アストラル体投射 7-2

ページ名:アストラル体投射 7-2

リンドラー博士のエネルギーへの観点


 では、世界的に有名な食物学者にして自然療法の提唱者であるヘンリー リンドラー博士の、この問題に対する意見に少し耳を傾けるとしよう。我々が飲食するのは何の理由からか? リンドラー博士はこう述べる。


「ほとんどの人々は、「飲食は我々に力を与えるからに決まっているではないか」と答える。だが本当にそう確信できるだろうか? 人体が24時間作り出し、放出し、消費する膨大な量の体熱と生命エネルギーが、僅か数ポンドの食物を毎日摂る事で得られると? 激しい労働者やスポーツマンは、日々膨大な量の力とエネルギーを費やしている。健康な人間は、食物を取らなくても数週間はそう行えるであろう。


 人体の体熱と筋肉エネルギーの全ては食物の消費から得られるのではない最良の証拠は、長い断食によって見い出せる*1。近年では断食は自然療法として人気を得るようになり、数千の人々が4週間から10週間休まずに断食をしている。これらの「マラソン断食家」の大半は、肉体のエネルギーが僅かに減少したのみであると報告している。また多くの人々は、始めよりも終わりの方が肉体は強くなっていると主張している。消費する体熱は無視できるレベルである。一部では体熱の低下は1度かそれ以下であり、大半は通常のままである。我が研究施設の数百のケースの密接な観察により、これを確証している。


 個人的な観察から1つのケースを引用するとしよう。腸チフスを患っていた我が患者の1人は、水以外には何の食物を採らずに7週間断食をした。この終わりには患者の体温は通常のままであり、断食の最後の2週間には、患者の体重は2ポンドを失ったのみであった。胃癌を患っていた別の患者は、数オンスの食物、そのほとんとが卵の白身と果物ジュースを日々摂るのみで、2年間生きていた。患者の体温は、そのほとんど最後まで通常のままだった。赤道の熱い太陽の下で汗をかいていても、極冠の寒冷で凍えていても、体温は正確に同じであり、これが通常より数度上がったり下がったりするのみで人は死ぬ事となる。


 摂った食物の質や量と関係なく、さらにその周囲の環境に関わらずに、体温をある程度は規則化するのは、我らが驚異の人体の最大の神秘の1つである。食物が体温や運動エネルギーの唯一の源だとしたら、長い期間の断食は不可能だったであろう。体温は断食を始めてすぐに平均以下へと沈んでいくだろう。食物を採らなくても、肉体はそれ自身で生きる――つまり、自らの繊維を消費すると言われる。だが、これは断食の間に生み出される体温とエネルギーについて説明してはいない。」


 この主題について、リンドラー博士はさらにこう述べている。「これらの食物が命を与えるのではないのならば、では人体の組織への飲食の働きは何だろうか? これらが行える全ては、生命力が発現して広がるように、肉体の系を整える事である。神経系によって細胞や器官に自由に分配される生命力の流れに、人体の通常の状態、健康は拠っている。血を通常にし、病を起こす老廃物を浄化し、障害を正して、精神や感情の状態を調和させるのを助ける自然な生活習慣や療法全ては、生命力とその分配、力、生命、抵抗力、回復力を大いに与えるのを確実としよう。言い方を変えると、器官が通常で健康で完全であるほど、生命エネルギーの流れは多くなるであろう。」


食物、断食、サイキック開発


 リンドラー博士のような徹底した研究者らも、人体の外側に生命エネルギーの源を探さねばならないとしたら、他の者らも人体の周囲と内部の全てで働く普遍的な力を認めざるを得ないのではなかろうか? 食物とその栄養学の研究にここで赴くのは不可能である。食物とその生命への効果についての研究は、それ自身の学問を形成している。


 だが簡潔に言うと、違った食物は人体に違った状態をもたらし、ある食物はよりエネルギーを与え、別の食物はそれほどでもない――それらの原因は疑いなく、普遍的な生命エネルギーを引き寄せたり追い払ったり、アストラル体――宇宙エネルギーのコンデンサー――に蓄積させるかに拠っている。


 何らかの未知のやり方による食物への肯定的、否定的な充填が、アストラル体に影響する可能性が高い。肉体は食物により作られるが、それは食物と肉を合わせた物質の基礎エレメントによるものである。だが生命エネルギーはアストラル体により発現して伝わっていくのである。


