ヘハロト ラバタイ 7

ページ名:ヘハロト ラバタイ 7

第15章


126. ラビ イシュマエルは述べた。よって、ラビ ネフニアー ベン ハ=カナーは私にこう述べた。イスラエルの万軍の主なる神トトロシアイは、それぞれが前の内部にある7つの宮殿の最奥にて座っている。そしてそれぞれの宮殿の入り口には、8人の門番らがいて、門のまぐさ(上の梁)の右には4人、左には4人いる。第1の宮殿の門番の名前は、ラハビエル、カシュラエル、ガホリエル、ゼフティエル、トフヒエル、ラハリエル、マトキエル、シュワエル(Lahabhiel, Kashrael, Gahoriel, Zekhuthiel, Tophhiel, Lahariel, Mathkiel, Shuwael)である。また、(最後の者を)シュバエルと呼ぶ者らもいる。第2の宮殿の門番の名前は、タグリエル、マトピエル、サルヒエル、アズピエル、シャハラリエル、スタレル、リグイエル、サハビエル(Tagriel, Mathpiel, Sarhiel, 'Azpiel, Shaharariel, Starel, Rig‘iel, Sahabiel)である。第3の宮殿の門番の名前は、シェブリエル、レズジエル、シャルミエル、サブラエル、ザハザエル、ハダレル、プリエル、パルトリエル(Shebhuriel, Rezuziel, Shalmiel, Sabhlael, Zahazhael, Hadarel, Puriel, Paltriel)である。第4の宮殿の門番の名前は、パフディエル、ゲブルティエル、ポザジエル、シャキナエル、シャタカエル、アルビエル、カピエル、アナフィエル(Pahdiel, Gebhurthiel, Pozaziel, Shekhinael, Shathkael, 'Arbhiel, Kapiel, 'Anaphiel)である。第5の宮殿の門番の名前は、テヒラエル、アズウィエル、ガトエル、ガソエル、サアフリエル、ナラフィエル、ガリエル、ハディエル(Tehilael, 'Azwiel, Gatoel, Gathoel, Sa'aphriel, Naraphiel, Gariel, Hadiel)である。第6の宮殿の門番の名前は、ドミエル、カズピエル、ガハギエル、アラスバラスビエル、アンロミエル、パルジエル、マゴガエル、トフラエル(Domiel, Kazpiel, Gahaghiel, 'Arasbarasbiel, 'Anromiel, Parziel, Magogael, Tophrael)である。


 そして第7の宮殿の門の前には、全ての英雄らが怒りとともに立っており、彼らは戦いを好み、強く、残酷で、恐ろしく、山よりも高く、山の頂上よりも鋭い。彼らの弓は強く、その前に構えられている。彼らの剣は鋭く、その手にある。そして彼らの目玉からは稲妻が、鼻の孔からは火でできた蜘蛛の巣が、口からは燃える炭の松明(の火)が放たれている。そして彼らは兜をかぶり、鎖帷子を身に着け、彼らの従者は投げ槍と槍を持っている。


第16章


135. 彼らの馬は、闇の馬、死の影の馬、厚い闇の馬、火の馬、血の馬、雹の馬、鉄の馬、霧の馬である。彼らが乗る馬は、榁の木の燃える炭の入った飼い葉おけの横に立ち、これらの燃える炭を食べ、一口で40ブッシェルほども取る。そして、これらの馬の口の大きさは、カエサリアの飼い葉おけのようなものの3つ分であり、各飼い葉おけの大きさは、カエサリアの門ほどもある。さらに、これらの飼い葉おけの横には火の川もあり、これらの馬のそれぞれは、エルサレムに全ての雨水をもたらすケデロンの谷にある水の流れ全てほども飲む。彼らの頭の上には雲があり、血の雨を降らせて、彼らの頭やその馬の頭を濡らしている。そして、これらは第7の宮殿の馬らと、各宮殿の入り口にいる馬の徴と大きさである。


136. そしてメルカバーへと(これらの門番に)傷付けられる事無く降下し、上昇した者ら全ては、この困難を全て見て、安全に降下して大地へと戻り、これらの証人となって、恐ろしい幻視を語るだろう。だが、肉と血の(世俗での)諸王の宮殿では、内容は違っていよう。そこでは、このような幻視を見る事も無く、訪問者は安全に出られないだろうからだ。そして彼らはイスラエルの主なる神トトロシアイを祝福し、称え、喝采し、栄光を帰し、高め、崇め、名誉と美と偉大さを与えるであろう。そして神はメルカバーへと降りた者を喜び、イスラエル人のそれぞれが、いつ降りて、以下のものを見るかを知るだろう。


