古今の秘密の教え 薔薇十字とカバラの15の図表

ページ名:古今の秘密の教え 薔薇十字とカバラの15の図表

薔薇十字とカバラの15の図表


 高名な著「薔薇十字団、その儀礼と神秘」の中で、ハーグレイヴ ジェニングスは、5つのカバラの図を再掲し、これらは正当な薔薇十字の図であると宣言している。もっとも著者はそれらの起源についても、それらの象徴主義の説明もしていない。最近ある著者が再掲したこれらの図の1つは、兄弟C.R.C.の象徴的な墓と関連しており、よってクリスティアン ローゼンクロイツの真の性質を示している。


 ハーグレイヴ ジェニングスの書で再掲されたこの5つの図形は、ゲオルグ フォン ヴェリングの「魔術、カバラ、神智学の書」の、塩、硫黄、水銀に関する章にある、15の図表の部分である。この大いに稀な書は、1736年と1760年にフランクフルトとライプニッツで出版された。この図表にある数は、この本の章と関連している。これらの15の図表は、他のごく少数のみ知られている権威あるカバラ、薔薇十字団の図への価値ある追加となっている。


 ルシファーは象徴主義の中でも最大の秘儀である。薔薇十字団のルシファーに関する秘密の知識について、これらの図表ほど平明に説明されているものは無い。これまで慎重に守られ、ほとんど書かれていなかったその真の性質について、これらは事実上明かしている。ルシファーは741の数により表わされている。


 フォン ヴェリングはこれらの15の図表を完全には示してはいない。それらを行うのは、カバラ哲学の諸原理に反していたであろう。これらの象徴の深い意味合いは、深い研究と熟考によってのみ明かされるのである。



 図表 1には、1から11の図がある。図 1は原初のエレメンツの間に存在する真の関係を示すプトレマイオスの図である。その秘密の意味合いは以下のものである。線AとBに取り込まれている外側の輪は、シャマイム、すなわち上位の神性のカバラでの名前の領域である。これは諸天、あるいは霊的な火と水の広がりを意味している。シャマイムは「霊の海」であり、この中に全ての創造されたもの、されていないものが存在し、これらの命により動かされている。低位の諸世界では、シャマイムはアストラル光となる。


 BとCの線の間の空間には、7つの霊的な知性体の惑星や衛星が示されており、神的な惑星(これは見える惑星の事では無い)と呼ばれている。密儀の教えによれば、人の魂はBの輪、恒星の圏を通じてこの低位の諸世界へと入ってきた。全ての被造物は、シャマイムの栄光を反映しており、このエネルギーは恒星と惑星の窓を通じて、エレメンツの諸圏へと入り込む。そして、CとDの線の間には、微細で霊的な風、エーテルの副分割がある。DとEの線は、地と海の表面を示しており、エーテルの度合いも意味している。EとFの間は「水の集まるところ、処女地の生産物」あるいは「アレス」と呼ばれる低位の領域を示している。錬金術師らは、これらを「流砂」、固体の地の真の神秘的な基盤と呼んでいる。FとGの間は、地下の風の円を示しており、CとDの間の外側の空間のものよりも、より濃度があり粗雑である。この濃い圏で、星々の影響、天の波動はより物質的な霊へと結晶化し、自らの火の源を知らない無数の形が形成される。Gは地エレメントの中心の火の領域、シャマイムの神的な火と対照する物理的な火の領域である。同様に、天の圏の風と対立する地下の風の圏もある。また、上位の風(あるいは微細な気体の水)の圏も、EとFの間に対照する圏がある。これら上位の3つの圏と低位の3つの圏の間は、「貯蔵の場」と呼ばれ、上位と低位の両方の領域から影響を受け、両者が共にある。