 キャリントン氏はこう述べている。「食物についての、あるオカルトの教義がある。それによると、菜食は原形質の分子をより小さくし、より短い波動を感じさせるようにする傾向があるという。実際にそう行うのは大いに考えられる事である。鉄の延べ棒が、その分子構造の全てが同じ方向へといわば「向く」ならば、「磁気化」されるのを我々は知っている。


 あなたがこの種類の鉄の延べ棒をハンマーで鋭く叩いたり、赤くなるまで熱で温めてから、また冷ましたりしたら、鉄はその磁力を失うのを見い出すであろう。何が起きたのだろうか? 鉄の分子が以前は極に向いて整っていたのが、今では全ての方向へと「向いて」、前に鉄の延べ棒を通じて壊れずに働いていたエネルギーが、今では壊れて、千の違った方向へと働くようになったのである。そのため、この鉄はもはや磁力を持たないのである。


 同じような事が人体内でも起きている可能性がある。リズムにより適切に調整され、共同して働く様になった分子は、人体全体にエネルギーが流れるようにする。そうでない場合は、この活動は制限されていよう。だがこれは単に示唆にすぎず、読者は信じたいように信じるとよい。」


 プレスコット F.ホール氏は、アメリカ心霊現象研究協会ジャーナルでのとても興味深い記事の中で、このように述べている。


「菜食はアストラル体の振動する形質を緩める傾向があり、野菜、果物、プルーンは血に霊力を引き寄せるようにする。人参もまた利益となる。ナッツ、特にピーナッツは良くない――特に霊性開発の行をなす直前に食するべきではなく、これらは実践者の環境を一つの色に染める傾向があるからである。生卵は都合が良く、果実酒も開発には都合が良い。(略)断食はアストラル体の解放の助けとなる事が多い。」


 あなたは、ホール氏が果実酒が開発に都合が良い(favourable)と述べているのに気づいただろう。だが、氏は利益になる(beneficial)とも言わず、何の種類の開発かも述べていない。私はこれを例外と考えており、簡潔に指し示す必要があるが、アストラル体投射の開発中には、果実酒の禁酒は重要な「肯定的な」要素を構成する。だが、ホール氏が「断食」がアストラル体の解放の助けとなる事が多いと述べたのは正しい。


 食物は生の最も重要な要素の1つであると言えるが、正しい種類の食物を食べるのは同様に重要である。だが私がこう述べる事で、そのモットーが「食物の問題はそのままにせよ。精神がそれらを扱うであろう」であるメンタル ヒーリングやクリスチャン サイエンスに従う、多くの心霊主義者の反論を呼ぶであろう事にも気づいている。


 精神力によるヒーリングを否定するつもりは全く無いが、食物の問題を無視するのは馬鹿げている。食物は呼吸と同じように不可欠である。では息を止めて、精神にこの問題を任せたりはしないのか? 問題は、これらの人々も食べたりはしないのか? 食べているならば、なぜか? 彼らは肉体を保つために不可欠だから食べているが、「食物」と書かれているものなら、何を食べるかには違いが無いと答えるだろう。


 だが、食べる必要があるならば、適切に食べるのも不可欠である。私はこれらのメンタル ヒーラーらは、そこらの塵を食べて、自らの精神によって、それらを肉体を養えるようにするのかと不思議に思う。彼らは「塵は食物ではない」と答えるだろう。だが、我々が日々食べている多くのものは、同じカテゴリーに属するのだ! 例えば、一般には知られていない――もっとも多くの研究者は知っている――事は、今日アメリカで売られている、いわゆる「全粒粉」の多くは、トウモロコシの穂軸とほとんど変わらない。「全粒粉」として売られているものの成分には、時には豚も食べるのを拒否する「もの」を4分の3は含んでいるのだ! ワード博士や他の研究者らは、研究の後にこれらを指し示している。


 精神が食物の問題を扱うのが事実であるならば、精神は食べる事そのものも扱うべきではなかろうか? この問題には一つの立場のみがある――食べる事そのものが必要ならば、食物の適切な成分を食べるのも不可欠である。食べること、息をすること、寝ることは、自然の法則である。我々は――少なくともこの地上の生活では――病んだ効果を被る事無く、これらの一つも無視する事はできない。


