バヒールの書

ページ名:バヒールの書


 セフェル ハ=バヒール(輝きの書)は、カバラではゾーハル以前で最も重要な書とされる。カバラの多くの基礎概念、特にセフィロトについては、以前にもセフェル イェツィラーでも言葉としては出てきていたが、この場合は単に数の意味で使われており、本書で初めて「樹」のイメージと結び付けて説明されている。
 題名のバヒールは、輝きを意味するヘブライ語で、本書がヨブ記 第37章21節の「光が空に輝いている(バヒール)とき、人々はその光を見ることができない」の引用から始まっている事から取られている。
 本書の著者は、2世紀の高名な賢者、ラビ ネフニアー ベン ハ=カナーとされているが、実際には南フランスのプロヴァンス地方(中世カバラではスペインと並ぶ中心地だった)のカバリスト サークルの間で、12世紀頃に現れている。一説には、この時代のプロヴァンス派の代表的なカバリストである盲者イツハクが書いたという(先のヨブ記の引用の「その光を見ることができない」は、盲者のイツハクを暗に指しているという)。だが現代の研究者らによると、テキストそのものはさらに古く、10世紀頃まで遡れる部分もあり、それらの断片が集められていると述べる。本書には内容が前の節と繋がらなかったり、矛盾していたりする節も少なくないのが、この断片を集めた説の根拠となっている。
 本訳書の原書はAryeh Kaplanの英語版を中心にして行った。


バヒールの書 1 第1章 創造の初期の諸節について(1 - 16節)
バヒールの書 2 第2章 アレフ・ベート(17 - 44節)
バヒールの書 3 第3章 7つの御声とセフィロト (45 - 67節)
バヒールの書 3-2 (68 - 100節)
バヒールの書 3-3 (101 - 122節)
バヒールの書 4 第4章 10のセフィロト(123 - 160節)
バヒールの書 4-2 (161 - 193節)
バヒールの書 5 第5章 魂の神秘(194 - 200節)


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