ゾーハル 小聖会の書 18

ページ名:ゾーハル 小聖会の書 18

第18章 小さな顔の髭について


642. この顔の2つの香しい住居(頬。別版では形)の中の、耳の頂点から髭は現れ、香しい場所を降りては上昇する。


643. この髭は黒く、逞しい若者のもののように美しく整っている。


644. 老いたる者の上位の髭の威厳の聖油は、この小さな顔の髭へと(流れ落ちてくる)。


645. この髭の美しい配置は、9つの部分へと分割されている。だが、最も聖なる老いたるものの威厳の最も聖なる油が、この髭へと流れてくると、その部分は22と見い出せる*1


646. それにより、万物は祝福とともに存在し、父祖イスラエル(すなわちヤコブ)はその祝福を受けた。そして、この象徴は、創世記 第48章20節の「このבך(BK、22)*2を指して、イスラエルは祝福する」のこれらの言葉の中に見い出せる。


647. 私は髭の諸構造については、大聖会(の書)で既に述べているが、ここでもこれらに謹んで入りたいと思う。


648. 大聖会にて、この髭の全ての部分について検討するならば、これらは全て最も聖なる老いたる者の髭の部分から配置されている(のを見い出す)。


649. これらは6つあり、9つと呼ばれる。第1の構造は、輝く光を保つ者*3の火花より発せられ、頭の毛の下を降りていき、確実に、その下のこれらの房は耳を覆う。


650. そして、耳の孔の前を、口の入り口へと降りていく。


651. だが、この配置は、最も聖なる老いたる者には見いだせない。だがחכמתא(ChKMThA、ホクマタ)の泉が、最も聖なる老いたる者のמזלא(MZLA、メズラ、影響)より流れ落ち、拠り、イマー(母)が起き上がり、この微細なエーテルの中に含まれるならば、彼女、イマーは、白い輝きを受け取る*4


652. そして、少数(の髭)が入ったり出たりし、これらは共に結び合って、一つの形となる。


653. 必要ならば、片方がもう片方の上へと起き上がり、またもう片方も起き上がり、その仲間の中に隠される。


654. それゆえ、これらは万物のために必要となる。片方は復讐をするため、もう片方は慈悲を示すためである。


655. それゆえ、私が先に示したように、ダヴィデ王はこの髭を探し求めた。


656. この髭の中に9つの構造が見い出せる。(これらに)6の無数が拠っており、体全体へと拡張している。


657. そして、2つの香しい住居の下の髭の房に、これら6つは拠っており、片方の面には3つ、もう片方には3つある。


658. この髭の装飾に、3つの残り(の構造)がある。1つは唇の上に、残りの2つは胸まで垂らされた房にある。


659. そして、これら6つ(の残りの構造)全ては、片方に3つあり、もう片方に3つあり進んでおり、これらは全て吊るされた髭の房に拠っており、体全体へと拡張している。


660. だが、これら3つ(の構造)は、残りの全てよりも髭の装飾と繋がっており、聖なる御名はその純粋な形で書かれる。


661. よって、詩篇 第118篇5節で「私が悩みの中からיה(IH、ヤー、神)を呼ぶと、神は答えて、私を広い所に置かれた。主(テトラグラマトン)が私に味方されるので、恐れることはない」と書かれている。


662. だが、この「私が悩みの中からיה(IH、ヤー、神)を呼ぶと」の言葉の意味については、大聖会で既に示している。これは、髭が拡張を始める場所の事を指しており、またより遠くにあり、耳の前にある場所もまた正しい。


663. 長老ラヴ イェイェヴァの学派の論書の中では、髭の始まりは、上位のחסד(ChSD、ヘセド、慈悲)から来ると述べられ、確立している。


664. これらについて、「לך יהוה הגדולה והגבורה והתפארת(LK IHVH HGDVLH VHGBVRH VHThPARTh、レカ テトラグラマトン ハ=ゲドゥラー ヴェ=ハ=ゲブラー ヴェ=ハ=ティフェレト、汝、テトラグラマトン、ゲドゥラー(ヘセドの別名)、ゲブラー、ティフェレトよ)*5」と書かれている。これら全てから(髭は)始まる。


