているならば、意識はより現れやすくなる――これが夢の制御が重要な要素である理由である。私はこの点を示す目覚めについてこれから述べるとしよう。そしてあなたは、「夢の意識」と「現実の意識」との違いについて知るだろう。


「真の夢」の体験


 私がかつて見た夢の1つでは、私は高い天井、陽光が射しこむ様々な色のガラスの窓のある、大きな広間へと入っていった。私が最初に入った時には、そこは大きな部屋だったが、すぐにそれが変化しているのに私は気づいた! 今ではそこは小さな部屋になっていて、天井には陽光が見える小さな穴しか無くなっていた。


 私が覚えている限り、この部屋は12フィートの正方形をしていて、部屋の中央の床に私は立っていて、天井の中央の穴を見上げていた。先に見た扉や窓は消えていたので、そこは私が部屋から出られる唯一の出口であった。


 私はこの穴を見上げながら、どうやって出ようかと考えていた。足がかりになりそうな窓はもう無く、壁には完全に突起物は無く、部屋の中には上に立てるような物も無かったからである。そのため、私は天井の中央の穴を見上げて立っていた。私はしばらくの間はそうしていたら、突然にこの穴を通り抜けて「飛ぶ」事が出来るのではと考えた。


 私は空中へと飛び上がっていったが、穴を通り抜けている間に捕まってしまった。私の体の半分――尻から下――は、部屋の内部に残され、上半分は外側にあった。私は完全に詰まってしまった! どちらの方向にも動けなかった! この時に私は意識を取り戻して、実際にどこにいるかに気づいた。


 私は自らが離脱しているのに気づいた! 夢の中から目覚めたら、自分が離脱しているのに気づくというのは、確かによくある話である。だがここで興味深いのは、(アストラル)体の姿勢が、夢の中で詰まっていた時の姿勢と照応している事である。私が意識を取り戻した時には、まさに寝室の天井の半分を通過していた。つまり、私が目覚めた時には、天井へと垂直に上昇していて、体の半分がその上に、半分がまだ部屋の中にいたのである。


 これは私が多く体験した、夢からの「目覚め」の1つの例に過ぎない。そして私は、夢がアストラル体の動きと照応していると、常に「真の」意識が一般的に現われる事に気づいた。夢がアストラル体の動きと照応していたら、常にアストラル体を離脱させる原因となるであろう。


「騒音」により、アストラル体で目覚める


 また別の例もあり、ここでは「騒音」が関連している。ある夜、寝る前に私はインディアンの虐殺についての本を読んでいた。このインディアンの部族の族長は「リトル プリースト」と呼ばれていた。そして眠りについてから、私は夢を見た。そこでは私は西部の荒野の開拓地にいた。この開拓地はとても広くて、60フィートの正方形をしていた。


 私は銃を持っていて、この荒野の開拓地を歩いていると、突然に木々や下生えからインディアンらの顔が現れて、自らを取り囲んでいるのに気づいた。私は銃を構えて、彼らを一人一人と撃ち始めた。これは続けて行われた――バン、バン、バン! 私が使う銃は、非常に大きな騒音――非現実的なまでに大きな――を作り出し、撃つたびに私を震えさせた。


 だが私は撃つのを止めなかった。さもなければインディアンどもは私を殺していただろう! だが、これは酷い音だった――バン、バン、バン! なんとこれは私を震えさせたことか! やがて私はこのインディアンの族長を見た。族長は「リトル プリースト」で、私に向かって開拓地を歩いてきた――私を殺し、バラバラにするためにだ。私は恐れた。


 そのため私は銃を族長へと向けて、撃った――バン、バン、バン! だがこれらの弾が当たったようには見えず、族長は徐々に私へ近づいてきた。族長が私に近づいて来ると、私は銃を捨てて後ずさった。だが、バン、バン、バンの音は続いた。これはさらに、はっきりと聞こえるようになった! 私はインディアンの族長について忘れた。私は意識を取り戻していた!


 その日は風の強い夜で、外の網戸が風に揺られて、前後にと叩かれて音を出していた――バン、バン、バン! 私が意識を取り戻した時、自らがアストラル体で離脱していて、キッチンの扉の背後に置いていたショットガンの傍にいるのに気づいた。だがそれで全てでは無かった! 私の傍にはインディアンの霊が立っていて、「お前はこのリトル プリーストを呼んだか?」と述べた。


 ここで述べたのは、アストラル体に離脱した時に意識をどのように取り戻すかの、2つの例に過ぎない。私はさらに多くの引用をする事もできるが、それには本書と同じくらいの厚さの本が必要となるだろう。また最後のケースについて少し述べると、私がコードの活動範囲内にいたとしたら、このバン、バンの音と、恐ろしいインディアンとの戦いは、その感情によって肉体と再合一する結果となったであろう。あなたは夢の中で意識が微かに働くやり方を見たが、これは夢から完全な目覚めへと向かうステップの1つに過ぎないのである。