断食は宇宙エネルギーの流れを増大させる


 だがこの3つのエネルギー源のうち、睡眠が最も重要である。我々が適切に飲食をして呼吸をしたら、睡眠を少なくしても必要なエネルギー量は保てるだろうが、睡眠を多くしたら、通常の食物の量は必要とされない事からも見てとれる。


 そして、これは断食がアストラル体投射を促進する理由の1つである。断食を行っていると、エネルギーの2番目の源が遮断され、肉体の系で必要なエネルギーを保持するために、夜にアストラル体は失ったエネルギーのバランスを取るために離脱する。これは人々がエネルギーを失う事無く、場合によってはエネルギーを増大させつつ、長い断食をできる理由である。


 すると、こう答える人もいるだろう。「断食をして、長い時間寝ていない患者が、欠乏を補うのに充分なエネルギーを保てるのはどうしてか?」言い方を変えると、断食をしつつも、寝ている間に――同じ時間だけ寝ていつつも――断食をしていない時よりも多くのエネルギーを集めるにはどうするか? その答えは、このエネルギーの収集は睡眠の時間に拠るのではなく、寝ている間の肉体とアストラル体の分離の距離に拠るのである。


 充填のために寝ている間にアストラル体は肉体との合一を離れ、さらに肉体から遠くへ行くほどに、宇宙の力を容易に蓄積できる事を思い起こしてほしい。そのため、我々は断食とアストラル体投射との関係を見る事ができる。より睡眠を深くし、肉体を不活動にするほどに(あるいは、より無能力となるほどに)、アストラル体が離れる距離は大きくなる。そしてこれは催眠での睡眠では、被験者はより長い自然な睡眠と同じ利益を短い時間で得られる理由でもある。


 東洋人はこの宇宙の力の重要性を遥か過去から知っていた。彼らはこれを「プラーナ」と呼び、スワミ バクタ ヴィシタは以下のように定義している。


「これは宇宙に充満するエネルギーの微細な形態であるが、人体の器官でも特別な形で発現する。この微細な力、プラーナは一つの器官から別の器官へと移動する事ができ、多くのオカルトや魔術の現象を引き起こすエネルギーであると言われる。


 プラーナは、西洋のオカルティストがいう「生体磁気」と非常に近く、この生体磁気が持つとされる特性は、東洋では何百年も昔から、プラーナの本質的な特性とされてきた。そのため少なくとも、東洋と西洋のオカルト学派の間には、それらの用語の違いはあれど、実践的な同意がある。」


 この宇宙エネルギーには多くの性質があり、その1つは「ヒーリング」の性質である。治癒された全ての病は、この宇宙エネルギーにより治癒される。西洋医学、カイロプラクティック、クリスチャン サイエンス、その他の全ての医術は、治癒をもたらすためにプラーナを必要とする。これら治癒の技法全てが行える事は、それらを助けるだけである。病気に罹って、あなたが断食をするならば、体から毒素を取る性質を助けるだけではなく、宇宙エネルギー――治癒のエネルギーの流れを自動的に増大させる。


 アメリカでのヨーガの主要な権威であるヘレワード キャリントン氏は、著書「Higher Psychical Development」でこう述べている。「インド人は生理学の神秘的な体系を持っている。(略)彼らはこのエネルギーを伝える管、あるいは彼らがいうナーディというものがあり、それらは72,000本あって、さらにそれぞれには数えきれない支流があると主張している。


 あなたが外科用メスやナイフを手に取って、人体を切開しても、これらの諸センターを見つけたりはしないだろう。だがインド人は「おいおい! これらは物質では無くアストラル形質で構成されていて、そのためアストラル感覚を持たないならば、あなたは見る事が出来ませんよ!」と述べる。これらのエネルギーを伝える管は貯蔵庫であり、プラーナを人体内で循環させる主要な手段である。」


 また同書の他の箇所ではこのように述べている。「医者は通常は8時間以上の睡眠は必要ないという。あなたが1日に8時間睡眠するならば、あなたは自らの人生の3分の1を睡眠に費やしている! これは浪費のように見える! だがインド人はこう述べる。「我々はこの浪費の幾らかを取り除けないだろうか? もはや睡眠を必要としない段階に我々は到達できないのだろうか?」これらの実践――食事と生活習慣のこの体系に従うならば(ここでキャリントン氏は詳細を説明する)――これらは、あなたの睡眠時間を大いに減らす事ができる。実際に睡眠カーブは以下のように進んでいるのを我々は見い出す。


