真のカバラの鍵 2-7-3

ページ名:真のカバラの鍵 2-7-3

U

U U U U U U U U U U U U U U U U U U U U U U


(音階:シ、色:黒、エレメント:アカシャ、数:3、器官:太陽神経叢、腎臓の辺り)


アカシャ: アカシャ原理での、この「U」の文字の振動により、カバリストに創造的な活動とカルマの観点から、この原理を理解する能力を授かる。カバリストが繰り返し実践する事で、この振動に熟達したならば、存在する形態の万物の起源が明かされ、完全に理解するであろう。この能力は「U」の文字の振動以外の方法では決して得る事は出来ない。


メンタル: 「U」の文字の振動は、メンタル体に直観と霊感の至高の形態を引き起こし、同時にカバリストを自らのカルマとその修正へと赴かせ、支配するのを可能とするであろう。


アストラル: アストラル体で「U」の文字の振動に熟達したら、カバリストは自らの意識を望むように転換し、それにより完全に支配する能力を授けられよう。同時に、あらゆる種類のトランス状態を望むように起こし、アストラル体の放出(アストラル プロジェクション)の術を完全に熟達する能力も得るであろう。


物理世界: 物理世界では、この文字の振動はカバリストに物質に関してのアカシャ原理の諸秘密を理解し用いれるようにし、さらに物質に関しての四極磁石の活動を理解させ、その全ての神秘に到達し、熟達させる能力を授けるであろう。その他にも、カバリストはこの振動の助けにより、我々の物理世界でのエーテルの原理を魔術、カバラの観点から用いる方法を学ぶであろう。


V


 カバラの観点からは、「V」の文字は実際の文字ではなく、通常は同じ発音である「F」の文字と同じように扱われる。弱く発音するならば、ほとんど「W」の発音と同じとなり、鋭く発音するならば、「F」の発音と同等となる。そのため、「V」の文字の類似は存在しない。


W

W W W W W W W W W W W W W W W W W W


(音階:ソ、色:ライラック色、エレメント:水、器官:腹部)


アカシャ: アカシャ原理では、この「W」の文字の振動は、宇宙意識との合一、意識の宇宙的影響、あるいはカバラ的に言うならば、宇宙的直観をもたらす。高次な宇宙的観点からは、この文字の振動はまた、宇宙的、普遍的な愛の様相でもある。神の摂理はアカシャ原理で「W」の文字の振動を呼べるカバリストにのみ、宇宙的直観の起源の原理、また同時に宇宙的愛の流出と見做すものを理解するのを許す。カバリストがアカシャ原理でこの文字の振動によって経験する結果については、言葉では表現できない。


メンタル: メンタル界、つまりカバリストのメンタル体でのこの文字の振動は、全ての霊媒能力を目覚めさせる。他にも、カバリストは例えば、遠隔感覚の優れたセンスを開発するだろう。それにより、自らの霊にあらゆる学問の分野の概念を、それらと同一化したと感じるまでに影響させられる。同時に、この文字の振動はカバリストの集中力を、インド人がサマーディと呼ぶ頂点まで増大させる。カバラで効果的に集中できなかったり、カバラの集中の行をしていたら容易に疲れたりする人は、この文字の振動を用いるべきである。この文字の3つの感覚の集中を長い間用いる事で、メンタル体、アストラル体、肉体の疲労が起きなくなるのを、すぐに見い出すであろう。


アストラル: アストラル体では、この文字の振動は真の神秘主義には不可欠な宗教的なフィーリングを引き起こすであろう。さらに、このための必要な才能も目覚めさせる。望むならば、いつどこでも必要な場合に、アストラル体の内部やその周囲に神殿の雰囲気を引き起こすだろう。カバリストの近くにいる人々は自然と、宗教的、神秘的な畏敬の感覚を抱き、ある種の恍惚境、世界から分離された感覚へと導く。カバリストは、全ての霊的存在を聴いたり、過去、現在、未来に語る事を聴覚により知覚したりするだけではなく、また――遠い距離から――その意識を向けた相手を明白に知覚できるようになる。そして、相手のアストラル体へ向けて言葉を述べて――トランスミッターとして働き――たとえ遠い距離にいる秘儀参入を受けていない者にすら物理的に聞こえるであろう。これはカバリストが望むならば、遠い距離に向けて、カバリストの肉体がそこに無くても、自らのアストラルの音を、その言葉が聞こえるだけではなく記録する事もできるほどに凝縮できるのを意味する。勿論、この時点まで誠実に苦闘してきた正当なカバリストによってのみ、この能力は到達できるだろう。