 図 2は、水エレメントのカバラの象徴である。図 9は、霊的、不可視の水を表している。図 3は、風エレメントのカバラの象徴であり、図 7は、霊的、不可視の風を表している。図 4は地エレメントのカバラの図形であり、図 8は霊的、不可視の地を表している。図 5は火エレメントのカバラの図形であり、図 6は霊的、不可視の火を表している。これら6から9の図は、ルシファーの降下の前の4大エレメンツを象徴している。これらは創世記に記されている1つの川から分かれた4つの川である。図 Wは、お互いに重なり合っているエレメンツを表している。中央の黄金の球はシャマイム、全てのエレメンツの火の源である。図 11は、全ての被造物の始まりと終わりの象徴である。ここから万物は始まり、万物はこれに還り、火と水の神的な理解へと至るのである。



 図表 2には、12から51の図がある。図 12から14は、火、水、風の動きの象徴の圏を示している。そして、立方体は地エレメントの重さの象徴である。この球は点の上にあり、立方体は面の上にある。そのため、球は霊を、立方体は物質を象徴するのに用いられている。図 14はこの圏の背後で落ちる物体は、その速度を増大させ、見たところその重さも加えられているのを示している。各エレメントの本質的な性質は、特定の象徴とそれらに割り当てられた特徴により、オカルト的に表されている。


 図 15の塩の象徴では、フォン ヴェリングはこう記している。この形質では、立方体は6つの面を持ち、それは天地創造の6日間と関連しており、(7日目の)休息の日は立方体の中心の点である。この立方体の各面は、4大エレメンツの象徴(三角形)が記されているように見える。錬金術らは塩は神から流れる火(シャマイム)により創られた最初の形質であると宣言する。塩の中に全ての被造物が隠されており、この中に万物の始まりにして終わりがある。さらに、この立方体はそれぞれが6つの面を持つ12の体で構成されている。これらの体は不可視の教会の12の柱であり、それが6により掛けられる事で、魔術数72の結果となる。賢者は万物はひとたび分解し、分離し、再合一し、この立方体のように12の体を持つまでは完成しないと述べている。またこの立方体は、6つのピラミッドによっても構成され、立方体の6つの面はその基盤となっている。これら6つのピラミッドの頂点は、立方体の中心で合流している。これらの6つのピラミッドは、それぞれがエレメンツを表している4つの三角形により構成され、魔術数24を造り出しており、これは(ヨハネの黙示録に出てくる)御座の前の24人の長老らを表している。また、6つの表面と中心の点は、魔術数7を構成する。7を再び7で掛けるならば、永遠の期間を測るために古人らにより用いられた技法を明かすであろう。すなわち、(1) 7 x 7 = 49、(2)49 x 7 = 343、(3)343 x 7 = 2,401、(4)2,401 x 7 = 16,807、(5)16,807 x 7 = 117,649、(6)117,649 x 7 = 823,543、(7)823,543 x 7 = 5,764,801となる*1。5,000,000は、大いなる集会の年であり、7,000,000は大いなる安息日の年である。この内にて、全ての人類は徐々に真の理解を得るようになり、低位のエレメンツへと絡めとられた際に失われた、元の永遠の遺産の継承者となる。また(5,764,801のうちの)64,800は堕天使の数であり、これに加えた最後の1年はルシファーの解放と、その元の状態への帰還を表している。


 図 16は塩の別の象徴であり、一方で図 17の点は霊、黄金、太陽、命の芽の印である。この点が自らの前で動くならば、図 18の線となる。この点の動きは最初の動きである。あらゆる線の始まりと終わりは点である。図 19は円である。これは第2の動きであり、全ての線の中で最も完全なものである。ここから、想像できる全ての図形と体は形成される。図 20は上位の霊的な命の実体化を表している。図 21は闇を表している。これは、地下の破壊の原理を緩めるものだからである。


 図 22は水の象徴である。図 23は光と闇の完全な普遍的な特徴を示している。上向きの三角形はシャマイムを表しており、下向きの三角形は地獄の地下の火を捕らえている闇の大地を表している。これは「天地創造の第1日目」、あるいはシャマイムとアレスの分離の時である。図 24は天地創造の6日間を表しており、エレメンツが神的な火から流れたのを示し、それらは図 25で表している物理宇宙の形質となった。


