ヘハロト ラバタイ 3

ページ名:ヘハロト ラバタイ 3

第1の災い


42. ラビ イシュマエルは述べた。御前の君主セガンゼガエルは、私にこう述べた。「我が友よ、わが胸の中で座るのだ。私はイスラエルに何が起こるかを語ろう」 私はこの天使の胸の中に座ると、天使は私を見て、泣き始めた。その涙は常にその目から流れ続け、その面を満たした。私は天使に尋ねた。「何故に、あなた様は泣かれるのか?」天使は私に述べた。「我が友よ、ここに来るのだ。私はあなたにイスラエル、聖なる民に何が起こるかについて語ろう」 天使は私が手を掴むと、最も奥の部屋、最も秘密の部屋、宝物庫へと連れて行った。そして幾らかのタブレットを手に取ると、それらを開き、私にその中にある、それぞれ違ったように書かれていた文を見せた。私は天使に「これらは誰のためにあるのか?」と尋ねると、「イスラエルのためだ」と天使は答えた。私はさらに、「イスラエルはこれらに耐えられるのか?」と尋ねると、「明日また来るのだ。私はあなたに、これらとは違った悲しみも教えよう」と答えた。明日になって、天使は私をまた最奥の部屋へと連れていき、最初のものよりもさらに苦しい悲しみを見せた。剣で滅びる者は、剣で滅ぶべく既に定められている。飢えで滅びる者は、既に飢えが定められており、捕えられる者は、既に捕えられるように定められている。私は天使に「これらが行われるなら、イスラエルのみに罪があるのか?」と尋ねると、天使は私に答えた。「日々、イスラエルを新たに襲う者の方が、苦しみはより苦いものとなろう。そして、シナゴーグや学院に集まり、「アーメン、偉大な御名が祝福されますように」と人々が述べるならば、我らはこの最奥の部屋から、これら(苦しみ)が向かうのを許さないだろう」


43. そして、私が天使の前から降りていくと、アラム語でこのように述べる声を聞いた。


「聖なる神殿は廃墟となり、
 神殿は火で燃えよう。
 王の住いは荒廃し、
 王が喜ばれた女も、寡婦として悲しもう。
 乙女や若者らは損なわれ、
 王の僕らは殺されよう。
 純粋な祭壇は汚され、
 主の御前に置かれた机は、敵の手により損なわれよう。
 エルサレムは荒廃し、
 イスラエルの地は崩れよう。」


44. 私がこの幻の声を聴いた時、私は震え、沈黙に打たれ、後ろに倒れた。だが天使ハダリエルが来ると、私に息と霊を与え、立ち上がらせた。そして天使は私に述べた。「我が友よ、あなた(の心)に何が覆ったのか?」私は天使に答えた。「天使様、イスラエルには何の復興も無いのでしょうか?」天使は私に述べた。「来たれ。私はあなたに慰めの宝庫、救いの宝庫をもたらし、それを見せよう」天使は私を救いの宝庫、慰めの宝庫へと連れていき、そこで私は御使いの天使らの集団を見た。天使らは座っていて、義人らのための救いの衣を織り、命の王冠を造り、それらに宝石と真珠を取り付け、全ての種類のスパイスと香りあるワインを調合していた。さらに私は1つの王冠は他の全ての王冠とは違い、太陽と月と黄道12宮がそこに固定されていた。私は天使に尋ねた。「天使様、これらの王冠は誰のためにあるのか?」天使は答えた。「イスラエルのためにだ」「ではこの他とは違った王冠は、誰のために定められているのか?」天使は私に述べた。「イスラエルの王ダヴィデのためだ」私は天使に述べた。「天使様、どうかダヴィデ王の栄光を示したまえ」天使は私に述べた。「我が友よ、ダヴィデがここに来るまで3時間待つのだ。それにより、この王の偉大さを見るだろう」


45. 天使は私を掴むと、その胸の中に座らせて述べた。「あなたは何を見るか?」私は天使に答えた。「7つの稲妻が1つであるように打つのが見えます」天使は私に述べた。「我が息子よ、ダヴィデに出会っても震えないように、その目を閉じよ」するとすぐに、全てのオファニムとセラフィムと聖なる獣ら、雪の宝庫と雹の宝庫(にいる天使ら)、栄光の雲と惑星と恒星全てと御使いの天使ら、第4天の火の霊らが、騒ぎ叫び、こう述べた。「音楽家の頭、詩篇作者のダヴィデのために、天は神の栄光を語る」そして私は群衆から大きな騒音が鳴り、こう述べるのを聞いた。「主は世々限りなく統治する」そして見よ、イスラエルの王ダヴィデがまず最初に来て、ダヴィデの家系の全ての諸王がそれに続くのを私は見た。そして諸王はそれぞれ王冠をかぶっており、ダヴィデ王のものは他のものよりもいっそうに輝き、違っており、その輝きは世界の端から端まで届いていた。


46. ダヴィデ王が天空にある大いなる学院へと来ると、王のために火の玉座が用意されていた。その高さは40ファルサフほどで、幅と奥行きはその2倍であった。そしてダヴィデ王は、この創造主の御座に対して置かれた玉座に来て座り、ダヴィデの家系の全ての諸王らもその前に座り、イスラエルの家系の全ての諸王らはその前に立った。そしてダヴィデ王は立ちあがると、天地創造の時より誰も聞いた事の無い歌と賛美を歌った。それからダヴィデ王はこう述べ始めた。「主は世々限りなく統治する。シオンの神よ、全ての世代を通じて。ハレルヤ!」メタトロンとその全ての僕らも述べ始めた。「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、万軍の主は。全地はその栄光に満ちる」そして、獣らは神を称えて述べた。「その王宮により、主の栄光は祝福されんことを」そして天は述べた。「主は世々限りなく統治する」そして地の全ても述べた。「主はかつて王であり、主は今も王であり、主は世々限りなく王であり続けよう」そしてダヴィデ王の家系の全ての諸王らは述べた。「主は地の全ての王であり、かの日には主とその御名のみが崇められよう」


(略)


ヘハロト ラバタイ 4
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