物理世界: 物理世界では、カバリストはこの文字の振動の助けにより、我々の世界の死すべき定めの全ての存在を、永遠で普遍の世界から区別する能力を得るであろう。カバリストは我々の地球と関連する万物を制御下におき、用いる事が出来るようになる。全ての霊的存在、人間、動物の欺きを瞬時に見破り、また同じ事を人間や動物にも起こせるであろう。この文字の振動は水エレメントとの特有の繋がりがあるので、カバリストは我々の地球の水エレメントの制御も授けられよう。水エレメントや磁気流と類似する多くの似たような能力とその使用法は、その作業の報酬としてカバリストに授けられよう。


X


 「V」の文字と同様に、この文字もカバラの観点からは真の文字ではなく、「E」、「K」、「S」の文字の組み合わせであり、そのためそのように見做させれるべきである。これは「X」にはカバラの繋がりが無い理由であり、この文字の説明は不可能である。


Y/UE

Y/UE Y/UE Y/UE Y/UE Y/UE Y/UE Y/UE



(音階:ド#、色:ピンク、エレメント:アカシャ、器官:心臓)


アカシャ: アカシャ原理でこの文字を振動するのに熟達した者は、命のリズムとその関係の真の起源を明かされるであろう。またこの文字の振動は進化の法則に、その創造の始まりより完成まで影響を与える。この文字の振動を得るのは困難なので、この時点まで学の作業を進めてきた、経験を積んだカバリストのみが、命の起源のリズムと調和、適法性の諸法則を、完全に理解し熟達するのに成功するだろう。


メンタル: メンタル界、つまり霊では、この文字の振動は先に述べたものと同じように、深遠な宇宙的直観と霊感の能力を授け、同時に神の摂理への絶対的な献身、深遠な愛への報酬と見做されよう。この能力の他にも別の利点は、他の能力も開発されるが、これらは言葉では説明する事はできない。卓越した宇宙的な価値があるからである。


アストラル: アストラル体でこの文字の振動に熟達したならば、失敗する可能性が一切無い、預言のための素晴らしい才能を得るようにする。この文字の振動に慣れた者は、あらゆる生き物、人や動物の運命を、小宇宙の観点から、全ての疑い無く、預言的に見て知る事が出来るほどに、自らのアストラル体を霊化させるであろう。その預言は神の摂理から直接的に来たものであるかのように、確実で失敗が無い。そのような高次の能力は、他の文字の振動では得る事は出来ない。これまで生きてきた最も偉大な預言者らは、真のカバラが教えられていた秘密の預言者の学院で、その預言の能力を得てきた。


物理世界: 肉体にこの文字の振動を呼ぶと、我々の物理世界の、鉱物、植物、動物界の全ての形と肉体に対してのアカシャ原理の絶対的な影響を、探求し、理解し、用いる能力へと導くであろう。同時に、アストラルや物質の対象物を不可視にする能力も、この文字の振動の助けにより得る。物理世界での全ての存在する形態の中のアカシャ原理を認識し、熟達した者は、我々の物理世界の濃縮の度合いを望むように変化させるのが可能だからである。よって、この能力を持つカバリストは、自らの肉体を非物質化させ、遠い距離で瞬時に再物質化させられる立場にある。結果として、このカバリストは、メンタル的、アストラル的のみならず、物質的にも、時間と空間――それがどんなに遠くても――の間に橋をかけられる。このカバリストは、この文字の振動を自らの制御下に置く事で、その他にも多くの魔術能力を得るであろう。聖書で述べられている多くの奇跡や、全ての時代の秘儀参入者らの働きは、ここで述べた事の証明を与える。


Z

Z Z Z Z Z Z Z Z Z Z Z Z Z Z Z Z Z Z Z Z Z Z Z Z Z


(音階:ソ、色:レモンイエロー、エレメント:風、数:7、器官:心臓)