夢の世界


 この世には夢の世界がある。あなたが夢を見ていると、あなたは――肉体で――起きている時とは同じ世界にはいない。もっとも、この2つの世界はお互いに混ざり合ってはいる。夢を見ている間、真のあなたはアストラル界にいて、あなたのアストラル体は通常は静けさの領域にいる。どれだけ2つの体が離れているかは問題ではない。ひとたび分離したら――それが僅かであろうとも、大きくであろうとも――あなたはアストラル界にいるのだ。


 あなたが眠りに入り、非合一状態になると、常にアストラル界に入るというのは、おそらく初めて聞いた話だろう。単に静けさの領域にいたとしても、それでもあなたはアストラル界にいるのだ。合一から離れたら、あなたはハーモニーや振動により、アストラル界と物質世界の両方で調節される。あなたは合一や分離状態では、意識がある、部分的に意識がある、無意識のいずれかの状態にある。


 夢の中では、あなたは部分的に意識があり、合一から分離できる。あなたの心は振動波、2つの世界の思考、音、影響、音楽、声、その他のいずれかの波を受け取る受信機となる。そして、これらの印象を受ける事によって、多くの夢が起きる。あなたが眠りに落ちて(実際には起きて)、意識が部分的にあるならば、それは潜在意識を呼ぶように働き、2つの世界の思考、騒音などから夢の内容を得る。だが意識が堅固に閉ざされていたら、あなたは夢を見ないか、起きた時には夢を思い出せずにいるだろう。


 あなたが眠りに入ると、肉体で起きている時よりも、この振動を受け取る能力は強くなる。眠っていると、あなたは霊媒と似たような状態となるが、無意識なのでそれに気づく事は無い。部分的に意識があったとしたら、あなたは2つの世界の振動に開かれる。あなたが夢から肉体へと目覚める時には、あなたの振動を受け取る能力は物質世界へと調節される。そしてアストラル体へと離脱している中で、夢から目覚めたら、あなたの振動を受け取る能力はアストラル界、物質世界の両方を覆うであろう。


 この夢の状態は完全な意識の状態と、完全な無意識の状態の中間に存在する。そのため、あなたが夢の中で離脱するならば、完全な意識への1ステップを進むのにすぎない。アストラル体は「夢の体」ともよく呼ばれている。たとえ肉体と合一していても、僅かに離れていても、完全に分離していても、我々はこの体で夢を体験するからである。


 どの夢の誘因の説も信を置く事はできない。夢への影響は膨大で謎めいていて微細なので、我々はこの夜の幻想の真の意味を理解できるか疑わしい。だが私の体験から、この夢はアストラル体投射のために使えるのだ!


 夢について、一つの覚えておくべき原則がある。「夢の中で自己の動きがアストラル体の動きと照応していたら、夢はアストラル体の実際の離脱の原因となる。」すると懐疑家は「夢の中での自己の動きが離脱のアストラル体の動きと照応するなら離脱の原因となると、どうしてあなたは知っているのか?」と言うだろう。


 それには一つの答えしかない――体験がそれを証明する。読者はこの原則を読むのに数秒しか掛からないだろうが、著者はこの原則を発見して、それが事実であると証明するまで数年掛かった。では、これが事実であると受け入れるならば、行う必要のある全ての事は「真の夢」を見れるようにする事であり、それは可能である。また霊体が取るルートに拠って夢は形成すべきなのも、心に留めておく必要がある。


 そのため自然とこの夢は「空を飛ぶ」タイプである必要がある。あなたは「真の夢」を見る事は可能だろうが、あなたが霊体が取るルートを理解し、それを夢に当てはめない限りは、その夢はアストラル体を「引き抜く」効果をもたないだろう。適切に当てはめられた夢は、このように行うと考えるのが合理的である。心は夢の間には部分的に意識があり、夢は潜在意識の意志――実際にエーテル体の分身を動かす力――に「示唆」として働く。


 離脱の根本的な法則を思い出してみよう。「潜在意識の意志が(肉体と合一している)アストラル体を動かす考えを持つようになり、肉体が無能力(金縛り状態)であるならば、アストラル体は肉体から離脱する」。適切な夢は潜在意識の意志にアストラル体を動かすよう示唆を与え、肉体は無能力にある――アストラル体は静けさの領域にある――と、アストラル体は夢によって「引き抜かれる」が、この夢は空を飛ぶタイプである必要がある。


 肉体が起きている時に意識が「歩く」ように示唆すると、潜在意識によって歩き出すのと同じように、適切な夢の示唆は確実にアストラル体を離脱させる。1つの体、あるいはこの場合には2つの体を動かすのは、この同じ潜在意識である。あなたが私に、どの方法がアストラル体投射を引き起こすのに最も心地よいかと尋ねるならば、私は「夢の制御である」と答えるだろう。この一見して奇跡に思える事を引き起こすには幾つかの方法があるが、あらゆる方法は同じ根本的な法則に拠っている。また読者の一部にも、「夢の制御」の方法によって離脱を試みたいと望む人もいるだろうから、これからそのための方法を教えるとしよう。後の章で私は他の方法についても教えよう。だがここでの私の助言は、読者は本書全体の内容をまず最初に学ぶまでは、「どの」技法も試みない方がいいだろう。


