真のカバラの鍵 3-10-2

ページ名:真のカバラの鍵 3-10-2

エレメンツの術式


 これらは使用の様々な可能性を与える。例えば、ある術式は各エレメントに及ぶ力を与え、別の術式は磁気流の制御のためであり、エレメンツに及ぶ質的な力があり、さらに別の術式はエレメンツ界にいる霊的存在へ及ぶ力を授ける。それらは、火エレメントではサラマンダーであり、風エレメントはシルフであり、水エレメントはニンフであり、地エレメントはノームである。


 この他にも、エレメントの術式の1つは、あるエレメントの元の原理を、ボルトの充填で行うように、違う圏で濃縮化させる。だがエレメントの術式は、エレメンタルの存在の物質化にも有用であろう。あるエレメントの術式は、エレメンツの質の形態の完全な制御を得たり、エレメンツの特定の性質に自らが相応しいようにするために用いられる。さらに、質や量による、メンタル、アストラル、物理世界の充満のために用いられる事もある。最後に、エレメンツの術式は、エレメンタル魔術の作業のためにも用いられよう。


 以下に私が示す例も、経験を積んで、自ら類似の普遍的な鍵に従った文字の組み合わせの術式を編み出そうと望むカバリストへの、ガイドラインとして用いられよう。


 火エレメントの類似は、


 アカシャ原理―― Shの文字
 メンタル界―― Hの文字
 アストラル界―― Sの文字
 物理世界―― Tの文字


 風エレメントに関しては、


 アカシャ原理―― Aの文字
 メンタル界―― Cの文字
 アストラル界―― Lの文字
 物理世界―― Hの文字


 メンタル界での火の原理と、物理世界での風の原理は、同じ文字(H)で表現されている。


 水エレメントに関しては、


 アカシャ原理―― Mの文字
 メンタル界―― Nの文字
 アストラル界―― Wの文字
 物理世界―― G(またCh)の文字


 地エレメントに関しては、


 アカシャ原理―― Æの文字
 メンタル界―― Iの文字
 アストラル界―― Fの文字
 物理世界―― Rの文字


 容易に参照するために、以下に私は表で再現した。


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アカシャShAMÆ
メンタルHCNI
アストラルSLWF
物理世界THGR

 カバリストが火の原理に及ぶ絶対的な支配、つまりアカシャ原理、メンタル、アストラル、物理世界で火エレメントに及ぶ力を得たいと望むならば、以下の4つの鍵の文字らを以下の様に用いる。「Sh」をアカシャ原理へと転移させ、「H」をメンタル体に、「S」をアストラル体に、「T」を物理世界へと転移させる。よって、4つの鍵のこの術式は、「Sh - H - S - T」となる。


 三界全ての電流を得たり、それらを支配したいと望むならば、 「Sh」と「H」をカバラによりアカシャ原理へと転移させ、「S」と「T」はメンタル体へと転移させる。


 これらの4文字によりサラマンダーを召喚したり、いかなる階級であろうとも全ての火の霊らを支配したいと望むならば、「Sh」と「H」の文字はメンタル体とメンタル界へと転移させ、一方で「S」と「T」はアストラル体とアストラル界へと転移させる。


 例えば火の存在が視覚的に見えるように、空間に充満させたい場合、「Sh」と「H」の文字はカバラにより充満した部屋へと送り、「S」と「T」の文字は、声により、つまり物理的にカバラのやり方により唱える必要がある。


 術式魔術師が、火エレメントを物理世界で特定の目的のために用いるのを意図している場合、「Sh」と「H」の文字をアストラル界でカバラ的に唱えて、「S」と「T」から2つのボルトを形成する。この場合、「T」は内側を、「S」は外側の部分となる。そうする事で、「T」の術式は熱を、「S」は光をもたらすようにする。先のエレメンツの表を参照せよ。


 ここで行った例は、カバリストに魔術の全ての作業で、どのように火エレメントをカバラ的に用いるかを示した。


 同じパターンは、風の原理でも当てはまる。つまり三界全ての風の原理を支配したいと望むならば、「A」の文字はアカシャ原理に、「C」の文字はメンタル体に、「L」の文字はアストラル体に、「H」の文字は物理世界に――エウカリスト的に肉体に――転移させる。


 水の原理へ絶対的な支配は、「M - N - W - G」の術式の助けにより、同じパターンと進行により到達できる。地の原理の支配についても、「Æ - I - F - R」の術式で同じように達成する。


 先に示した表を見ると、水平の組み合わせの術式は、アカシャ原理、メンタル、アストラル、そして必要ならば物理世界の全てのエレメンツを支配するのに用いられるのに気づくだろう。そのため、アカシャ原理から直接的に命ずるには「Sh - A - M - Æ」を、メンタル体では、つまりメンタル界の全てのエレメンツを支配するには、「H - C - N - I」を、アストラル体では「S - L - W - F」を、物理世界で――エウカリスト的には――「T - H - G - R」の術式を用いる。


 最後に述べた4つの術式は、エレメンツの物理的な支配を示しており、通常はエウカリストにより、つまり各文字を飲食物へと植え付ける事でもたらされる。


 可能な派生についても示す、これらの例を与えたので、私は次にエレメンタルの術式で(テトラグラマトンの)4つの鍵を使うのを述べる事で、本章を結論付けるとしよう。


 3つの鍵で神名を示す「J - H - W」の使用と同様に、同じ目的で用いる4つの鍵、すなわち「J - H - W - H」の術式もある。


 この神の4文字の御名は、ヘブライ カバラではイェホヴァやアドナイとよく呼ばれている。


 単に興味の問題として、私は「J - H - W - H」の文字の4つの鍵の、少なくとも幾らかの組み合わせを示すとしよう。この御名のカバラ的に類似のある全ての鍵を述べようとしたら、私は256の術式を示す必要があり、それらは技術的な理由から不可能である。よって、私が以下に選んだ術式は、まず第1に、あまり知られていないものであり、第2に、ヘブライ カバラによく熟達したカバリストによってのみ用いられてきたものである。


