ゾーハル 小聖会の書 15

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第15章 小さな顔の鼻について


559. 小さな顔の鼻は、その顔の形である。これらを通じて、その顔全体は知られるからである。


560. この鼻は、最も聖なる老いたる者、全ての隠されたものと共に隠された者の鼻とは違う。


561. 老いたる者の鼻は、万物の命の中の命であり、その2つの鼻の孔からרוחין דחיין(RVChIN DChIIN、ルアフ デ=ヒイン、万物の命の霊(あるいは息)ら)が放たれるからである。


562. だが、小さな顔の鼻については、詩篇 第18篇8節に「煙はその鼻から立ちのぼり」と書かれている。


563. この煙の中に全ての色は含まれる。そして、それぞれの色には無数の最も厳格な裁きの主らを含んでおり、これらは全て、この煙に含まれている。


564. 低位の祭壇の煙を除いては、これら(裁く者ら)全ては和らげられない。


565. それゆえ、創世記 第8章21節で「主(テトラグラマトン)はその香ばしいかおりを嗅いで」と書かれている。ここでは、生贄の匂いを(嗅いで)とは書かれていない。「休息」以外に「香ばしい」ものはあろうか? 確実に、休息にある霊は、裁きの主らを和らげる。


566. (それゆえ)この文は「テトラグラマトンは休息の香りを嗅いで」という意味で、確実に生贄の犠牲獣の香りを意味するのではなく、この鼻と関連する全てのこれらの峻厳を和らげる香りである。


567. そしてこれらと繋がる全てのものは、いわば、和らげられる。だが、これらの峻厳な者らのほとんどは、お互いに結び付いている。


568. それは、詩篇 第106篇2節に「誰がגבורות יהוה(GBVRVTh IHVH、ゲブロト テトラグラマトン、テトラグラマトンの大能のみわざ)を語れようか?」と書かれているようにである。


569. そして、(小さな顔の)この鼻は、2つの鼻の孔から炎を発し、それは全ての他の火を飲み込む。


570. 片方の鼻の孔から煙が、もう片方の鼻の孔から火が(放たれる)。そして、両方とも祭壇の上で火と煙として見い出せる。


571. だが、最も聖なる老いたる者が露にされると、万物は平和と共にある。これについては、イザヤ書 第48章9節に「わが誉のために、私はこれをおさえて(文字通りの訳では、我が鼻の孔を抑えて*1)、あなたを断ち滅ぼすことをしない」と書かれている。


572. この最も聖なる老いたる者の鼻は、長く拡張し、この方はアリク アピム、長い鼻と呼ばれる。


573. だが、(小さな顔の)鼻は短く、煙が放たれる時には、速やかに放たれ、裁きが達成される。


574. だが、誰がこの老いたる者の鼻と対する事が出来ようか? これについて全て、大聖会(の書)で述べており、これについて仲間ら(他のラビら)が行っている。


575. 長老ラヴ ハメヌナの論書にて、(小さな顔の)これら2つの鼻の孔について記しており、片方からは煙と火が、もう片方からは平和と慈悲の霊(息)らが放たれると書かれている。


576. すなわち、(小さな顔は)右側と左側を(その象徴を自らの中に)持つと考えられており、それについて、ホセア書 第14章7節で「その芳しさはレバノンの酒のようになる」と書かれている。


577. そして、その花嫁については、雅歌 第7章8節に「あなたの息の匂いがリンゴのごとく」と書かれている。これが花嫁について真に述べているならば、彼(小さな顔)自身については、どれほどのものであろうか? そして、これは顕著に述べてある。


578. それゆえ、「そしてテトラグラマトンは平和の香りを嗅ぐ」という文での、הניחח(HNIChCh、ハ=ニハフ、平和の)は、2つの意味合いで理解される。


579. 一つの意味は主要なもので、最も聖なる老いたる者、全ての隠されたものと共に隠された者が発現する事である。הוא(HVA、ホア、彼自身)は万物の平和と安らぎだからである。


580. もう一つの意味は、低位の和らげるもので、祭壇の煙と火を通じて行われる。


581. この2つの意味合いは、このניחח(NIChCh、ニハフ)の言葉が2つのח(Ch、ヘット)が含まれて書かれているからである。そして、これら全ては小さな顔について述べられている。


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↑ 明かされたカバラ


*1 マサース注。ヘブライ語の表現では、慈悲を持つのは常に鼻と関連している。例えば、「怒りを遅くする」のはヘブライ語では「鼻を長くする」と表現するなどである。