アカシャ: アカシャ原理にてこの「Z」の文字の振動を呼ぶと、高次の知的能力、特にいわゆる認知能力に影響を与える。高次の段階まで引き上げられたこの能力は、小宇宙と大宇宙の全ての普遍的な法則と調和にある。勿論、カバリストはこの振動により、意識の全ての形態の表現も見い出し、カバラ的に完全な効果を得るであろう。


メンタル: メンタル界、霊の世界では、この文字の振動はあるゆる種類の知的才能、能力への全般的な増大をもたらすであろう。これは、人の記憶にある前世を思い出すのに適している。だがそれが全てではなく、この他にも、カバリストは前世で獲得していた全ての知的な天才性や才能を、今生でも再獲得するであろう。カバリストは、各前世の生と今生の間には実際には何の時の経過も無い事に、突然に気づく。これは、時空への何の感覚も無くなるのを意味する。カバリストは、数千の転生を通じて生きた印象を抱き、それらを非常に短い時間に経験する。そして前世に持っていた全ての才能が突然に目覚める。例えば、前世で熟達していた言語が再学習する必要もなく、再び望むように用いる事ができよう。簡潔に言うと、カバリストはこの文字の振動の助けにより、前世の全ての記憶が蘇っても混乱する事無く、あらゆる状況を自らに当てはめる能力を得る。だが、適切な準備もせずに前世について学びたいと望む魔術師らは、通常は結果の状況に自らを当てはめるのに苦闘する事になる。前世の悪しき行いの責任へのフィーリングが起き上がり、意識に激しい痛みを感じるであろう。この他にも、適切な準備も無しに前世の記憶を思い出すのは、運命に従属し、思考や行動への自由意志が制限されるフィーリングを引き起こすだろう。また準備されていない魔術師が、老人だった前世を思い出した結果、若さの元気へと自らを転換させる事が出来なくなり、その行動に激しい障害が起きるであろう。だが、そのような不利益は、適切に訓練されていない魔術師にのみ起きる。この時点まで作業してきて、実際に「Z」の文字の振動に熟達したカバリストは、何の恐れも抱く必要は無い。


アストラル: アストラル体で、この「Z」の振動は全ての種類のアーティストの才能、特にカバラの観点から望ましいものを引き起こす。例えば全ての抽象的な概念を言葉の中に織り込み、容易に理解できるようにする能力が開発されよう。さらに、この文字の振動はカバリストに空間を通じてメッセージを送受信するのを可能とする。高次のタントラ魔術を扱っており、「Z」の振動に実践的に熟達している、東洋の真の秘儀参入者らは、風の原理の助けによりメッセージを送る能力を持っている。この能力を我々が知っている通常のテレパシーと混同してはならない。これは思考と思考のみ、つまりある霊が別の霊へと語るのみである。「Z」の文字の振動の助けにより空間を通じてメッセージを送る能力は、極めて違っている。風の原理が音の振動の媒体として用いられているので、テレパシーとして理解されるものとは極めて別のものなのである。


物理世界: この振動は、肉体を物質的に頑強にし、膨大な忍耐力を授ける。例えば、カバリストは少しも疲れずに、徒歩での長い旅もできよう。自らの集中を物質世界へ向けるのが望ましいと考えるカバリストは、この文字の振動の助けにより、少しも疲れたり、関連する他の症状も無しに長い距離を歩く事ができよう。チベットでは、疲れずに何百マイルも跳躍する「走る者」と呼ばれる者らがいて、彼らは「Z」の文字の振動と特有の類似の繋がりがあるタントラの術式の助けにより、これらを達成している。この「Z」の文字の振動により、他にも多くの能力が肉体に授けられよう。例えば、嵐を制御し、引き起こしたり静めたり、風の方向を変えるなどである。「Z」の文字の振動は快活さや、他の関連する性質の類似でもあるので、カバリストは自らや周囲の環境を「Z」の文字の振動を用いるのみで、最も悲しみを持つ集団を瞬時に快活な思考へと変え、人々を最良のユーモアへと導くであろう。


 この「Z」の文字の振動は、我々のアルファベットの最後の文字であるが、さらに2つの別の文字、すなわち「Æ」と「Oe」についても記そう。ある特別な理由から、私は最後まで取っておいたのである。


Æ

Æ Æ Æ Æ Æ Æ Æ Æ Æ Æ Æ Æ Æ Æ Æ Æ Æ


(音階:ド、色:ライトブラウン、エレメント:アカシャ/地、器官:尾てい骨)


