真のカバラの鍵 2-6

ページ名:真のカバラの鍵 2-6

ステップ 6 テトラグラマトン、ヨド・ヘー・ヴァウ・ヘー

カバラの4つの鍵


 このコースの先の5つの全てのステップを完成させたなら、カバリストは数により、その概念全てだけではなく、望ましいと思える全てを理解しようと望むならば、先に述べた数の類似をよく理解するのが重要であると確実に同意せざるを得ないであろう。類似の繋がりにより、概念の適法性は数により表現されているからである。カバラの観点からは、数は法なのである! カバリストは1から10までの数、つまり関連する起源の概念へと、ヘブライ カバラでゲマトリアと呼ばれる数の組み合わせにより到達できる。1から10までの個々の数は、全ての起源の概念をその最も純粋で至高の形態で表している。2桁の数は、アストラル界にある全てを表しており、3桁以上の数は、物理世界と、その適法の効果について表している。カバラの力の言葉や術式などを構成する際に、この知識は最も重要となる。数により表わされる言葉は、そこに繋がる適法性と諸力を表しているからである。


 カバリストは特定の文字とその組み合わせを用いると、特定の目的に仕え、特定の効果をもたらすのを見たら、その適法性をより学ぶであろう。


 カバリストが勤勉に学んだ後に、1から10までをカバラ的に数えるのを学び、それぞれのもの、概念、関連する本質的な概念による因果関係を、カバラ的に区分できるようになったら、多くの事に到達したといえる。だがカバリストがこの能力に到達するまでは、ここから先に進むべきではない。勤勉な比較と、類似による結論により、カバリストは文字の組み合わせをその起源の概念へと減少させ、それらの効果と適法性を完全に理解できるようになろう。そうする際に、自らの直観は大きな助けとなるに違いない。推論による思考法と、ただの知識、つまり知的機能のみでは、1から10までの数と、その類似全ての適法性を知ろうと努める事にほとんど成功しないだろう。


 以下の文では、私はアルファベットのそれ自身の知られている序列を、カバラの観点から反映していくであろう。文字とその類似のカバラによる応用は、このカバラの鍵、つまり本書で先に述べた1から10までの数の理解に拠っている。純粋に技術的な理由から、私は全ての文字の全ての類似を扱う事は出来ない事に、読者とカバリストは承知できるであろう。無論、その場合にもカバリストは3種類の感覚の集中の助けにより、これら全ての文字で創造的に活動する事ができよう。


 第1の鍵を用いるのは、アカシャ原理でカバラ的に文字を発音し、それによりメンタル、アストラル、物理世界でそれらを現実化させる目的に仕える。カバリストが自らの意識をアカシャ原理に転移させ、3つの感覚の集中の助けにより、文字を望みと組み合わせて唱えると、時空なき原因が造り出され、文字と類似する結果が、時空なきメンタル界――霊や、メンタル体――に放たれるであろう。


 一方でカバリストがアカシャ原理で文字を発音し、特定の形を与えるなら、この文字と類似する原因が形作られ、この文字と類似する結果が、アストラル界、つまり人のアストラル体のうちに放たれるであろう。アストラル界とアストラル体は空間、つまり形に拠るからである。


 これらの効果は、アストラル界にのみ示されるのではなく、その影響がカバリストの意志により、物質世界にも及ぶ。創造された原因はアストラル界で状況をもたらし、それから現実世界で結果をもたらす。これにより、カバリストは形や状況はアストラル界に類似するものであり、物質世界での結果はアストラル界からもたらされると理解するであろう。


 次にカバリストは、アカシャ原理でカバラ的な方法で発音し、時空のある原因を造り出す。そして、これに一時的、空間的な終了を与える。そうすると、この原因はその結果をメンタル、アストラル界を超えて、直接的に物理世界へともたらす。これはアカシャ原理で、アストラル界に関連する状況を造る事なく、類似によって起こす。


 僅かに言葉を繰り返す事で、カバリストは直接的な影響を与える可能性を持つ。わずかに一文字により、至高の権威、つまりアカシャ原理から、メンタル、アストラル、物理世界に、自らの影響をカバラ的に働かせる。この影響は常に単に一文字により結果を与える。カバラの観点から、そのような文字は単独文字と呼ばれる。


 多くのカバラの書では、最初の10文字は、神の10の起源の概念と照応すると主張する。だが、この10文字が鍵ではなく、アルファベット全体の使用が鍵なのである。各状況ではアカシャ原理は単に一文字により刺激され、そこから関連する集中した望みに応じての現実化が起きる。時空の現実化は、第1の鍵(一文字のみにより原因を創り出す)であり、これによりカバリストは小宇宙や大宇宙の三界、全ての惑星の圏で創造的に働く事が出来る。


 カバリストがこの第1の鍵を失敗無しに働かせられるようになってのみ、第2の鍵の実践的な使用へと進む事ができる。第2の鍵で作業する事で、カバリストはアカシャ原理から働かせるのではなく、直接的にメンタル界から働かせる。カバリストは最初にメンタル界でカバラ的に働かせ、それからアストラル界に、最後に物理世界で働かせる。