離脱のための「夢の制御」の方法


 あなたが数日(数週間できるならばその方が良い)夜に寝る時に、自らが眠りに落ちるプロセスについて観察する。そして自らの内部へと思考を集中するように努める。自ら以外の何物も考えないようにする。意識が朦朧とする中で、自らを密接に観察するように努める。あなたは眠りに向かっているが、意識を保つように思い起こすようにせよ。あなたがそう試みていると、ここで今読んでいるよりも、遥かにこの重要性に気づくだろう。


 あなたが入眠状態まで意識をよく保つのを学んだら、さらに先に進んで、眠りに向かう間に心に適切な夢を作るようにせよ。思い出してほしい。この夢はあなたがそこで行動するもの「でなくてはならない」。さらに、この夢でのあなたの行動は、霊体が離脱する時に取るルートと照応するものでなくてはならない。


 では、あなたは何をしたいか? 泳ぐ? 飛行機に乗る? 気球で上昇する? 遊園地の大観覧車? エレベーター? だがそれは、夢の中であなたが行うのを「好む」ものにせよ。あなたが選んだものが、行いたくないものだったら、その感触は不快なものなので、あなたを肉体へと合一させるだろう。あなたが好むような感触を与えるものを行うようにし、離脱して意識を取り戻した時に、空中に浮かんでいる霊体から実際に受け取れるような感触とする。夢の中であなたがこの感触を望む性質の行動を得る、この究極の成功までは長い道となるだろう。


 では、ここではあなたがエレベーターで昇るのを楽しむとしよう(これは私が用いている方法である)。あなたは眠る直前まで意識を保つのを既に学んでいる。まずベッドに横たわり、自らの内面について考える。あなたはエレベーターの床で横たわっていると考える。そして、あなたが眠りに向かうまで、ここで静かに横たわっている。そしてあなたが眠りに入ると同時に、このエレベーターは上昇していく。そしてあなたは、横たわっているエレベーターの床で、この上昇する感触を楽しむ。


 やがて、少し震えがあり、巨大なビルの最上階へと到達しようとする。ゆっくりと、静かに、エレベーターは上昇し、上昇し、上昇する! あなたは上へと向かっていると意識する。そしてこの感触を最大限に楽しんでいる。そして今や最上階に近づいている。やがてエレベーターは止まり、あなたは起き上がると、エレベーターの外へと向かい、ビルの最上階の床を歩き回る。


 あなたは周囲全てを見て回っていき、周囲を歩くと共に、その全てを観察する。やがてはエレベーターに戻り、再び床へと横たわる。ゆっくりとあなたは下へと降りていき、ゆっくりと降りていき、今やあなたはビルの1階のエレベーターの床に横たわっている。


 ここで述べたのは、アストラル体を肉体から離脱させるよう誘発するよう私が作った夢である。次に重要なのは、この同じ夢を何度も何度も用いる事である。あなたがまず1つの夢を試みて、それから別の夢を試みたりしたら、毎夜の入眠時に同じ夢を繰り返すほどには、強い印象を潜在意識に与えないからである。


 この夢を心の中で鮮明に働かせて、あなたの意識がゆっくりと消えていく直前までこれを保つようにする。あなたに「未知」が来る直前に、自らをこの「エレベーター」へと移す。すると、アストラル体はエレベーターの中で上昇するだろう。あなたの夢のエレベーターが最上階に到着するように、アストラル体は肉体の上へと向かうだろう。そしてあなたが夢の中でエレベーターの外へと歩いていったように、アストラル体は外側へと動いていく。そして帰る時には、あなたはエレベーターへと向かって行ったように、アストラル体は肉体の直上へと移動する。そして夢の中で再び床に横になったように、アストラル体は水平の姿勢へと戻る。そしてエレベーターが降りていったように、アストラル体もまた肉体へと降りていくだろう。


 この夢は潜在意識の意志への示唆であり、意志はこれに従って働く。あなたは起きた後にも夢を覚えられるようになろう。この方法の別の利点は、他の方法での離脱をした時よりも、アストラル ケーブルは不快な働きをしない事にある。


 この夢の制御によって離脱でき、ある程度の距離を移動してから意識を取り戻すならば、この離脱者はコードの活動範囲が存在する事に気づかないだろう。また、ひとたび離脱してから、意識を取り戻すのにも大きな問題がある。夢の意識は真の意識ではない事を忘れないでほしい――もっとも、あなたはこの夢を覚えていられるだろう。


アストラル体投射 8-2
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