アカシャ: アカシャ原理にてこの「Æ」の文字の振動を呼ぶカバリストは、生と死とそれらの転移の起源と神秘を知るのが可能となる。ここでもカバリストは、真の死とは存在しないのを更に確信するだろう。いわゆる死とは、ある状態から別の状態への転移でしかないからである。またカバリストはアカシャ原理での「Æ」の文字の振動により、この転換の原因とその完全な繋がりについても啓明されよう。同様にまた、全ての圏と界の全ての否定的な霊的存在、それらの活動圏について知り熟達するだろう。カバリストには否定的な存在が創造された理由が、絶対的に明白となる。起源の原理では万物は同等であり、各存在は神の摂理により特定の任務を満たすために造られているので、否定的な存在を見下す何の理由も無い。カバラの観点からは、全ては清浄だからである。ゆえに「聖なる者には全てが聖である」と言われるのも、明白となる。否定的な存在が無かったとしてたら、ヘルメース学の観点からは、善と悪を分ける事は不可能となる。欲望が無かったとしたら、美徳も無くなるであろう。この振動はカバリストに、聖書にある言葉「夜を通じて光に至る」を確信させる。その深い象徴的な意味合いは、今やカバリストには明白となるであろう。


メンタル: メンタル体でこの「Æ」の文字の振動に熟達したならば、他者全ての思考、行動、物質に関する望みを見て、それらの絶対的な支配者となる能力を授けられよう。これや他にも多くの能力を、カバリストは「Æ」の文字の振動の助けにより、到達できるであろう。同時に、物理的な物質についても、この振動はメンタル界についての制御であるが、最も物質的なものにも用いられよう。


アストラル: アストラル界では、この「Æ」の文字の振動は、自己満足の望み、欲望、衝動などを表している。アストラル体でこの振動に熟達した者は、全ての望みと欲望の絶対的な支配者となるであろう。さらに、このカバリストは、メンタル、アストラル、物理界の性質や対象に執着しない能力も授けられよう。これはカバリストに絶対的な自由と独立を与えるのを意味し、「自らに縛るなら、あなたは自由となろう」の諺の真の意味合いについて理解できるようになろう。


物理世界: この「Æ」の文字の振動は、最も物質的な震動なので、メンタル、アストラル、アカシャ、物理世界のいずこで呼ぼうとも、この地球は大きく影響される。それゆえ、この振動の助けにより、カバリストは我々の地球での最も物質的な構成要素も、鉱物、鉱石などの存在とは無関係に認識し、それらにカバラ的に影響を与える能力を得るであろう。よって、この振動の助けによりカバリストは、我々の惑星の物質の絶対的な支配者となるであろう。


Oe(Ō)

Oe Oe Oe Oe Oe Oe Oe Oe Oe Oe Oe Oe


(音階:レ#、色:オレンジ、エレメント:アカシャ/地、器官:生殖腺)


アカシャ: アカシャ原理にてこの「Oe」の文字の振動は、神の愛によってのみもたらされる最も深遠な認識を引き起こす。この知識は他に、カバラの第五精髄とも呼ばれる。この振動の助けにより、カバリストは霊の全ての変容の可能性、そのために用いられる全ての体系と道、全ての他の分野でも変容に関する全ての知識を知るであろう。また創造の活動より導かれた万物は、再合一するための変容の全てのモードを進む必要がある事も知らされよう。アカシャ原理でこの「Oe」の振動により授けられる全ての能力を得たカバリストは、これらは言葉では説明できず、経験と生きる事によってのみ得なくてはならないので、その確信のために全ての可能性を用いなくてはならない。


 私は「Æ」と「Oe」の2文字をこれらの実践の最後に置いたが、それはこれらの振動の助けにより、実践者はアカシャ原理から、小宇宙と大宇宙の全ての知恵の王冠、創造の時から現在の進化段階まで、さらに最終的な完成すらも理解できるからである。


メンタル: メンタル界でこの「Oe」の文字の振動を呼ぶ事で、カバラの錬金術の完全な熟達を得るだろう。これにより、カバリストはカバラの言葉の発音による概念、美徳などの変容について理解する。これは実に大きく幅広い分野である。