 図 26は風の図であり、風が永遠の光とエーテルの水から生まれたのを示している。図 27は水の図であり、図 26の逆向きとなっており、その起源が低位の火であり、上位のものではないのを示している。この上位の部分は水には神的なエレメントが欠けているのではなく、普遍的な鏡として天の影響を反映しているのを表している。図 28と29は塩の象徴であり、火と水の両方が内にあるのを示している。図 30は、火の図とその全ての属性であり、図 M(同じ形だが逆向きである)は、水とその全ての諸力を示している。図 32は塩とその全ての属性の図である。図 33は黄金と太陽の両方を表している。これらの本質的な特徴は同一であり、シャマイムの最初の火より形成されている。これらは、その象徴からも見てとれるように完全なものである。点からは、円以上に完全な形態は造れないからである。


 図 34は、上位と低位の諸世界の図である。点が円に取り囲まれているように、この世界はシャマイムにより取り囲まれている。人(小宇宙)は、この象徴に含まれているが、それは人の内的な性質は、潜在的な金であり、この金は永遠、不滅の霊体だからである。金は宇宙の男性原理である。


 図 35は銀と月の図である。これは銀は(金に似て)完全な金属であるが、例外としてその赤い部分は内側へと向いているのを表している。銀は宇宙の女性原理である。


 図 36は銅と金星の図である。図 37は鉄と火星の、図 38はスズと木星の、図 39は鉛と土星の、図 40は水星(惑星とエレメントの両方)の、図 41はアンチモン、すなわち地自身の鍵の金属の、図 42はヒ素の、図 43は硫黄の、図 44は辰砂の、図 45は生石灰の、図 46は硝石の、図 47は硝酸の、図 48は塩化アンモニウムの図であり、これはエジプトの砂漠で発見されたユーピテル アモンの神殿から名前が取られている。図 49は明礬の図であり、図 50はアラビア起源の名前のアルカリであり、図 51は酒石であり、これは大きなオカルトの性質を持つ形質である。



 図表 3には図 52のみがある。ここにある8つの球と中央の正方形は、天地創造の7日間を表している。そして3つの世界が創造されたのは、3つの同心円により象徴される。外円の内側に書かれているドイツ語は、創世記の第1章の引用である。外円を取り囲む言葉は、「第1日目」である。外円の内側にある4つの小さな球は、天地創造の抽象的な段階を表している。上の球には天と地という言葉を取り囲む三角形が含まれている。右の球には、光という言葉が含まれており、左の球には、上にはエホヴァ エロヒムが、下には闇が記されている。下の球には、上側には昼が、下側には夜の言葉が含まれている。


 第2の円の内側にある4つの球は、天地創造の2日目から5日目を表している。上にある点線により分割された白い球は第2日目を、左の山を含んだ球は第3日目を、右の諸惑星の同心円がある球は第4日目を、下の点線により分割されている球は第5日目を、中央の円の中の人間の姿を含んだ正方形は、第6日目を表している。この図は小宇宙と大宇宙のオーラの卵の3つの層を図的に示しており、その内側にある活動する諸力も示している。



 図表 4には、図 53が含まれている。この図 53はクリスティアン ローゼンクロイツの象徴的な墓を表している。上の円は第1の世界――神の圏――である。真ん中にある三角形は神の御座である。七芒星の頂点にある小さな円らは、ヨハネの黙示録で記される御座の前にある7人の大いなる霊(天使)らを象徴している。それらの中心をアルファとオメガ、神の子が歩くのである。中央の三角形には3つの炎――神の三位一体――が含まれている。これらの炎の一番下のものから、第1の神の流出が流れているのを、土星(それを通じて神が発現する霊オリフェリス)の御座を通じて降りていく2本の平行線により示されている。天空の境界線と、低位の系の22の諸圏を通って、これらの2本の線はB点、ルシファーの座に到達し、ここに神の流出は集まり、反射する。このルシファーから、神の光はd(磨羯宮)、e(双児宮)、f(天秤宮)、g(金牛宮)、h(双魚宮)、i(宝瓶宮)、k(巨蟹宮)、l(処女宮)、m(白羊宮)、n(獅子宮)、o(天蝎宮)、p(人馬宮)と順に流れ、それからdへと戻る。これらの黄道12宮は、12の偉大で慈悲深い霊らの集団を表しており、恒星の輪の内側にある、これらの小さな円らは、聖なる惑星らの周回を表している。



