ゾーハル 小聖会の書 11

ページ名:ゾーハル 小聖会の書 11

第11章 小さな顔の脳と、その繋がりについて


433. そして両者(父と母)が共に結び付くと、そこから硬い頭蓋骨が生み出される。


434. そして、これは各面に拡張していき、ある部分はある面に、別の部分は別の面にとなる。


435. 私が先(大聖会の書)に述べたように、最も聖なる老いたる者が、この3つの頭*1を均等に含むと見い出せるように、万物もこの3つの頭の下で象徴される。


436. この(小さな顔の)頭蓋骨へと、(広大な顔の)白い頭からの露がにじみ出てきて覆う。


437. この露は2つの色で現れて、それにより聖なるリンゴの木の野は養われる。


438. そして、この頭蓋骨の露より、来るべき世界で義人のためのマナ*2が準備される。


439. そして、この露により、死者は蘇る。


440. だが、このマナがこの露から降りていくのは、イスラエル人が荒野で放浪し、老いたる者が彼らにこの場から食物を与えた時以外には、準備される事はなかった。なぜなら、その後には、こうも多くは降りる事は無かったからである。


441. これについては、出エジプト記 第16章4節で「見よ、私はあなたがたのために、天からパンを降らせよう」と述べているものと同じである。また、創世記 第27章28節で「どうか神(エロヒム)が、天の露をあなたに賜わるように」と書かれた文もである。


442. これらの事は、かの時に起きた。そして別の時については、「人の食物は最も聖なる神――その御名に祝福あれ!――から」と書かれている。そして、これはמזלא(MZLA、メズラ、影響)に拠る。確かに、影響から正しくそう呼ばれる。


443. それゆえ、「子供、命、養うのは、報酬ではなく影響に拠るものである」と述べる習慣がある。私が既に示したように、万物はこの影響に拠るからである。


444. 9,000の無数の諸世界が、גולגלתא(GVLGLThA、ゴルゲルタ、頭蓋骨)からの影響を受け取る。


445. そして、万物の中には、この微細なאוירא(AVIRA、アウイラ、エーテル*3)が含まれる。この中に万物が含まれているようにである。


446. その顔は2つの光の中で2つの面*4に拡張され、そこには万物が含まれる。


447. そして、その(小さな顔の)顔が最も聖なる老いたる者の顔を見上げる時、万物はארך אפים(ARK APIM、アリク アピム、顔の広大さ)と呼ばれる。


448. このארך אפים(ARK APIM)、顔の広大さとは何か? また、これはארוך אפים(ARVK APIM、アロク アピム、顔の広さ)とも呼ばれる。


449. 確かに、これは言い伝えである。この方は、悪しき者に対しての怒りを長くするからである。だが、このארך אפים(ARK APIM、アリク アピム)は、「顔の治癒の力」を暗喩している。


450. この世界では、(広大な顔と小さな顔が)お互いに見る時以外には、健康は見い出せないからである。


451. この(小さな顔の)頭蓋骨の中の空洞には、3つの光が輝く。そして、汝はこれを3つと呼べるかもしれないが、実際には私が先に述べたように、4つある*5


452. 彼(小さな顔)は、その父と母の継承者であり、彼らから2つの遺産がある。それら全ては、その頭の王冠の象徴の下で共に結び付いている。そして、これらはその頭の聖句箱である。


453. その後、これらは共に特有の方法で結び付き、輝き、頭蓋骨の3つの空洞へと向かう。


454. (それから)これらは、それぞれの場所で自らの方法により単独で発展していき、体全体へと拡張していく。


455. だが、2つの脳にあるものは共に結び付いて、第3の脳には、他のものを含む*6


456. そして、片方の面ももう片方の面とも繋がり、体全体へと拡張する。


457. そこから、1つの中に2つの色が混ざり合った形となる。そして、その顔は輝く。


458. そして、その顔の2つの色は、אב(AB、アッバ、父)とאם(AM、イマ、母)の象徴であり、ダアト(知識)と呼ばれる。


459. サムエル記上 第2章3節に「主(テトラグラマトン)はすべてを知る神(エル ダオト(複数形))であり」と書かれているようにである。なぜなら、この方の中には2つの色があるからである。


460. 彼(小さな顔)の中に、様々な働きがある。だが、最も聖なる老いたる者には、様々な働きは無い。


461. 彼(小さな顔)が、様々な配置を受け入れる何の理由があるのか? なぜなら、彼は2つの遺産(すなわち、ホクマーとビナー)を受け継ぐからである。


462. これについて、詩篇 第18篇25節にも「あなたは慈しみある者には、慈しみある者となり」と書かれている。


463. だがまた、真に正しく仲間らを決めており、それらについては創世記 第29章12節に「ヤコブはラケルに、自分がラケルの父のおいであり、リベカの子であることを告げた」と書かれている。


464. ここでは「イサクの子」ではなく「リベカの子」と書かれている。そして、この全ての神秘はホクマーの中にある*7


465. それゆえ、(ホクマーは)全ての完成と呼ばれる。そして、真実の名前に帰している。


466. それゆえ、「ヤコブは述べた」ではなく、「ヤコブは告げた」と書かれている。


467. これら(2つ)の色は(小さな顔の)体全体に拡張し、その体がこれらと結合する。


468. 最も聖なる老いたる者、全ての隠されたものと共に隠された者では、これらは様々に帰してはおらず、この中ではこれらは(様々な)傾向が無い。ゆえに全体は同じであり、全ての命である。そして、この方からは裁きは(直接的には)拠っていない。


469. だが、彼(小さな顔)については、適切に述べると、(様々な)働きが帰すると書かれている。


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↑ 明かされたカバラ


*1 マサース注。ケテルに含まれるホクマーとビナーである。
*2 マサース注。このמנא(MNA、マナ)という言葉は、אמן(AMN、アーメン)の文字の音位転換であり、また「隠された神秘の書」では、ゲマトリアによりיהוה אדני(IHVH ADNI)と同値であるのも示されていたのは注記すべきである。
*3 マサース注。アストラル光の事だろうか?
*4 マサース注。右と左の面である。一方で、広大な顔は「全てが右」の横顔である。
*5 マサース注。一見すると、この文は矛盾しているように見える。だが、慎重に検討すると、この文の困難は消え失せる。三角形は3の数に適した表現である。それには3つの角があり、3つの面がある。だが、図形全体もまた、各面と角の総合である。そのため、3つの角とそれらが含まれる図形全体があり、ゆえに4つ組により3つ組は完成する。テトラグラマトンでは、IHVと最後のHがそれであり、総合を形成する。
*6 マサース注。ゆえに、ホクマーとビナーはケテルの中に含まれるという、先に述べた象徴主義の規則に厳格に従う。これは全ての宗教の鍵である。
*7 マサース注。ここでは、בחכמתא(BChKMThA、ベ=ホクマタ)と書かれている。חכמתא(ChKMThA)は、חכמא(ChKMA)のカルデア語での強調であり、このחכמא(ChKMA)は、ヘブライ語のחכמה(ChKMH、ホクマー)のカルデア語版である。