真のカバラの鍵 1-5

ページ名:真のカバラの鍵 1-5

普遍的言語


 カバラの諸書の中で、一部の著者らは普遍的な言語(Cosmic Language)、時には天の言語(Uranic Language)とすら呼ぶものを記している。この普遍的な言語の一部の文字は知られ、知的に理解もできるが、現在まで誰もこの詳細について述べてこなかった。ヘルメース学者は、「普遍的な言語」と呼ばれるものが神、あるいは神の摂理の言語であるのを知っており、それは神、普遍的な霊はそれにより、つまり神が自らから表現した不変の諸法により、この宇宙に存在する万物を、最小の塵より始めて、至高にして最も偉大なものまでを造ったのを意味する。それゆえ、我々は神を、宇宙でのその適法性によってのみ理解でき、その法の総合を包むこんだ言葉により、人が理解できるだけの至高の起源の原理を明かすであろう。


 カバラを理解し実践的に用いるとは、この普遍的な言語を普遍的な適法性の基盤として理解するのを意味する。よって、普遍的な言語とは法の言葉、力と権威の言葉であり、同時に動性の言葉、つまり濃縮、物質化、現実化の言葉である。このカバラの観点から見るならば、この普遍的な言語を喋るとは、普遍的な諸法則の範囲での形成と創造を意味する。この普遍的な諸法則を絶対的に理解し熟達した秘儀参入者のみが、他人や他の圏の存在と対処する際に、この普遍的な言語から利益を得られるであろう。この普遍的な言語を喋るとは、真に創造する、つまり神の真の像として神を真似るのを意味する。これは四極的に集中する事が出来る者のみが可能となる。なぜ四極的なのか? それについては次の章で私は詳しく説明しよう。


 結果的に、この普遍的言語は、それにより霊的な存在がお互いに理解しあうための言語では無い。霊的存在らの対話は、それがどの階層にあろうとも、いわゆる隠喩の言語によって知的に影響し合う。これらの思考は、ある存在から別の存在へと、象徴的なイメージにより――音や、テレパシーや、感情により――伝えられる。この霊的な存在の言語は不完全なものであり、よって普遍的な言語の部分的な様相のみを表している。これは魔術的に語るならば、それほど効果的ではない。なぜなら、霊的存在は理解しようとする際に四極的には用いないからである。普遍的な言語は、存在する最も完全な言語である。これは諸法則と類似する、つまり普遍的な諸法則の因果を表現するからである。それゆえ普遍的な言語は、大いなるフィアト「かくあれかし」である。


真のカバラの鍵 1-6
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