エメラルドタブレット

ページ名:エメラルドタブレット

17世紀に描かれた想像図

 

 古代エジプトの魔術(錬金術)と知識の神トートは、古代にはギリシア神話のヘルメース神と同一視されていた。
 その三重に偉大な(トリスメギストス)ヘルメースがエメラルドの板に彫ったオカルト、錬金術の奥義とされるのが、このエメラルドタブレットである。伝説によると、ギザのピラミッドの中のヘルメースの墓に隠されていたのを、アブラハムの妻サラ、あるいはティアナの魔術師アポロニウスが発見したという。または、ある洞窟の中にあったのをアレクサンドロス大王が発見したという説もある。
 だが、現在にはタブレット本体は残っておらず、様々なオカルティスト(ニュートンを含む)が翻訳した文書のみが残っている。ヨーロッパには12世紀にイスラーム経由で伝わってきてアラビア語からラテン語に訳された。
 内容はエメラルドの板一枚に彫られただけあって、非常に短いものである。だがその内容は非常に重要でオカルトの根本的な真理が含まれているとされ、エリファス レヴィは本書を「一ページにまとめられた魔術の総体」とまで呼んで絶賛していた。
 この元訳は、The Hermetic Fellowship Websiteの 1640年のエヴェラード注釈付きの英訳を用いた。

 

1) これは虚偽なく真実であり、確実で最も真理である。

2) 上なるものは下なるもののごとし、そして、下なるものは上なるもののごとし。唯一者の諸奇跡を働き、達成する。

3) 万物は唯一者より自らを適応されつつ生まれ出た。

4)「太陽」はその父、「月」はその母。

5)「風」は子宮にそれを孕み、「大地」はそれを養う。

6) 父は全ての完成であり、その力も完全である。

7) それが地へ注がれる時、汝は火より地を、粗雑なものより微細なものを分離せよ。

  上手くゆっくりと時間をかけて、大いなる理知とともに行え。

8) それは地より天へと昇り、再び天から地へと降り、全ての上なるもの下なるものは力と性質を得る。

9) それにより汝は、世界全ての栄光を得て、全ての曖昧なるものは、汝から去ろう。

10) これは、すべての力の中でもっとも強きもので、すべて精妙なるものに打ち勝ち、すべての固体を貫き通す。

11) かくして世界は創造された。

12) これより驚くべき改良とこれらの諸流儀は生まれた。

13) それを書き記したが故に、私は三重に偉大なヘルメース、全世界の哲学の三部を持っている者と呼ばれる。

14) ゆえに、私が述べてきた「太陽」の作業は、これにて終わる。

 

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