 驚異的な高みと不思議な君臨、
 高みの中の高みと、光輝の君臨、
 その栄光の御座の御前に、
 世界の創造された時から今日まで、
 毎日3回いと高き場所へと、
 称賛をすべく来る。


137. 正義の王、信義の王、愛される王、愛らしい王、支える王、謙遜な王、謙虚な王、義の王、敬虔な王、聖なる王、純粋な王、祝福された王、高き王、力ある王、あわれみ深い王、諸王の中の諸王の中の王、諸王冠の主よ。


138. イスラエルの主なる神トトロシアイは望み、待っている。
 贖罪と救いの時を待っている。
 最後の(第2)神殿の崩壊の後に、
 イスラエルが報復する日を。
 メルカバーへと降りる者が降りるのはいつか?
 高き中の高みを見るのはいつか?
 救いをもたらす終わりを見るのはいつか?
 驚異をなす終わりを聞くのはいつか?
 これまで目が見ないものを見るのはいつか?
 上昇し、主を愛するアブラハムの種(子孫)に語るのはいつか?


第17章


139. ラビ イシュマエルは述べた。あなたが第1の宮殿の入り口へと来ると、その手に2つの印、片方は主トトロシアイの、もう片方は御前の君主スリヤーのものを持つようにせよ*1。主トトロシアイの印を左側に立つ者らに示せ。すると、第1の宮殿の入り口の門番の頭であり、門のまぐさの右側に立つ君主ダハビエルと、左側に立つ君主トハヒエルは、すぐにあなたを右側と左側から捕まえて、(第2の宮殿の)タグリエルとマトピエルの下へと連れていき、彼らとあなたが平和とともにあるようにし、あなたについて彼らに警告をする。このタグリエルは第2の宮殿の門番の頭でまぐさの右側に立つ君主であり、マトピエルはまぐさの左側に立つ君主である。


140. そして彼らに2つの印、片方は主アドリワロン('Adhriwaron)の、もう片方は御前の君主ウジヤー('Uziy'a)の印を見せよ。主アドリワロンの印は右側に立つ者らに、御前の君主ウジヤーの印は左側に立つ者らに見せよ。すぐに彼らはあなたを右側と左側から捕まえて、シェボリエルとレジジエルのもとへと連れていき、彼らとあなたとの間に平和があるようにし、あなたについて彼らに警告をする。このシェボリエルは第3の宮殿の入り口の門番の頭でまぐさの右側に立つ君主であり、レジジエルはまぐさの左側に立つ君主である。


141. 彼らに2つの印、主ズルタク(Zurtak)の印を右側に立つ者らに、御前の君主デハブヨロン(Dehabhyoron)の印を左側に立つ者らに示すと、すぐに彼らはあなたを右側と左側から捕まえて――2人の君主らが前に、2人の君主らが後ろに――、パフディエルとゲボルティエルへと渡して、彼らとあなたが平和とともにあるようにし、あなたについて彼らに警告をする。このパフディエルは第4の宮殿の入り口の門番の頭でまぐさの右側に立つ君主であり、ゲボルティエルはまぐさの左側に立つ君主である。


142. 彼らに2つの印、片方は主ゼボリエル(Zebhoriel)の、もう片方は御前の君主マルギウィエル(Margiwiel)の印を見せよ。主ゼボリエルの印は右側に立つ者らに、御前の君主マルギウィエルの印は左側に立つ者らに見せよ。すぐに彼らはあなたを右側と左側から捕まえて、テヒラエルとアズリエルのもとへと連れていき、彼らとあなたとの間に平和があるようにし、あなたについて彼らに警告をする。このテヒラエルは第5の宮殿の入り口の門番の頭でまぐさの右側に立つ君主であり、アズリエルはまぐさの左側に立つ君主である。


