召喚魔術の実践 2-木星の圏の知性体達

ページ名:召喚魔術の実践 2-木星の圏の知性体達

9. 木星の圏の守護神達


 魔術師は少なくとも火星の圏で幾らかの知性体らを支配下に置くまでは、この圏の知性体らと接触を試みるべきではない。先の章で述べたように、この火星の知性体らは、制御するのが非常に難しい。木星の圏の振動は、太陽や火星の圏のものよりも、遥かに容易に耐えられる。


 そのため、諸圏の魔術師は、木星の圏の守護神らと接触するのは容易であるのに気づくであろう。これらの権能は幅広く、やや抽象的な性質のあるこれらの影響は、地球を取り巻く帯までの全ての下位の諸圏に及び、メンタル、アストラル、物理界の三界全てに効果がある。


 召喚やメンタルの旅により、先の全ての圏の個々の霊的存在、守護神、知性体らと接触し、熟達している諸圏の魔術師は、単に我々の地球で霊的存在、守護神、知性体を召喚するよりも、メンタル体の旅によって木星の圏も含めた諸圏を旅する方が、遥かに多くの知識と知恵を得られる事に、疑い無く確信するであろう。だがこれは、魔術師は召喚魔術を行う必要が無いという意味では無い。まったく反対に、両方を実践し、同じくらいに完全に命令できるようになるのを勧める。だが魔術師が特別な問題、特に霊的なものに興味があり、微細な内容をより意識的に吸収するのを望むならば、諸圏、この場合には木星の圏をメンタルの旅で訪問するのを常に好むだろう。


 木星の圏の振動により影響された魔術師の意識は拡張し、守護神らにより明かされた諸真理をより深く認識できるようになり、特別な努力無しでより理解し、我々の物理世界の肉体に戻った後に、得た諸真理を肉体の意識へと転送できるであろう。さらに魔術師は、木星の圏で得た知識を知的言語で表現するのが容易であるのにも気づくだろう。諸圏の魔術師が、この圏のどの住人をメンタルの旅によって接触すべきか、どの住人を召喚によってなすべきかは、経験のみが教えるであろう。


 この木星の圏の全ての霊的存在、天使、守護神らの間でも、12体の者らが、その無限の権能により、至高のランクにある者らと見做される。これらの影響は、宇宙の階層全体、すなわち全ての圏、界、惑星、その住人らに働く。


 これら12の起源の守護神のそれぞれは、我々の黄道の12宮と特別な関係があり、それらの類似の法則は、我々の宇宙の階層の全ての圏と界のものと一致している。最初に召喚する時には、木星の守護神の印は、青色で描く必要がある。



 図 1:マルキヤダエル Malchjdael(白羊宮)――は木星の圏の第1の守護神であり、宇宙の階層全体での電流の均衡を保っている。その任は、我々の地球とその取り巻く帯で創造された万物を活性化させる事にある。マルキヤダエルはあらゆる人間と、その他の全ての生き物の意志と活動性を、制御し導いている。魔術師がこの起源の守護神と接触したならば、これらに関連する全てを教えられるであろう。さらに、魔術やカバラの力により、望むようにこれらの活動性を増減させたりする技法を授けられよう。この守護神に導かれる事で、魔術師は魔術やカバラにより強い意志を創り、その激しい活動性によりこの宇宙世界で奇跡を働けるようになろう。この他にも、マルキヤダエルは魔術師に、火の起源のエレメントの小宇宙と大宇宙での全ての様相と類似を伝授し、小宇宙と大宇宙の活動性の絶対君主となるために、魔術とカバラによりこの起源のエレメントの全ての様相を完全に制御するよう、導きと技法を授けるであろう。だがこの活動性、電流、起源の火エレメント、光の諸原理などには、他にも多くの法則、知恵、知識の種類がある。この起源の守護神は魔術師に、それらを得させるだけではなく、適切なアビシェーカにより、すなわち適切な力の転換により、自らの制御下に置くようにもする。諸圏の魔術では、この起源の守護神は最も強力な者の1人であり、どの魔術師も接触するのに失敗すべきではない。なぜなら、この守護神との繋がりにより、魔術師は宇宙の階層での力を得るからであり、それらは他のどの圏の知性体も、おそらくは天王星の知性体らを除いては、与えられないからである。