 第2のカバラの鍵は2つの文字を同時に用いるのが求められ、望んだ原因を呼び、結果をもたらす。メンタル界では、この原因は時空のあらゆる概念により変化はしない。アストラル界でも、同様に2つの文字により原因は造られるが、そこには形、つまり表現の形態がある。アストラル界やアストラル体に直接的な結果をもたらす原因を造るために、文字をカバラ的に発音する事もある。だが、メンタル界での現実化を意図するならば、そのためにはアストラル界でエレメンツにより状況を造るのが必要となり、それから物質世界で望んだ結果がもたらされる。望んだ結果と類似する2文字をカバラ的に用いる際には、これらの文字はメンタル界でそれらの原因へと転換し、同時に、表現の特定の形態と終了する時間を与えられ、メンタル界での現実化が起き、アストラル界で必要な状況もなしに、その結果はアストラル界を直接的に通過して物理世界へと伝えられる。これは、鉱物界、植物界、動物界の三界全てにも、直接的なカバラの効果を起こせる理由である。


 カバリストがこの第2のカバラの鍵も完全に熟達したならば、第3の鍵も試みる事ができよう。この使用により、アストラル界に原因を創造し、それからその結果はメンタル、アストラル、物理世界に同時に持つ。この鍵では、3つの文字がカバラの方法により用いられる。この「カバラの方法」とは、3つの感覚の集中の助けにより文字を発音するのを意味するのを思い起こすのだ。


 この3文字での作業は、2文字のみを用いたのと同じように行われる。カバリストがアストラル界で時空を示す事無く3文字を唱えたら、アストラル界で原因が造り出される。だが、その結果はアストラル界にも現実世界にも起きず、唯一直接的にメンタル界にのみ起きる。


 この3文字を用いて、空間もまたカバラの発音で考慮に入れたとしたら、その結果はメンタル界には無く、原因と結果はアストラルの圏、アストラル界、また望むならば、アストラル体でのみ働く。そして、3文字がアストラル界へと転移し、空間の関係とその類似する結果がアストラルではなく、物理的な性質を持つものならば、それらの現実化はエレメンツとその流体により、物理世界へともたらされる。


 この3文字がアストラル界へとカバラ的に転移し、時間と空間の関連も考慮に入れたならば、その影響はアストラル界から物理世界へと直接的にもたらされ、その他の場合に必要なようなアストラル界での状況の創造は必要としない。


 この第3のカバラの鍵の使用は、そのため以下の様に簡潔に述べられよう。3文字でカバラ的に作業するのは、時空の関係無しにはメンタル界に、空間の関係や状況によりアストラル界に、最後に時空の関係により物質世界に影響をもたらす。


 この第3のカバラの鍵を完全に熟達するまでは、カバリストはこれから述べる第4にして最後の鍵を用いる事は出来ない。


 いわゆる4つの鍵の最後は、4文字の言葉での作業であり、それにより物質世界への直接的な効果が可能となる。また先に述べた鍵らと同様に行い、物質世界からメンタル界に影響を与える時には、時空の概念無しに作業し、アストラル界に影響を与える時には、空間の状況の概念を用いて、物質世界に直接的に影響する時には、時空の概念を同時に用いる。


 これにより、私は4つの鍵、いわゆるヨド・ヘー・ヴァウ・ヘーのテトラグラマトンの秘密の実践的な使用について、カバラの観点から記し、4文字で表現される神の御名の実践的な使用について説明した。この時点まで誠実に自己鍛錬してきたカバリストは、全ての圏、界、小宇宙と大宇宙で、この4つの鍵(つまりテトラグラマトンの鍵)を用いる事で創造的に作業する事が出来るであろう。カバラの観点からは、このカバリストは創造主自身が三界全てを創造した時と同じ力を得たといえる。


 この段階に到達すると、カバリストは通常、神の摂理により定められ、その僕として任務を授けられる。神の摂理への至高の献身と、人間がなせる最大の謙遜により、最良に仕えられよう。この成熟状態に到達した者は、自らの力とその創造的な能力を決して悪用する事は無いだろう。


 この4つの鍵は失われた言葉、失われた神の御名の鍵である。これは正当で正しい神の御名の発音であり、この鍵は神が啓示した創造の秘密であると、カバリストにより正当に主張できよう。


 さらに他に6つの鍵が存在しているが、それらは我々の地球や我々の「地球を取り巻く帯」でのカバラの使用ではなく、セフィロトのカバラでのみ用いられる。私は神の摂理により、これらの鍵については、いかなる詳細を述べる事も許されていない。だが、この4つの鍵、つまりテトラグラマトンの鍵に熟達したカバリストは、神の摂理により他の鍵も授けられよう。特にこのカバリストが、「地球を取り巻く帯」の外側に位置する諸圏で特定の任務を果たすよう定められた場合にはである。


 要約し再び述べると、単独の鍵は最もシンプルな鍵であり、あなたは全ての中で最も容易に用いられる。それを用いる時には、カバリストは自らの霊で、つまり霊の意識で、一文字をカバラ的に唱えるのみでよい。2つ目や3つ目の鍵では、文字らは霊とアストラル体の意識で唱える必要がある。4つ目の鍵を用いる際には、文字らは霊、メンタル体、肉体で意識的に、つまり集中して、カバラ的に発音される。そのため、カバリストは自らの体の3つの存在する形態に気づいている必要がある。


 このステップで、私は最大の秘密、すなわち4つの鍵、言葉による現実化の鍵の実践的な使用をカバリストの手に渡した。これまで数千年の間、この秘密は守られてきた。神の摂理の許可により、神が地上を造った方法の秘密、神が創造的に働く秘密は、今や成熟した人に授けられよう。本書を理論のみでなく実践的に作業する者は、その力の深みを受け取るであろう。


真のカバラの鍵 2-7
↑ 真のカバラの鍵