アストラル: アストラル界で「Oe」の文字の振動は、完全なアストラル体離脱の能力を開発させ、この変容と関連する全てのオカルト、魔術現象に熟達させる。そのため例えばカバリストは、アストラル体でどのような望む姿も取れ、他の存在らから正体を知られる事が無く、神の摂理が見る事によってのみ認識される。その他にも、カバリストはどのアストラルの振動も、望む振動へと変容させられ、どのエレメントにも同じ事がなせるだろう。


物理世界: 肉体で「Oe」の文字の振動に熟達したら、物理世界でのカバラの錬金術の完全な知識へと導くであろう。カバリストは物理的な意味合いでの哲学者の石の真の準備と充填について教えられよう。カバラによりあらゆる振動――原子の振動、電子の振動など――に影響を与えられ、望むように物質の振動を変容させられるので、カバリストは自然と変容の諸法則の完全な熟達者となる。そのため望むならば、あらゆる金属を金に、あらゆる石を宝石などに変容できるようになる。この振動の助けによりカバリストは他にも多くの能力を授けられるが、それらはこれまで彼にも夢にも思わず、秘儀参入を受けていない者には、絶対的に不可能と見做されるだろう事柄である。


 各文字の特別な引用を含めたアルファベット全体のカバラ、神秘主義の使用の説明は、これにて完成した。ヘルメース カバラでは、これは単独の鍵の使用と呼ばれている。同時にまた、第二部の実践による文字の神秘主義も完結した。これらの文字をカバラ的に学び、今では小宇宙と大宇宙に調和があり、更なる魔術の術式のために必要な全ての能力も得ており、適切に準備されたカバリストは、今や実践篇の第三部へと進む事もできよう。一方、カバリストは本書は他の型にはまったカバラの本とは大きく違った種類の神秘主義であり、カバラ魔術の術式の実践のためには、我が第1の著書「Initiation into Hermetics」にある前行が疑い無く不可欠であると確信しているだろう。前提の知識や能力に欠けていたならば、誰もカバラ魔術の術式の実践は行えないからである。


 ここで述べてきた単独の鍵は、アカシャ原理から、メンタル、アストラル、物理世界へ直接的に働く、つまり、関連する世界への直接的な原因を造り出し、霊(メンタル界)や、アストラル体(アストラル界)、肉体(物理世界)へ結果をもたらすために用いられる。各文字のカバラ的な使用は、カバリストに最初にメンタル界に直接的に効果を与え、後にはアストラル界に、最後に物理世界へと、アカシャ原理で原因を造る必要もなく直接的に影響を与えるのを可能とする。この文字全体を完成させたならば、カバリストは更なるカバラの作業のために必要な全ての能力を得て、更なるカバラの術式の使用のために、アカシャ原理から直接的に作業する必要も無くなる。カバラは秘儀参入者から普遍的な言語と呼ばれており、すなわち実践者はトランス状態に自らを導く必要は無く、言葉の力により効果をもたらせる、つまりあらゆる界で直接的に創造的に働く。


 ここで述べてきた各能力は、カバリストが得られるもののうちの最小のものにすぎない。カバラ神秘主義により得られる全ての能力をここで記すのは、物理的に不可能であろう。強調無しに、これらはほとんど言い様がなく、知的には理解不能だからである。そのため、自らの体系的、実践的な作業によりそれらを満たすのは、カバリストに委ねられている。


 本書により私が述べてきたほどには、この活動の圏はこれまで公にはされてこなかった。本書は全ての未来のカバリストらと彼ら自身の作業の刺激となろう。このアルファベットの文字の連なりを、物理世界の最深淵の層から、神の摂理との合一の至高の段階に至るまでの、神の摂理の流出の影響と見做す事もできよう。これら22文字はヘルメース学では大いなるアルカナ(奥義)と見做されており、これにより小宇宙と大宇宙、つまりミニチュアの世界と宇宙にある万物は創造されている。この単独の鍵の実践を完成させたカバリストは、これら全てを完全に理解するであろう。


 次の章では、組み合わせた文字とメンタル界、アストラル界、物理世界でのそれらの効果について扱うつもりである。だが、これらの組み合わせた文字は、訓練のためにはもはや用いない。これらは即座のカバラの作業と行動のために用いられる。


真のカバラの鍵 3-8
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