 図 2:アスモデル Asmodel(金牛宮)――は、木星の圏の第2の起源の守護神である。この守護神は、この階層の全ての圏、界、惑星での宇宙的愛の起源の原理、その全ての様相と類似を導き、制御している。この起源の守護神と接触した魔術師は、愛の深遠な神秘を、その感情の様相のみならず、知恵の観点からも、知覚出来るようになるだろう。この起源の守護神は魔術師に、あらゆる圏で、召喚にせよメンタルの旅にせよ、魔術にせよカバラにせよ、愛の宇宙的な震動を引き起こす方法について説明する。それにより、愛の問題でのあらゆる奇跡は、魔術やカバラにより引き起こされ、現実化するであろう。すなわち、我々の物理世界や地球を取り巻く帯だけではなく、全ての他の惑星や圏でも、この守護神により起こせるようになろう。神を愛の様相の下で見る全ての聖性の道は、アスモデルにより導かれており、意識的な諸圏の魔術師は、その全ての様相について、理論と実践の両方を教授されよう。この階層全てに存在する宇宙的な愛の神秘に興味ある魔術師は、この守護神に最良の伝授者を見い出すであろう。



 図 3:アムブリエル Ambriel(双児宮)――は木星の圏の第3の起源の守護神であり、宇宙の階層全体の全ての知識はその権能の下にある。この守護神は、心や知、すなわち、全ての学問の分野での全ての理論の知識の監督者である。アムブリエルはこの宇宙の階層全体の各存在の知識の成熟、知覚能力を導いている。その成熟や開発の段階に応じて、この守護神は個々の知覚の知的な力、知的な能力を導くのみならず、全ての惑星の住人全体のものも導く。全ての惑星の心や知性でなす全ての学問やアートは、その権能の下にある。この守護神と接触した魔術師は、自らの開発の段階に応じた知識を得るであろう。それらは木星の圏で、アカシャ原理の力により、意識的に作業し学んできた秘儀参入者のみが、真に到達可能であろう。



 図 4:ムルイェル Murjel(巨蟹宮)――木星の圏のこの第4の守護神は、宇宙の階層での磁気流全ての均衡を保っている。この守護神は全ての惑星での液体の状態と、我々の世界の物理、アストラル、メンタルの状態を含めた、宇宙の階層全体での水エレメントに責任がある。魔術師はこの起源の守護神から、宇宙の法全体と、魔術とカバラに関しての、水の起源のエレメント、その働きと効果について完全に教授されよう。さらに磁気流の影響下で、メンタル体で、例えば全ての惑星と圏を遠隔透視するといったような、特定のオカルト能力が目覚め、開発される事もである。この起源の守護神は魔術師に、他にも多くの事を教えるであろう。磁気流を完全に制御している諸圏の魔術師は、その助けにより奇跡を働くことができ、秘儀参入を受けていない者には、それらは想像する事すら出来ないであろう。



 図 5:ヴェルキエル Verchiel(獅子宮)――宇宙の階層全体、全ての惑星と圏での生命全体が費やしている起源の原理は、木星の圏のこの第5の起源の守護神により制御されている。全ての圏と我々の地球を含めた惑星の全ての生命は、それが植物や動物や人間であろうとも、さらに人の肉体、アストラル体、メンタル体であろうとも、この守護神により導かれている。魔術師がこの起源の守護神と接触したならば、宇宙の階層全体を指している、魔術とカバラの至高の形を教授されるであろう。ヴェルキエルは魔術師に特別な技法と実践を明かし、それにより宇宙の階層全体の至高の力を制御下に置けるであろう。その他にも、信念と確信の力により起こされる全ての奇跡は、この守護神の権能の下にある。



 図 6:ハマリエル Hamaliel(処女宮)――この第6の起源の守護神は、宇宙の秩序全体での、全ての起源の化学の諸原理、全ての起源の元素を司っている。ハマリエルと接触した魔術師は、我々の地球でこれまで知られている化学の元素だけではなく、遥か未来に見つけられるであろう未知の元素も含めた、詳細な情報を得るであろう。魔術師が興味があるならば、宇宙の階層全体の全ての他の惑星に存在する元素についての関連する事実も学べ、それだけではなく、我々の太陽系の起源の形質の放出の、メンタル、アストラル、それどころか物理の形についても、実践魔術とカバラによる応用も教授されよう。それにより、勤勉な魔術師は、授けられた正確な技法と教授による訓練により、起源の化学元素の完全な支配者となれるであろう。それにより、魔術、カバラの錬金術師となり、我々の地球でもごく少数の達人のみが知る、実践的応用への鍵である知識も身に着けるであろう。



