真のカバラの鍵 3-10

ページ名:真のカバラの鍵 3-10

ステップ 10 4つの鍵の使用


 ステップ 9では、3つの鍵とその使用の詳細な説明を与えた。次に私は、最後の鍵、4つの鍵へと向かい、これもまた公にするのを私は許されている。この鍵は、ヨド・ヘー・ヴァウ・ヘー、あるいは俗にいうテトラグラマトンの鍵、現実化の鍵の神秘全体を表している。これは魔方陣、四極磁石の秘密である。数秘学の観点からは、この4の数は木星の類似であり、適法性、つまり正義を表している。この4つの鍵の使用には様々な方法があるが、私はその中でも最も重要なものを示すつもりである。


 4つの鍵の場合、カバラの方法によって4つの本質的な文字で作業をする。この4つの鍵の最も一般的な使用法は、4文字の術式、つまり以下の方法による4文字の組み合わせ――どれであろうとも問題では無い――である。


 第1の使用法では、第1の文字はカバラによってアカシャ原理へと転移される。第2の文字はメンタル界や、必要ならばメンタル体へと転移され、そのいずれかはカバリストの意図に拠る。第3の文字はアストラル界に転移される。第4の文字は物理世界に、直接的にかエウカリスト的に転移される(1:アカシャ、2:メンタル、3:アストラル、4:物理世界)。


 第2の使用法は、2つの文字をアカシャ原理へと転移し、残りの2つの文字をメンタル界かメンタル体へと転移する。この場合、1つの文字は関連する界を意図し、もう1つの文字は関連する霊や体を意図する(1:アカシャ、2:アカシャ、3:メンタル、4:メンタル)。


 第3の使用法は、例えば4つの鍵により、あるメンタルの能力を現実化させたいと望むとする。その場合、第1の文字はアカシャ原理に、次の文字はメンタル体へと転移する。そして、これら2つの文字は、先の2つの鍵の術式の時と同じように、アカシャ原理から直接的にメンタル体へと働く。第3の文字もアカシャ原理からメンタル界へと影響を与えるために転移される。第4の文字はメンタル界へと直接的に転移される(1:アカシャ、2:メンタル体、3:アカシャ、4:メンタル界)。


 これは至高の形態であり、その2つの文字はアカシャ原理から、その影響力を霊、メンタル体とメンタル界に同時に及ぼす。これは俗にいう4つの鍵の極性の用法である。


 次の使用法は、カバラにより最初の2つの文字を、メンタル界へと転移させる。つまり、片方の文字をメンタル体に、もう片方をメンタル界へと転移させる。残った2つの文字、つまり第3の文字はアストラル体に、そして第4の文字はアストラル界へと転移し、このように働くようにする(1:メンタル体、2:メンタル界、3:アストラル体、4:アストラル界)。


 4つの鍵の別の使用法は、2つの文字ずつをアストラル体とアストラル界へと同時に転移させる。これは直接的なアストラルのカバラ化と呼ばれる。これによりアストラル体は最初の2つの文字に極性的に影響され、またアストラル界へと転移された残りの2つの文字が、関連する望みの現実化のために必要な前提と状況を創り出す(1、2:アストラル体、3、4:アストラル界)。


 また別の使用法は、最初の2つの文字がアストラル界へと転移され、関連する望みの現実化のために必要な状況を創り出し、残った2つの文字は直接的に肉体へと影響させたり、あるいは分割して、第3の文字は肉体全体へとカバラの文字の充満の方法により影響され、第4の文字はエウカリスト的に、つまり飲食物を通じて影響するようにする。


 よって、これらには多くの可能な派生があり、そのどれを用いるかは到達したいと望む目標に拠る。この全ての鍵は、そのどの使用法であろうとも、完全な効果をもたらすであろう。この場合、神名や四極磁石、つまり神の絶対的な適法性により創造的に働くからである。アストラル、メンタル、物理世界のいずれの望みも、関連する文字に属するエレメンツと、さらにそれらの類似である電流、磁気流、電磁気流により現実化される。