 図表 5には、図 54が含まれている。この図 54は図 53と似ているが、神が木星の霊サハシエルを通じて宇宙に発現する時を表している。フォン ヴェリングは、第3の世界に別の円を加え、上位の世界の2つの三角形の組み合わせと結び付けたり、YとZの文字を加えたりと、霊の団の12の順番をここで変えた理由について何も述べていない。上向きの三角形のAは父の原理を、Fは神の流出を、Gは12の霊らの団(人馬宮である可能性が高い)への流れる点を表している。H、I、J、K、L、M、N、O、P、Q、S、Tの文字らは、それぞれに流出する順番の点を表している。WとXは、神の子らの世界である。B、C、D、Eはルシファーの世界である。この図はルシファーが物質世界へと降下した後の世界を示している。フォン ヴェリングによると、ルシファーが力を得たいと望んだ時、神の光の流出は即座に止まった。ルシファーの世界(後の太陽系)と、そこにいる全ての霊の軍団(その本質にあるのはシャマイムである)、そのイデア、神の光を反射していたものは、闇へと変わった。そしてルシファーのシャマイムは、収縮した円となり、実体化した物質と混沌が存在するようになったのである。



 図表 6には、図 55から59が含まれている。図 55はルシファーの混沌を、図 56は光と闇の分離を、図 57は闇の中の光を、図 58はエレメンツとそこにいる存在らの領域を象徴している。4つのAの文字は、万物を取り巻く深淵を意味する。AとBは、ルシファーの火の玉座である。gは地下の風の領域であり、fは地下の水の、cは地の領域の、dは外部の水の、eは外部の風の、WとXはシャマイムの領域である。これらの諸界に住むエレメンタルは、中心の悪(A B)に近いため、善のものらとは違っている。地上(c)は地下のエレメンタルと、外部の水、風、火(d、c、X)とを分割している。上位の部分(cの上半分と、d、e、Xの全て)のエレメンタルは、美徳の上昇する段階を表しており、一方で下位の部分(cの下半分と、f、g、A Bの全て)は、堕落の下降する段階を表している。


 風の領域(e)は、この序列の部分的な例外である。風は光に近く、美しい霊らに満ちているが、風の悪霊ベルゼブブとそのエレメンタルの悪魔らの住む場所でもある。風の微細なエレメントは星々と自然の様々な諸界からの無数の神秘的な影響を、人の思考、言葉、行いに印象付ける。人はこれらの印象を受け、その心に様々な効果を生みだす。またこの風の中には種子を保っており、水がそれを受け取る事により受胎し、有機、無機の生命を生み出せるようになる。窓の水晶の洞窟と吹雪の絵にあるグロテスクな姿は、これらの風の印象によるものである。風のエレメンタルらは偉大で賢いが、同時に善と悪の両方の印象を受ける事により、不忠実で混乱している。だが、Xの領域の水的な火の光に住む力あるエレメンタルの存在らは、闇の霊らにより欺かれたりはしない。これらは水の生き物らを、火的な水(X)から来た水のエレメント(d)により愛している。死すべき定めの人間は、これらの火の霊らと交わる事に耐えられないが、それらを反映する水の生き物らを通じて、これらから知恵を得る。図 59は太陽系を表しており、ここにあるWとXはエデンの園の場所である。