143. 彼らに2つの印、片方は主トトラヒエル(Totrakhiel)の、もう片方は御前の君主ゼハフタリアイ(Zehaphtariai)の印を見せよ。主トトラヒエルの印は右側に立つ者らに、御前の君主ゼハフタリアイの印は左側に立つ者らに見せよ。すぐに彼らはあなたを右側と左側から捕まえて、次の宮殿へともたらす。3人の君主らがあなたの前に、3人の君主らが後ろに、2人の君主が両側にある。


144. 第6の宮殿の門番は、許可無しにメルカバーへと降下しようとしたり、しない者も滅ぼそうとする。そして上位者らはこの門番らに、(侵入者らを)叩き、燃やし、他の者らを彼らの場所に置く様に命令を与えている。そして彼らに取って代わった者らも、同じように行動する。彼らは恐れずに、考慮せずに、「何故に、我らは燃やされなくてはならない? 許可無しにメルカバーへと降下しようとしたり、しない者を滅ぼすのは、我らにとって何と楽しい事か」と言う。そして、第6の宮殿の門番らはなおも同じように働くのである。


第18章


145. ラビ イシュマエルは述べた。我が仲間ら全ては私にこう述べた。「高貴な御曹司よ、ラビ ネフニアー ベン ハ=カナーのように律法の光に従う者よ、ラビの下へと向かい、メルカバーの幻視の途中で垣間見ているものをそのままにし(瞑想状態から現実世界へと意識を戻させ)、我らの元へと来させ、誰がメルカバーへと降下でき、誰が降下できないか――第6の宮殿の門番が攻撃する者らと、一切触れようともせずにメルカバーへと降下できる者らについて教えるようにしたまえ。これら(攻撃された者ら)と、それら(降下できた者ら)の違いは何か?


146. ラビ イシュマエルは述べた。それゆえ、私は羊毛の布を用意して、それをラビ アキバへと渡した。ラビ アキバはさらにそれを従者らへと渡して述べた。「この布を持って出発し、月経中でまだ純粋ではない女のそばへと置き、再び浸させるようにせよ。この女が来て、月経の状態について仲間らの前で述べるのは、(夫に対しては)禁止されているが、多くの場合は許可されているからだ。そしてこの女に「この布に中指の尖端で触れよ。だが、押したりはせずに、見つけた抜け毛の髪に非常に優しく触れるようにさせよ」と述べるのだ。


147. 従者らは出発して、言われた通りに行い、帰ってくるとラビ イシュマエルの前に布を置いた。ラビ イシュマエルはそれに油で浸し、清潔なバルサムに置いていたミルラの枝で掴むと、(瞑想中の)ラビ ネフニアー ベン ハ=カナーの膝へと置いた。それにより、ラビが見ていた以下のような栄光の御座の御前から退かせた*2


 驚異的な高みと不思議な君臨、
 高みの中の高みと、光輝の君臨、
 その栄光の御座の御前に、
 世界の創造された時から今日まで、
 毎日3回いと高き場所へと、
 称賛をすべく来る。


148. そして我らはラビに、誰がメルカバーへと降下でき、誰が降下できないかについて教えてくれるように懇願した。ラビは我らに述べた。「メルカバーへと真に降下できる者らは、これらの(第6の宮殿の)門番の上に立ったり、前に座ったりして、このように述べる。「見よ、聞け、そして私が述べる事、栄光の御座の御前から聞こえる事を全て書き記せ」。だが、この任務に適していない者に対しては、第6の宮殿の門番らは攻撃するだろう。あなたは、適任かを試した仲間らから(メルカバーの行を伝授するのを)選ぶように気を付けるのだ」


149. あなたが、第6の宮殿の門の前に来て立ったら、第6の宮殿の門番らに3つの印を示すのだ。カズピエルに2つの印を示せ。この天使は稲妻を放つ剣を持ち、王とその御座の御前に立つのに適しない者に対して、この剣を振るう。そしていかなる生き物も、この剣には耐えられない。この剣は「痛め!」と叫んでいる。そしてこの天使はまぐさの右側に立つ。それから、もう1つの印をドゥミエルに示せ。だが、ドゥミエルがその名であり、'byrghydrhym(風、地、水、火)ではないのか? 何故に、この天使の名前はドゥミエルと呼ばれるのか? 


