アブラメリン 2-13

ページ名:アブラメリン 2-13

第13章 どのように善霊を呼ぶべきか*1


 ここで作業の要点へと到達した。今こそ、汝が我が教授へ真剣に従ってきたか、主なる汝の神への務めを信仰深く完成させたか否かが明らかとなる。
 最後の半年の終わり、仮庵の祭の後に、早朝に起きて、自らを洗うことはせず、いつものローブは着ずに、代わりにゆるやかな上着か朝の衣服を着て、裸足で祈りの部屋へと向かえ。香炉へと向かい、灰を適当に取り、汝の頭に振り撒け。それからランプと香炉を点けて、2つの窓を開き、扉へと戻る。跪き、頭を垂れて、神とその天使たちの前で自らを謙遜せよ。主が嘆願と祈りを聞き届け、彼の聖天使たちを視覚化する能力が与えられるよう魂全体から叫べ。その選ばれた主の霊たちが、仲間意識から汝に好意を持つようにだ。汝自らの心からの祈りの方が、私がこれらのページに書くよりも、良い結果を得られるだろう*2


 日没まで汝の祈りを続けよ。祈りの部屋を去るなかれ。ランプや香炉が切れる事のないようにせよ。その日全体は断食する。誰も汝に話しかける必要のないように、前日に調整しておく。日没し、昼の祈りの後に、祈りの部屋を出よ。窓はすべて開けたままにして、ランプは点けたままにしておく。パンと水のみを取り断食を止める。それから寝室で扉へ向いて寝る。この時期には、妻には触れるな。彼女から離れていよ。
 これらの日々で、正確に全面的に儀式を繰り返す。善霊を呼ぶのに対して3日続けて、未贖罪の霊*3を呼ぶのに対して3日続ける。
 我が息子よ。神の御名を称え、感謝せよ。汝が見たり聞いたりするだろう事で、怖じ気づく事が無いようにせよ。我が息子よ、私が言った「見たり聞いたり」とはどういう意味だと思うか? 私はこれを明らかにして、この事を冗談にはしまい。最初の日の正午の前に、汝の心からの激しい祈りが雲を通り抜けて神の面前へと届いたら、汝は祈りの部屋全体に超自然的な清澄な知覚を得て、快適な香りが汝の周囲に感じるだろう。この経験はとても心地よいので、汝はそのためだけにも主を賛美し続けたいと思うだろう。祈りを止めるなかれ、逆に疑問なき楽観主義とともに祈りを強めよ。2日目も同様に続けよ*4


 2日目の朝には、汝は天使が汝に与える以下のアドバイスに従うよう準備が必要となる。祈りの部屋に早めに行き、木炭を燃やし、香を香炉に入れる。ランプが消えていたら新たに点け直す。前日と同じ衣服を着る。昨日の朝と同様に祈る。朝、正午、夜に1時間ずつだ。前に書いたように食事を取り眠る*5


 3日目は、慎重に体全体を洗ったのちに、服を着るが裸足で祈りの部屋へ行け。超自然的な清澄さはなおも部屋全体に感じるだろう。必要ならば香とランプを点けなおす。それから、白ローブに着替えて、祭壇の前に跪き、主、いと高き神への感謝を始めよ。主のすべての良き働き、特に貴重な贈り物の祝福と誉れを汝に与える事へだ。汝は不浄な人間で、誉れを受ける価値が無いにも関わらず、彼らの光を輝かせる聖天使たちと善霊へも感謝せよ。
 最後に、汝の祈りを神から汝の聖守護天使へと向けよ。未来において、すなわち残りの生涯の間ずっと、彼が守護を取り除くことが無いように懇願せよ。主の全ての道とわき道で汝を導くよう尋ねよ。特に、この聖なる知恵と魔術の作業で汝のそばに立ち、主への賛美と万物の利益のために、未贖罪の霊たちを駆り立て、飼い慣らし、乗り越えられるよう尋ねよ。
 我が息子よ、この時、聖守護天使、主の選ばれた天使、快適な良き天使が、汝の前に現れ、人間の舌で表現できる事を超えた友好的で甘い言葉を放った時、汝はこの18ヶ月の作業でどれだけの偉業を果たしたかを見るだろう。
 守護天使は汝のためにどれだけの事をしてきたか、過去にどれだけ汝が彼を侮辱したかを覚えている。彼はどれだけ汝は彼を未来に賛美するかを語るだろう。彼はまた、汝に何が真の知恵なのか、何処から由来するのか、汝の作業が失敗したとしたら、何が汝に欠けているのか、どのように汝が未贖罪の霊を支配するのか、どのようにしたら汝が望むことを到達するかなどだ。汝はこれだけ多くの友誼を受けて圧倒され、私のガイダンスは何の意味も無いくらいだ。
 我が息子よ、私は汝の守護天使の説明をここで止めなければならない。私は汝に決して誤る事無き師を与えた。これに注意せよ。3日目には、汝は真摯な議論を汝の守護天使とする。日没の後、夜の祈りをいつもの香とともにせよ。神と汝の守護天使が去らなかったことに感謝せよ。この祈りの後、汝は輝く光が消えたのに気づくだろう。祈りの部屋を去り、扉に鍵をかけて、ただし窓は開けたままにして、ランプは点けたままにする。リビングルームへ行き、リラックスせよ。必要なものを食べて、翌朝まで眠れ。


アブラメリン 2-14
↑ アブラメリンの書


*1 フランス版では、6歳から8歳の子供の霊視者を必要とするとある。マサース脚注では、実践者が6ヶ月の間の助けも借りつつ霊視能力を開発し、純粋な精神があれば、子供を雇う必要は無いだろうと述べている。
*2 フランス版では跪く所までは同じだが、以後床に視線を置き、霊視役の子供に香を香炉へ入れるよう命じ、祭壇の前で跪かせる。その後に謙遜と嘆願をする。
*3 悪霊、悪魔の事である。
*4 フランス版では、実践者が香りを感じた時に、子供も天使の実在の感覚を感じる。祈りを強めつつ、小さな銀の正方形の板を祭壇に前もって置いておき、天使にサインしてくれるよう懇願する。これは天使を視る為には不可欠となる。また助言も書かれることもある。書き終えたら天使は消えるので、視ていた子供に持ってくるよう命じて、書き写してから子供に銀板は祭壇へ置くようにする。それから部屋を出て、その日はもう部屋には入らない。子供は暇を出す。
*5 フランス版では、神の慈悲により守護天使のヴィジョンを視させてくれて、天使に対話してくれるよう心から懇願する。