 図表 7には、図 1から5と7、8がある(図表 8に、図 6がある)*2。図 1は、全ての完全な中の完全、万物の魂である、神の三位一体の硫黄である。三位一体の神は、錬金術の塩、硫黄、水銀により表わされる3つの組み合わさった円により象徴されている。その中央の三角形には、神名エヘイエーがある。またここに書いてあるGeistは霊を意味する。その外側の言葉は翻訳する必要はない。図 2は一般の破壊的な硫黄である。三角形に横線を置く事で、地エレメントの象徴としている。図 3は硝酸の真の油であり、2つの直径の円とその下に2つの逆向きの半円が組み合わさった形をしている。ここには、全ての金属の性質が隠されている。スズは図 4により、鉄は図 5により象徴される。図 7はコペルニクスによる太陽系図である。図 8は最後の審判の図である。ここでは太陽は太陽系の中心から取り除かれ、代わりに地球が置かれている。これは全ての他の惑星の関連する場所も変えているが、火星、木星、土星はそのままであり、それらの関連する円に留まっている。ここにあるaの文字は、太陽の円を意味している。bは水星の、cは金星の、dは月、Eは地球の円である。hの圏の内側は、地獄の大いなる諸円がある。



 図表 8には、図 6がある。この図 6の中のaの文字は永遠の中心を表している。b、c、dへと向けた光線の動きは、最初の神の発現であり、b、c、dの正三角形により象徴されている。内なる円の中にある永遠の世界は、原型の世界の水(塩)、光(水銀)、火(硫黄)へと発現したのを、3の正三角形(h、i、k)の中にある3つの円(e、f、g)により表わされている。これらの正三角形は、さらに、いと高き御座の円により取り囲まれている。fの円には理解と、eの円には知恵と、gの円は理性と、iの円には父と、hの円には子と、kの円には聖霊と書かれている。この7つの外側の円らは、御座の前に立つ7人の霊らである。この図の下側は、図 53、54と似ている。外側の円は天使の世界であり、神の子の認識できる世界と接している。それから、可視の星座と恒星の円へと来る。この内側に、中心のlに太陽がある太陽系がある。Ungrundは深淵を意味する。



 図表 9には、図 9がある。図 9は、旧・新約聖書の要約であり、存在の諸界の相互交流を表している。7つの外円の右端には、それぞれの惑星の天使の名前が記されている。上の三角形から下へと徐々に書かれている言葉は、(1)憐れみの深淵、(2)シオン、(3)新しい天と地、(4)新しいエルサレム、(5)楽園、(6)アブラハムの胸、(7)主の外側の法廷と読める。下の闇の諸円から上へと向かう、それぞれの神的な原理は、低位の対立者と相対している。左にある十字と三角形を含んだ小さな円には、生命の樹と書かれており、右側のには善悪の知識の樹と書かれている。この図の中心は三位一体の神であり、活動の諸線によって上位と低位の諸世界を結び付けている。



 図表 10には、図 10から15がある。図 10では、立方体により新しいエルサレムを示す。この立方体の12の線にはイスラエルの12部族の名前が書かれている。その中心には神の目がある。外円を取り巻く言葉は、ヨハネの黙示録からの引用である。図 11から15は、おそらくは災いの天使ら、アンチキリストの名前、バビロンの獣、冒涜の獣に乗る女の暗号的な象徴であろう。



 図表 11には、図 1から11がある。図 1は創世記に基づく太陽系である。円周の上にあるoは、永遠の点――始まりの中の始まりである。これらの円全体は、神の流出を表しており、諸天の点――シャマイムにまず発現するが、ここは人は認知できない。kからiまでの空間は、土星、木星、火星の諸天である。iからmまでは、金星と水星の諸天であり、mからhは太陽の諸天である。eの文字は月と地球の円である。