150. ラビ イシュマエルは述べた。よって、ラビ ネフニアー ベン ハ=カナーは述べた。「日々、第7天から声が響き、天の法廷で(以下の様に)宣言する。イスラエルの主なる神、`t 'ws wbrmnzh / wpwr g 'stは、この天使を自らの御名に従ってドゥミエルと呼び、「我が平和を見て保つように、ドゥミエル(神の沈黙の意味)もなす」と述べる。その権威はまぐさの右側に及ぶが、君主カズピエルが追い払っている。だが、2人はお互いに愛を持ち、妬みも憎しみも争いも無く、お互いに名誉をなしている。


第19章


152. ゾハラリエル(Zoharariel)とパアリ パアリ(Pa'ali Pa'ali)、この2つの印をカズピエルに示し、義と謙遜の君主ドゥミエルにはベロンヤー(Beronyah)の印を示せ。するとすぐに、君主カズピエルは弓を張り、剣を抜くと、あなたを旋風へともたらし、(そこにある)輝きのチャリオットに乗せ、あなたの前では8,000の無数の角笛、3,000の無数の雄羊の角笛、4,000の無数のラッパの響きがあるだろう。そして君主ドゥミエルは贈物を掴むと、あなたの前に持ってくるだろう。この贈物とは何か? ラビ イシュマエルは述べた。よって我が師、ラビ ネフニアー ベン ハ=カナーはこう述べた。「君主ドゥミエルが掴み、メルカバーへと降りる義の価値ある者が座るチャリオットの前に持ってくるこの贈物とは、銀や金の類ではなく、第1の宮殿でも、第2の宮殿でも、第3の宮殿でも、第4の宮殿でも、第5の宮殿でも、第6の宮殿でも、第7の宮殿でも門番らに問い合わせられる事も無く、印を見せたら、(平和に)通り抜けられる特権である」


153. そして、第6の宮殿の入り口で、この敷居の右側を守っている君主ドゥミエルは、純粋な宝石でできた椅子に座り、この宝石は世界の創造の時の天空のように輝く。(幸運で平和な日に、イスラエルの主なる神の印を示すと)君主ドゥミエルはメルカバーへ降りようとする者を優しく掴んで、(チャリオットの)純粋な宝石の座へと座らせ、その右に自らも座るであろう。


第20章


154. そしてドゥミエルはこう述べるだろう。「私は2つの事について証し、警告をしよう。これら2つの資格を持っている者以外は誰もメルカバーへの降下には成功しない。それは、旧約聖書を読み、何が禁じられ何が許されるのかについて、ミシュナー、ミドラーシュ、ハラーホト(ユダヤ法)、アッガードート、その注釈書を学習するのと、律法について書かれた全てを自らの中に満たし、シナイ山でモーセに対して述べられた偶像崇拝への警告、裁き、律法の全てを保持している者である」


155. そしてこの者が、君主ドゥミエルに「私はこれらの2つの資格の1つを有しています」と言ったとしたら、君主ドゥミエルはすぐに書記のガブリエルと接触して、赤インクで紙に(許可証を)書いて、このチャリオットに張りつけると、こう述べるだろう。「この者、トーラーを学んだ知識があり、その行動があり、栄光の御座の御前へと入るのを望む」


157. そして第7の宮殿の門番らが、メルカバーへと正当に降下する者の座るチャリオットと、その前に進むドゥミエル、カズピエル、ガブリエルらを見ると、怒りを浮かべていた面を降ろし、すぐに弓の弦を解いて、剣を鞘へと戻すだろう。にも関わらず、ここでも門番にイスラエルの主なる神、天の神、地の支配者の大いなる印と恐るべき王冠章を示す必要がある。すると、チャリオットに乗る者らは栄光の御座へと入り、やがてはこの者の前へ全ての種類の歌や曲の楽器がもたらされ、天使らはこの者の前で曲を奏でよう。やがては、この者はケルビム、オファニム、聖なる獣らのそばに座らせられる。そしてこの者は、驚異と力、高みと偉大さ、聖と純粋、恐れ、謙遜、正義を見る。そしてラビ イシュマエルは述べた。「全ての仲間らよ、(メルカバーへと降下しようとする)この試みを例えるならば、自らの家に梯子を持っている男のようなものである。この者は、梯子によって上がったり下がったりでき、いかなる生き物もそれを防ぐ事はしない」 諸秘密の賢者、隠された事柄の師である主に祝福あれ。アーメン、アーメン。