 まず「意識の境界」と呼ばれるものが始まる。あなたが眠りに陥ると意識は沈み、徐々に再び起き上がってくる。そのため、あなたが眠りに陥るとすぐに、最も深い点まで意識は沈み、そこからあなたが目覚めるまで徐々に上昇カーブを描く。ここで疑問がある。あなたが深い睡眠へと入ってから短時間で出れるように、このカーブを速やかに進める事はできないだろうか? インド人は、人工的に睡眠を深め、長くかからずに出る行法を見い出したと考えている。そして我々、西洋人も催眠の手段によって、部分的には見つけている。」


 これら全ては、我々が学習している主題、すなわちアストラル体投射とも重要な関係がある。アストラル体は充填するために睡眠の間に分離し、睡眠の深さと回復は、アストラル体と肉体との距離に拠る、つまり大きな距離があるほど、宇宙エネルギー、プラーナは自由に流れるという主張は、世界で初めて述べられたと私は信じている。


 そしてこれら全てが確実に示すのは、肉体が弱っている人ほど、アストラル体の外部への離脱が起きやすいのではなかろうか? 私は――全ての他の権威者らの意見にも関わらず――病気は離脱には肯定的な要素であると主張する。私自身の体験では、この意見に反する何の理由も見る事ができない――もっとも、肉体が病んでいる時に遠かったり長時間の離脱を試みるのは、遥かに危険であるのは認めざるを得ないが。


 ここで離脱への肯定的な要素として、意図的に病になるように私が勧めているとは考えないでほしい。私は健康がアストラル体投射の術の必要条件であるという主張が、どれだけ完全に馬鹿げているかを明白にしようと試みているのに過ぎない。これ(健康が不可欠)が事実だとしたら、死に近い人間(肉体が弱まっている)ほど、死ぬ(永遠の離脱)のが難しくなっていくだろう。だが常識は、これが事実ではないと示している!


 別の一般的な信念は、我々のエネルギーは「燃やせる」というものである。だが、我々が真に行える事は「自らのエネルギーの外面化」つまり、アストラル体からの神経エネルギーの外面化である。個々の神経の気質によって、この外面化は夥しいものとなり、それが神経質となる理由である。またこのエネルギーの外面化は、特別な器具によって計測も可能という話も聞いた事がある。もしあなたが神経質な人の余分なエネルギーの外面化を取り去るならば、この神経質な気質も消え去るだろう。


 この神経質な人は、寝ている間に他の気質の人よりも多くの充填を必要とするのは、容易に見る事が出来る。一部の体操や姿勢は、宇宙エネルギーを外面化させ、別の体操や姿勢はこのエネルギーを内面化させるだろう。ところで恐怖は血流にほとんど即座に毒を満たさせる事が発見されている。この理由から、恐怖に捕らわれた人の体が弱くなりやすいと言われている。


 私はあなたに「なぜ」恐怖が体を弱めるかを語るとしよう。そしてこれは世界で初めての主張である。恐怖は神経エネルギーをアストラル体から外面化させ、自動的に犠牲者を弱める。恐怖ほどに完全で速やかに「神経エネルギーの外面化」をもたらすものは無い。もしもエネルギーが「燃やされる」のが事実だとしたら、我々が恐怖に捕らわれた時のような「即座の衰弱」状態は起きなかっただろう。このエネルギーは普遍的であり、破壊不能である。このエネルギーは創造されたり燃やされたりはせず、内面化したり外面化したりするものであり、アストラル体の中に蓄積されるものである。


 アストラル体を意識を持って離脱させた時に、この神経エネルギーを観察できる。つまり、他人のアストラル体の中で色や濃度を見る事ができる。このエネルギーは白い光のように輝いていて、アストラル体を燐光のように見せる。この蓄積されたエネルギーは、アストラル体が中間の速度で動くと、その背後で彗星の尾のように伸びる。


 神経エネルギーの輝きは体全体で見る事ができるが、ほとんどは体の中心で濃縮されている。体の中心、太陽神経叢の辺りは非常に輝いており、私はこれを何度も見ている。アンドニュー ジャクソン デイヴィス*2は、内なる体の神経系は光に満ちていると常に述べていたと言われる。