 だが、原因の原理(アカシャ原理)から直接的に物理世界に現実化させたいと望む場合、最初に述べた方法を行うのを勧める。つまり、第1の文字をアカシャ原理に、第2の文字をメンタル界かカバリスト自身による事ならばメンタル体に、第3の文字をアストラル界に、第4の文字をエウカリスト的に物理世界へと転移させる(1:アカシャ、2:メンタル界/体、3:アストラル界、4:エウカリスト的に物理世界)。


 だが、他者の望みを現実化させたい場合、4つの鍵のこの使用法――メンタル、アストラル、肉体を指す――は用いずに、幸福、成功、その他の運命への対処に対しては以下の様に行う。第1の文字はアカシャ原理に置き、第2の文字はメンタル界に、第3の文字はアストラル界に、第4の文字はボルトとして物理世界に置く(1:アカシャ、2:メンタル、3:アストラル、4:ボルトとして物理世界)。


 単独の文字をカバラ的に使う方法は、単独の鍵を説明する章で既に述べている。この鍵をここで繰り返すと、カバリストはアカシャ原理から直接的に働く場合、1つの文字を使うか2つの文字を使うかは関係なく、その全ての責任を取る必要があるのを、再び指し示したい。これらの行いは、「運命の書」に記されておらず、神の摂理のその至高の形態のみが、成功か失敗かを決めるからである。


 単独の鍵を用いる時、カバリストは創造主であり、普遍的な諸法則に従って創造の働きをなし、そのためその完全な責任がある。この場合の危険は非常に大きく、そのためカバリストは自らがカバラによりなそうとする事への責任を取れるかどうかを、常によく考えるべきである。


 だが、このような実践作業をしようとするカバリストや術式魔術師は、既に高い倫理の開発がなされていると正しく仮定されよう。よって、高次の成熟状態に到達しているので、責任を負えなかったり不法な事を起こすのではと恐れる必要は無い。だがそれでも、私のこの警告は正当である。カバラの鍵を選ぶ際には、カバリストは常に非常に慎重に、よく考えるべきなのである。


 カバリストがアカシャ原理に1つの文字も送らずに、他の全ての圏で4つの鍵で作業する場合は、カルマを造る事になる。だが、それらはどの圏で働くか、どの文字の組み合わせを用いるかに拠る。メンタル界ではメンタルのカルマ、運命をもたらし、アストラルはアストラルのカルマを、物理世界は物理的なカルマ、物理的な結果を起こす事によく気づくべきである。


 私はここでは僅かな使用法について記してきた。カバリストが全ての文字の類似についてよく知るならば、どのように働くか、あれこれの類似をどう当てはめるか、どの圏へと転移させるべきかも知るだろう。そして、どの鍵を選ぶかの自由選択も与えられよう。


 この4つの鍵は、疑い無く最も効果的な鍵である。これは選んだエレメンツが抵抗したりする事無く、カバリスト自身が創造的に働く、現実化の鍵だからである。この4つの鍵は術式魔術師を絶対的な支配者とし、創造主の類似となる。この4つの鍵、ヨド・ヘー・ヴァウ・ヘー、四極磁石により、創造主は我々の惑星の全ての界に存在する万物を創ったからである。


 この文字の類似により、この4つの鍵とその組み合わせからは、531,441の術式あるいは術式の組み合わせがあり、本書でこれら全てを説明するのは不可能である。そのため、私が単独の鍵で説明した方法により、また2つや3つの鍵でのメンタル、アストラル界の類似により、この4つの鍵の自らの術式を編み出すのは、魔術師の任である。


 これを容易にするために、私は先の鍵らで行ったように、少なくともアルファベットの文字の説明をするとしよう。カバリストは更なる文字の組み合わせを編み出す際に、その幾らかを使う事ができよう。これらの文字の物理世界での類似は以下のようなものである。


 Aは、物理世界の風の原理への絶対的な力を授ける。よっと例えば、風の霊を支配したり、嵐を制御したり、全ての種類の胸の障害などの、風の原理と類似する全ての種類の病を癒したりする。