665. それゆえ、この髭から9つ(の構造)は起き上がり、拠っており、耳の前より始まっている。だが、私が先に述べたように、別の原因によるものを除けば、これら(諸構造)は永遠には留まらない。


666. 世界が慈悲を必要とする時には、老いたる者のメズラ(影響)は露わとされるからであり、小さな顔の最も飾られた髭のこれらの構造全ては、完全に慈悲の中に見い出せる。だが同時に、これらはイスラエルを憎む者ら、苦しめる者らへの復讐もなす。


667. だが、髭の装飾全ては、吊るされている髭の房の中で構成される。なぜなら、万物はこれらに拠るからである。


668. この小さな顔の髭の毛全ては硬く、堅固である。なぜなら、最も聖なる影響が発現した時に、これら全ては裁く者らを属するからである。


669. そして、争いの時には、この方は勇敢な英雄、戦争での勝利者のように現れる。それから、髭の毛はまばらとなり、剥げる。


670. モーセはこれらの9つの構造について、これらが全て慈悲へと変える必要がある時について、民数記 第14章17節で2度祝している。


671. モーセはここでは、(広大な顔の髭の)13の構造について述べていないが、この概念にこれらは拠っている。モーセはこれらの構造を数え挙げて入るのを許可されていなかったからである。


672. だが、その黙想を導く影響については記している。民数記 第14章17節で「どうぞ、あなたが約束されたように、いま主(テトラグラマトン)の大いなるכח(KCh、カフ、力)を現してください」と書かれているようにである。


673. このכח יהוה(KCh IHVH、カフ テトラグラマトン、テトラグラマトンの力)を、どう理解すべきか? これは、מזלא קדישא(MZLA QDIShA、メズラ カディシャ、聖なる影響)であり、全ての隠されたものと共に隠された者とすら呼ばれる。そして、この影響に、この力と光は拠っている。


674. これ(影響)をモーセは述べ、祝し、黙想して、小さな顔に属する9つの構造についてモーセはすぐに述べたのである。


675. それにより、これら全ては光の中に存在し、裁きはこの中には見出されない。それゆえ、この裁き全体(別版では、この髭全体)はこの影響に拠っている。


676. この髭が抑えられている時には、この方は戦争で勝利した軍隊の英雄のようになる。


677. この(小さな顔の)髭の中に、隠された老いたる者からの威厳の聖油が流れ落ちる。それについては、詩篇 第133篇2節で「それはこうべに注がれた尊い油が髭に流れ、アロンの髭に流れるようだ」と述べられている。


ゾーハル 小聖会の書 19
↑ 明かされたカバラ


*1 マサース注。これはヘブライ文字と対応しており、「セフェル イェツィラー」では、これに10のセフィロトを足して、32の知恵の小路となる。
*2 マサース注。このBKの真の訳は「あなたを」であるが、BKの数値は22であり、そこからこの象徴が導かれる。
*3 マサース注。「隠された神秘の書」の第2章31節や40節を参照せよ。
*4 マサース注。「隠された神秘の書」の第1章31節で、הוא(HVA、彼)とאלהים(ALHIM、エロヒム)は相互変換可能な言葉であり、またこれらは「女性形」であると示される。そして「セフェル イェツィラー」の3つの母(の文字)、大いなる上位の女性の3つ組が、父の3つ組の前にすらあるのを見出す。これ以上の説明は不要であろう。事実、既に脱線しすぎている。読者はこの651節を慎重に黙想すべきである。ここには、言葉にできない奥義が示されているからだ。
*5 マサース注。これらは、第4、5、6のセフィロトの名前であり、プロテスタントでは主の祈りの最後に通常は加えられている言葉、「国と力と栄えとは、限りなく汝のものなればなり」である。もっともここでは、マルクト(王国)をゲドゥラーと入れ替えている。