第21章


158. ラビ イシュマエルは述べた。するとラビ シモン ベン ガムリエルは私に対して(第7の宮殿の門番について詳しく説明しなかったので)怒りを抱き、こう述べた。「ザハファタリアイは我らを大いに非難し、穀類の殻のように扱った。何故にあなたは、そのような犯罪的な迂闊さにより、我らに罪をなすのか? おそらくあなたは、ヨナタン ベン ウジエルはイスラエルで大した価値が無いと考えたのか? 彼が単純に降りていき、第7の宮殿の入り口で印を持たないままに立ったとしたら、何が起きたのか? (イシュマエルは答えた)彼は第7の宮殿の門番の前で瞬きする間もなく、完全に処刑されたであろう。(するとシモンは答えた)さらにあなたは、(第7の門を通り抜けるための)必要な印についても、それらを示す相手の門番の名前についても何も述べていなかった。


159. ラビ イシュマエルは述べた。私はラビ ネフニアー ベン ハ=カナーのもとへと向かい、怒りとともに述べた。「長老は私に怒っています。何故に私は生きるべきか?」ラビは私にこう述べた。「高貴な御曹司よ、この点であなたが答えを求めるならば、あなたと私に何の違いがあるかを語るのだ。何が禁じられ何が許されるのかについて、私はあなたの口の中に預言者ら、その書、ミシュナー、ミドラーシュ、ハラーホト、アッガードート、その注釈書で満たさせた。私が伝授したものの中に、律法の神秘が含まれていなかったとしたら、そもそもあなたは来る事も無かっただろう。私は何故にあなたがここに来たのかを知っている。第7の宮殿の門番について尋ねに来たのだろう」


160. では長老のもとへと向かい、こう述べるのだ。「(前の)6つの宮殿の門番ら全てについては、それぞれの名前を述べて、触れる事ができる。だが第7の宮殿の門番らについては、それらの名前の音は人を恐れさせ、触れる事はできない。これらの名前は、この世界の王(神)の御名と同様なのだ。結果として、私はこれらについては述べなかった。だが、今――あなたは私に「それらを述べよ」と言ったので――、来たりて我が前に立ち、我が口からその名を述べるたびに、跪いて面を降ろすのだ」そして、仲間らの中の全ての偉大な者ら、学院の全ての力ある者らが、ラビ ネフニアー ベン ハ=カナーの元へと来て、その前で立ち、ラビが語るたびにその面を降ろして、書記はそれらを書き記した。


第22章


162. これらが第7の宮殿の門番らの名前である。称えられ愛される君主ザハフタリアイ(Zahaphtari'ai)、称えられ愛され恐れられる君主アビラヒアイ('Abhirahiai)、称えられ愛され恐れられ震えさせる君主アトリガエル('Atrighael)、称えられ愛され恐れられ震えさせ愛らしい君主バルナエル(Barnael)、称えられ愛され恐れられ震えさせ愛らしく壮麗なる君主ノラフネエル(Noraphneel)、称えられ愛され恐れられ震えさせ愛らしく壮麗なる強き君主ナアロリエル(Na'aroriel)、称えられ愛され恐れられ震えさせ愛らしく壮麗なる強き強大なる君主サスティティエル(Sastitiel)、称えられ愛され恐れられ震えさせ愛らしく壮麗なる強き強大なる勢いがあり公正で勇敢な君主アナフィエル('Anaphiel)、ここで最後に述べた君主は、世界の始まりより今まで、毎日3回いと高き栄光の御座の御前でその名を称えられている。何故か? なぜなら、天と地の印の指輪を、その手に与えられているからである。


163. そして天使らがこの君主を見るたびに、跪いてひれ伏すが、これは(前の他の君主らでは)行われたりはしない。あなたが「御前の君主の前で天使らは跪いたりはしない」と言うならば、栄光の御座の御前に立つ者らについては真実である。これらは御前の君主の前で跪いたりはしない。だが、君主アナフィエルに対しては、'ntrws rbyhg、一部の者らはpwmyl smh brz'と呼ぶ、イスラエルの主なる神の許可と意志により、そう行うのだ。