 Bは、物理世界での電磁気流の絶対的な支配者となるのを助ける。さらに、人体や物理世界での不調和を直したり、あらゆる病を癒したり、物理世界での生と死の支配者となり、四界全て――鉱物界、植物界、動物界、人間界――を支配下に置いたりできる。


 Cは、物質の活性化のプロセスを制御する能力を与える。すなわち――カバラ的に表現すると――完全な錬金術師となる。


 Dは、植物界、動物界、人間界の全ての種子、精子、卵子の類似を制御する。


 Eは、物理世界に存在する全ての形態と可能性の、存在の物質化、概念の形態なども含めた、物質化と非物質化の秘密を隠している。


 Fは、物理世界や人体の円の四分割の秘密、つまり、四極磁石の類似である(Uも同様)。


 Gは、物理世界で豊かさや富を増大させる全てに照応する(K、Oも同様)。


 Hは、物理世界で「かくあれかし」に影響する。つまり、この文字はあらゆる物理的な望みを現実化させると言えよう。


 Chは、物理世界の水の原理と磁気流の絶対的な支配を表す。


 Iは、小宇宙と大宇宙の間の全ての類似の法則を制御し、計測、数、重さなどの完全な制御をしている(Nも同様)。


 Jは、物理世界で繁殖する全ての類似である。人については、これは性活動と繋がった類似がある。


 Kは、Gと同様に、物理世界での豊かさと富に影響する。


 Lは、肉体の生命力、完全な健康、調和と照応する。


 Mは、全ての流体の類似である。つまり、小宇宙と大宇宙の流体状態、よってまた物理世界での磁気流と引き寄せる力も制御する。


 N 人や動物の動きや歩行と関連する全ては、この文字の類似である。また全てを共に保つ力、つまり物質の結合力、同様に物質の引き寄せる力や重さもである。


 Oは、人体内の電磁気流の類似である。また宇宙物理学で用いた際に、高次の諸圏にも影響する。同時に、この文字は物理世界の全ての試みの幸運と成功も造り出す(G、Kも同様)。


 P 物理世界の植物界、動物界、人間界で生殖本能と関連する全ては、このPの文字の類似である。カバラ的には、この文字は物理世界で子供への愛により、また動物ではその仔を養う事により表現される。


 R 知的な知識や認識、経験と関連する全ては、この文字と関連している。


 S 物理世界での睡眠や催眠などの意識の制御や、意識への他の影響は、この文字の類似である。


 Shは、電流と火の物理的エレメントの類似であり、大きな生命の活性力を持つ。この文字は肉体が、あらゆる種類の火エレメントにより攻撃されるのを防ぐ。つまり無敵とするだろう。


 Tは、三界全ての類似の法則と照応し、それらの知識や実践的な応用を制御する。


 Uは、Kの文字に似て、物質全体の四極磁石の類似であり、その洞察や制御とも関連している。


 W 物理世界で、一過性と繋がっているものは、幻影や欺きなどの何であれ、このWの文字と関連する類似を持つ。だがこの文字は、磁気流と水エレメントも制御している。


 Yは、物理世界や肉体でのアカシャ原理の働きと関連する類似を持つ。これは物理世界のアカシャ原理の類似なので、これは――適切な文字の組み合わせで用いたら――物理世界の対象物を不可視とするのにも用いられる。


 Z 物理世界で風の原理と関連する全ては、このZの文字で表される。カバリストがカバラ的にこれを用いたら、嵐を起こしたり止めたり、風の原理と関連する全てに影響を与えられる立場となる。人体に用いたら、忍耐や頑強さを与える。この文字は一般的に、快活さ、喜び、踊りや似たようなエンターテインメントの類似である(Aも同様)。


 Æは、物理世界での物質を表している。


 Oeは、物質の活性化のプロセスを制御し、錬金術の観点からは、哲学者の石との直接的な繋がりを持つ(C、Shも同様)。


 この各文字の物理世界での意味合いに関する類似の情報は、術式魔術師が4つの鍵を正しく用いる際に、疑い無く有用な助けとなろう。そして本書で示したものでは不十分ならば、術式魔術師は今や、自らの裁量、作業、直観に拠って、個人的に好む術式を自ら編み出せるであろう。


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