 私のアストラル体の観察から得た信念では、人間の濃縮されたエネルギーのこの大貯蔵庫は、太陽神経叢の部分に位置する。また生理学的にもこれは正しいのを示している。私は恐怖は神経エネルギーの即座の外面化を起こすと前に述べたが、まさに、この恐怖の効果を我々は常に太陽神経叢の部分で感じるのだ。アストラル体離脱者が意識があると、この神経エネルギーを見る事ができる。また霊媒らは霊を常に「光」として述べている事は興味深い事実である。


どのように断食がアストラル体投射を助けるか



 私はこのエネルギーが普遍的であり、我々が食べる食物から作られるものではないと述べたので、キリストが食物について「人はパンのみで生きるにあらず」と述べた事を思い起こそう。キリストは長い断食をした事も知られているが、様々な霊的な奇跡を生み出すために行ったと信じる良い理由がある。おそらくは、霊体で旅する際に助けともなったのであろう。


 我々は断食はアストラル体を解放する傾向がある理由の1つを学んでいるが、誤解を避けるためにも、それを思い起こすとしよう。睡眠、食物、呼吸は、肉体のエネルギー源である。そしてショーペンハウエルが「睡眠は人にとって、時計のネジを巻くのと同じである」と述べたように、睡眠は主な源である。


 食物はエネルギーの第2の源であり、そのため断食を行う際にはこのエネルギーの第2の源は断たれる。アストラル体――エネルギーのコンデンサー――は睡眠時には常に充填するために肉体との合一から離れ、断食している間は、その疲弊を回復するために、より大量のプラーナを取る事となる。


 この合一状態から遠く離れるほど、アストラル体はより多くのエネルギーを集め、より容易に充填する。そのため、断食をしている間には、アストラル体はより遠くへと動く――これは、静けさの領域(通常の睡眠)以上に離脱が進む以外の何物でも無い。だがこれは、断食がアストラル体投射にとって肯定的な要素である理由の1つに過ぎない。別の理由もあるが、それは「抑圧された欲望」の節で述べる事にしよう。


 気絶などをした人が無意識へと陥り、やがて意識を取り戻したらよりエネルギーが強まっているのが、よく観察されているが、この理由は明らかである。その間、アストラル体は宇宙エネルギーの流れへと移動しているからである。また、私が行った別の観察もここで述べるとしよう。


意識がこのエネルギーを用いる!


 (起きている時の)意識は、労働が肉体のエネルギーを用いるように、このエネルギーを用いる。あなたは静かに座ったり、動かずに横たわっていても、意識があれば、このエネルギーを用いる。また私はあなたにさらに述べたい事もある。アストラル体は肉体との合一から離れた時に充填をするが、この充填での最大の利益を得るためには、「無意識となるのが不可欠」である。


 あなたがアストラル体で離脱し、常に「意識を留めていた」ならば、アストラル体の充填は行われないだろう。分離しての充填をするには、無意識が必要条件である。私は完全に意識的な離脱を経験してから、肉体へと再合一した後も疲れがある――事実、休息しているよりも多く――のを何度も経験している。そして一方で、離脱した時に無意識ならば(つまり、再合一する頃にようやく意識を取り戻して、自分が離脱していたと知った時には)私は常に活力があるのを感じていた――時には目覚めた後にも、私は自分が床から飛べるのではと信じるほどだった。


 意識的な離脱の後に、後頭部での頭痛も伴っての「犬のように疲れた」感覚のある経験はよくある。少なくとも私の体験から、低位の諸界にある霊らは無意識となる必要があると結論付けている。それがアストラル体の中だろうと肉体の中であろうとも、意識はエネルギーを用いるからである。


 これは多くのオカルティストらから支持される強い証拠がある。すなわち、睡眠――無意識――は、肉体の条件によってもたらされるのではなく、肉体の外側にある何らかの原因によりもたらされるのである。脳充血、脳貧血、その他の肉体の影響とされる全ての理論は捨て去るべきである――これらは眠りの原因とはならない。また、「アストラル体の離脱」もである。なぜなら、完全に睡眠にあっても、無意識で離脱する事もあれば、意識的に離脱する事もあるからである!


アストラル体投射 8
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*1 読者への注意。このような長期間の断食は大変危険であり、不慮の死すら起きる事もある。行うには医療専門家の適切な指導が不可欠である。
*2 1826年 - 1910年。アメリカの著名な霊能者。心霊主義運動の先ぶれとなる哲学書を出版し、「心霊主義の洗礼者ヨハネ」と呼ばれる。