 「J - H - W - H」の純粋な術式、つまり他の文字の音声学の付加のついていないこの術式は、非常に病んだ人をカバラにより癒すために一般的に用いる。この術式が充填された方法により、あるいは個々の用いられる目的により、この術式はビジネスの問題にも成功して用いられよう。


 この術式の第1の文字に、別の文字の音声学の付加が与えられたら、それにより多くの他の事にも到達できよう。例えば、「Ja - H - W - H」術式は、愛の豊かさと成功をもたらし、また狂気を癒すのにも効果的に用いられる。


 「Je - H - W - H」術式は、地位のある人々との友情を得て、愛を起こし、エロティックな満足へと導くのを助ける。


 「Ji - H - W - H」術式は、友人らに及ぶ力を授け、彼らの未来について学ぶのを可能にする。


 「Jo - H - W - H」術式は、他の人々を支配するのを助け、また他の存在への上位性も授ける。


 「Ju - H - W - H」術式は、占星術の知識を授け、我々の宇宙の諸惑星の関連と、我々の地球に導かれる力について見れるようにする。また神の慈悲を授けられるのを望む時にも、この術式を用いるであろう。


 「Jau - H - W - H」の音声学の付加のある非常に強力な術式は、幸運なムードをもたらしたり、未来の出来事を確証させ、豊かさへと導く。


 最後に、私は読者の注意を「Jou - H - W - H」へと向けたい。これは、否定的な存在に対して守護を与え、幸福をもたらす。


 これらの4つの鍵の組み合わせの術式で作業する際に、カバリストはJの文字をアカシャ原理へと転移させ、他の音声学の付加の無い文字は、メンタル、アストラル、物理世界で同様の類似で用いるであろう。カバリストが同じ術式を、一般的な鍵により用いたいと望むならば、メンタル界の効果をHで、アストラル界の効果をWで、物理世界の効果を第2のHで起こす事のみが必要であろう。


 (編注:以下のPaul Allenの、インターネットで公表した注記「Sources of Franz Bardon's Kabbala」(2001年)で、JHVHの母音を追加し、セフィロトとも関連づけた説明の表を与えている(Aryeh Kaplanの"Meditation and Kabbalah"より)。)


セフィロト母音発音母音テトラグラマトン
ケテルKametzaYaHaVaHa
ホクマーPatach-YaHaVaHa
ビナーTzereeYeHeVeHe
ヘセドSegoleYeHeVeHe
ゲブラーSheva'Y'H'V'H'
ティフェレトCholemoYoHoVoHo
ネツァフChirekiYiHiViHi
ホドKibbutzuYuHuVuHu
イェソドShurekuYuHuVuHu
マルクトKein Vokal---YHVH

 数の組み合わせをするカバリストは、462を、あらゆる術式に数により変換できる、カバラの秘密の数と見做すであろう。物理世界で目的を現実化させるには、どの鍵を用いるのも関係なく、2の数はアカシャ原理の、60はメンタル界の、400はアストラル界の類似だからである。そのため、自らの望みの絶対的な現実化を望む者がいたら、関連する術式を2回アカシャ原理に、60回メンタル体に、400回アストラル界、アストラル体へと転移させる必要がある。


 儀式もまた、自動的に働くほど強力にボルト化させるために、通常は462回繰り返す必要がある。


 正しいカバラの使用のために、これら全てを知るのは非常に重要である。その状況や目的によってカバリストはあれこれの鍵を知っており、望むように用いるであろう。先に既に述べたように、4つの鍵は現実化の鍵であり、我々の惑星での最も重要な鍵の1つである。これは普遍的な適法性の類似だからである。


 私はさらなる鍵を明かす許可は与えられていない。誠実に努めるカバリストは、神の摂理により、他の全ての鍵の秘密も成熟の段階に応じて、順に授けられるであろう。これらの4つの鍵は、その者には普遍的な言語と創造的な言葉を理解し用いるのに充分であろう。


 私はここで再び繰り返したいが、充分な準備と3つの感覚の集中に熟達していないならば、誰もカバラで作業する、つまり創造的に働き、普遍的な言語の神秘を理解する事は出来ず、その実践的な使用については尚更である。カバラとその鍵の単なる知識は、必要な準備が欠けているならば、何の役にも立たないだろう。


 よって、ただの理論的な知識と、単に本書を読む事によって既に奇跡を働けると考える読者は、大きな過ちを犯している。この警告にも関わらず、充分に準備されてなかったり、それどころか全く準備してなくても、どの術式を実践的に用いようとしても、自然と苦く失望する事になろう。


 その怠惰さや熱狂により個人的な完成への道を徐々に行っていなかったり、自らで理論的な知識を持つようにしても、なおも実践で何も到達していない読者は、私が述べた事を特に良く聞くべきである。実践のみが完成へと導くのである。たとえ道が遥かに困難で、進歩は僅かしか得られなくても、あらゆる状況で忍耐を持つべきである。それにより、結果が示されない事は無いであろう。


真のカバラの鍵 3-11
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