 図 2は地球の周囲に黄道12宮のハウスと宮が描かれている。図 3は普遍的な水銀(神の命)、水銀、硫黄、塩の三位一体の様相の性質が記されている。図 4は生石灰とアルカリにより浄化された真の硝石である。図 5は黄道での個々の惑星と恒星の場所の正確な度について示している。aの文字は太陽で、bは地球である。kからiまでは、水星と金星の諸円であり、gとhは地球と月の諸円である。fからeと、eからcは、木星と土星の諸円であり、cとdは黄道の星帯である。図 6は小宇宙である人体であり、その様々な部分に対応する黄道の宮と惑星も記されている。この図の上にある言葉は「汝自身を知れ」と読める。この言葉の中に、薬草や宝石に偉大な力が含まれているのを示している。図 7はそこから全ての性質が取られた普遍的な性質である。図 8から10は、読者の解釈に任せよう。図 11は放出する普遍的な水銀である。



 図表 12には、図 12から19がある。図 12は、占星術の相の鏡と書かれている。その下には、占星術の輪がある。図 13は図 12と似ている。図 14は秘密の錬金術の術式である。円の内側にある言葉は、万物の内にあるこれは万物であると読める。図 15は太陽と諸惑星のそれぞれの相対的な距離を示そうとする、あまり良くない試みである。図 16は太陽系と、その内なる霊的な諸天である。ここでのA Bは太陽系であり、Cは恒星の圏である。DからGは霊的な諸世界の系であり、Hは生ける神の御座である。JからNは大いなる先、計測不能な領域である。


 図 17は、永遠の神の輪からの、太陽系の創造を示している。4つのAの文字は深淵であり、Bは深淵からの最初の神の発現であり、これによりCからGが創造された。CとDは霊的な位階を表している。DとEは上位の星座の諸世界であり、EとFは木星から上位の諸世界までの距離を示している。FとGは太陽系とその諸惑星とそれらの諸天であり、BとCはキリストの御座である。


 図 18は創世記での天(D)と地(AからC)への海の分割を記している。図 19は哲学者の水銀、物理的存在の本質を示している。



 図表 13には、図 1から4がある。図 1は、アイン ソフ、神の理解出来ず、終わりなき湧出、時空の限界無き深淵である。図 2は、父と子と聖霊の三位一体の神の諸原理を象徴する。この三角形を取り巻く言葉は、我は在りて在りし者であると書いてある。三角形の上の頂点には王冠の、左の頂点には知恵の、右の頂点には理解の言葉が書かれている。図 3は流出する三位一体を表している。上の圏にある言葉は、イェホヴァ エロヒムの神の啓示とある。下の諸円には、低位の諸世界を支配する天使らの位階の名前が含まれている。諸惑星の円の中にある言葉は、明けの明星の子ルシファーと読める。Cの文字は普遍的な水銀を表している。円の中にある言葉は、万物の最初の存在と読める。図 4は、ルシファーとその天使らの住処、創世記で述べられている混沌を表している。



 図表 14には、図 5から8がある。図 5は中央に十字架がある、神の三位一体を示している。左側にある小さな三角形には、エロヒムの諸秘密という言葉が含まれ、右側のには、自然の諸秘密と記されている。十字架の横棒には、生命の樹と善悪の知識の樹の2つの言葉がある。この図は天地創造での霊的、低位の諸力の混合について述べている。図 7は楽園への道と書かれている。おそらくは、天地創造での太陽、月、諸惑星の位置について示しているのだろう。図 8は洪水、霧や気体により濡れる以前の地上についてである。左にある言葉には生命の樹と、右側のには善悪の知識の樹と書かれている。火星の象徴がある図は、虹についてである。



 図表 15には、図 6から10がある。図 6は図 5と似ていて、自然の秘密と書かれている。中央の図形の左右には、それぞれには三角形とその頂点から放出される円の興味深い図形が示されている。左の図形は、上位の世界の諸秘密とあり、右側のには低位の世界の諸秘密と書かれている。


 図 9は太陽系である。その中心を取り巻く言葉は、呪われた場所である。図 10は休息の点を示し、その周囲を取り囲む円と三角形には、イスラエルの12部族の名前が含まれている。これは再生のプロセスと大いなる作業の完成を表している。


古今の秘密の教え 錬金術とその代表者達
↑ 古今の秘密の教え


*1 ホール注。これは、地球での年数として取るべきではない。
*2 この図表 7は原書には見当たらない。