 図 7:ズリエル Zuriel(天秤宮)――木星の圏のこの第7の起源の守護神は、全ての惑星での植物と生き物の豊穣の原理を制御している。ズリエルの助けにより、魔術師は宇宙の階層全体での豊穣の原理を完全に理解するよう学べるであろう。またこの起源の伝授者から授けられた特別な技法により、魔術やカバラでの奇跡を望むままに行えるようになろう。例えば魔術師は、モーセがなしたように岩から湧き水を吹きだたせたり、荒野を楽園へと変えたりするなどである。さらに、この守護神から伝授された諸圏の魔術師は、数秒で他の方法でなす奇跡についても、困難では無いのに気づくであろう。それにより、豊穣の原理に関係する奇跡を望むままに行えるようになろう。また、木星の圏のこの第7の守護神ズリエルは、宇宙の全てのフェイズ、界、圏での性の神秘についても完全に説明できるのは極めて明白である。そのため、ここで特別に述べる必要は無いであろう。



 図 8:カルメル Carmel(天蝎宮)――この第8の守護神は、宇宙の階層全体での、メンタル、アストラル、物理界での放出の起源の原理を制御し導いている。カルメルと接触した魔術師は、魔術、カバラや、魔術カバラ的なメタ物理学により、宇宙の階層全体でのこの面での全ての秘密は明かされ、放出の起源の原理の様々な諸法を、実践で用いる方法についても悟るであろう。放出の起源の原理を制御できる魔術師は、小宇宙と大宇宙の階層の絶対支配者となり、その力を自らの理想のために自由に実践的に用いられるであろう。



 図 9:アドゥアキエル Aduachiel(人馬宮)――我々の宇宙の全ての惑星と圏の、起源の適法性、正義、均衡、すなわち宇宙の階層全体の完全なハーモニーの制御と導きは、木星の圏のこの第9の守護神の手にある。魔術師はこの守護神から、神の法、正義、均衡の至高の知恵と最深の神秘を教授されよう。同時に、魔術師はアドゥアキエルから、宇宙の全ての法を、その均衡を破る事なく魔術やカバラで用いる事についても教えられよう。



 図 10:ハナエル Hanael(磨羯宮)――宇宙の階層全体、全ての惑星と圏でのカルマの起源の原理は、その時の始めより、木星の圏のこの第10の起源の守護神により制御されてきた。この特定の問題に興味のある魔術師は、全ての圏と界でのカルマの法の結果について教えられ、魔術、カバラの観点から、起源のカルマの原理とそれらの諸法を、様々な圏で用いる方法についても学ぶであろう。



 図 11:カムビエル Cambiel(宝瓶宮)――宇宙の階層全体、我々の宇宙全体での、結晶化、濃縮化、硬化の起源の原理は、木星の圏のこの第11の起源の守護神により制御されている。さらに、この守護神はまた、全ての惑星の規則的な周回、それゆえまた重力、引き寄せの力そのものにも責任がある。魔術師はカムビエルから、我々の惑星だけではなく、その他の全ての惑星の、全ての結晶化の秘密を教えられよう。これは魔術、カバラの観点からは、魔術師は錬金術、魔術、カバラにより、硬化の原理を、物質の質に応じて、振動を増減させる事で変化させるのを教えられるのを意味する。それにより、最終的には魔術師は望むならば、砂利石をダイヤモンドにしたり、逆にダイヤモンドを砂利石にしたり出来るようになる。これらの実践の知識はカムビエルにより得られよう。さらに、魔術師はこの起源の守護神から、錬金術の諸法則の最も微細な形、特にいわゆる乾燥のプロセスについても教えられよう。また魔術、カバラの観点からの重力の実践的な使用についても教えられよう。諸圏の魔術師が望むならば、最も巨大な岩も羽根のように軽くしたり、軽い物も、地球のあらゆる力でも持ち上げられない程重くできよう。これは、この起源の守護神は魔術師に、空中浮揚の問題を容易に説明出来るのを意味し、魔術師がこれらの能力を得るための様々な方法についても知っており、諸圏の魔術師に喜んで教えるであろう。



 図 12:ヨファニエル Jophaniel(双魚宮)――宇宙の階層全体の全ての惑星、圏、界――メンタル、アストラル、物理世界――の進化の起源の原理は、木星の圏のこの第12の起源の守護神により制御されている。この守護神は全ての惑星と圏の発展と成熟を導いている。魔術師がこの守護神と接触する事で何の経験をするか、何を得るのかを言葉で説明するのは難しい。魔術師は、秘儀参入を受けていない者の知性ではほとんど理解できない、深遠な知識と知恵を得るであろう。


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