164. 私が述べたばかりの名前は、(メルカバーへの)上昇のためであるが、以下が降下のための第7の宮殿の門番らの名前である。称えられ愛され恐れられ、主アブヒルザヒアイ('Abhirzahi'ai)ともいう君主ノラフィエル(Noraphiel)、称えられ愛され恐れられ、主レバクピエル(Lebhakhpiel)ともいう君主ダルコキエル(Dalkokiel)、称えられ愛され恐れられ、主アトリギエル('Atrighiel)ともいう君主エカリエル(Yekariel)、称えられ愛され恐れられ、主ベンアンアエル(Ben'an'ael)ともいう君主エシシエル(Yeshishiel)、主シャクディヒエル(Shakdihiel)ともいう君主エラフィエル(Yeraphiel)、称えられ愛され、主ゾハリエル(Zohaliel)ともいう君主ナアロリエル(Na'aroriel)、称えられ愛され恐れられ震えさせ愛らしく壮麗なる強き強大なる勢いがあり公正で勇敢で、主トフィリエル(Tophriel)ともいう君主アナフィエル('Anaphiel)である。


165. では、何故に(最後の門番の)名前はアナフィエルと呼ばれるのか? なぜなら、この天使の頭にかぶっている王冠アナフからであり、この天使は創造主と同じように、第7天の全ての部屋を監督し、覆っている。創造主について(ハバクク書 第3章3節に)「その栄光は天を覆い」と書かれているように、僕である君主アナフィエルも、その主の名で呼ばれるのである。また、何故にこの天使は他の全ての宮殿の門番らよりも、愛されているのか? なぜならば、この天使は第7の宮殿の入り口で、その反対側に高く立つ栄光の御座の御前にて、扉を開き、閉じるからである。そして、聖なる獣らも、この第7の宮殿の入り口の反対側にあり、ケルビムとオファニムも、第7の宮殿の入り口の反対側にあり、聖なる獣らのそれぞれが持つ256の面も、第7の宮殿の入り口の反対側にあるのである。


166. さらに偉大なる、4匹の獣らの(それぞれが持つ)512の目も、第7の宮殿の入り口の反対側にある。これらの面は、人の面に似ており、それぞれの獣が持つ16の面は、第7の宮殿の入り口の反対側にある。


第23章


167. そして、メルカバーへと降下するのを望む者に、アナフィエルは第7の宮殿の入り口の扉を開き、この者は中に入り、第7の宮殿の扉の敷居に立つ。そして聖なる獣らは512の目でこの者を見つめ、ヤナギの枝のふるいのように貫き、これらの目は(ナホム書 第2章4節の)「稲妻のように飛びかける」のように見える。さらに加えて、(神の)力あるケルビムの目や、シェキナーのオファニムの目もあり、それらは松明の火、ピャクシンの炭の大火のようである。


168. そしてこの者は、震え後じさりはじめ、震えて怯え、後ろに倒れるだろう。だが、君主アナフィエルと、他の第7の宮殿の入り口の63の門番らはこの者を支える。そして彼ら全てはこの者を助け、こう述べるだろう。


「恐れるな、愛される種の子よ。
 入って、その美に包まれた王を見るのだ。
 そして、あなたは滅ぼされず、燃やされたりはしない。」


169. 「公正なる王はこの方である。信義ある王はこの方である。従順な王はこの方である。謙遜な王はこの方である。正義の王はこの方である。敬虔な王はこの方である。聖なる王はこの方である。純粋な王はこの方である。祝福された王はこの方である。いと高き王はこの方である。力ある王はこの方である。純粋な王はこの方である。あわれみ深い王はこの方である。謙遜な王はこの方である。この方に祝福あれ。」


170. そして、これらは神の力に帰するものである。さらに天の上から角笛の音が響き、ケルビムとオファニムはそれらの面を逸らして、この者は(再び)入っていき、栄光の御座の御前に立つ。


ヘハロト ラバタイ 8
↑ ヘハロト ラバタイ


*1 メルカバー神秘主義では、7つの宮殿のそれぞれの門番に印(あるいはパスワードの言葉)を示さないと先に進めないと考えられていた。おそらくは、これらの印は師から弟子へと口承で伝えられてきた奥義であろう。
*2 洋の東西を問わず、月経中の女に触れるのは、聖なるものを完全に破壊すると考えられてきた。そのため、月経の女の触れた布によって、ラビ ネフニアーは聖なる御座の前から強制的に立ち去る羽目となったのである。ラビ イシュマエルが、枝を経由させて、慎重に直接布に触れないようにしていたのも、同様の理由からである。