ゾーハル 小聖会の書 10

ページ名:ゾーハル 小聖会の書 10

第10章 小さな顔の特別な脱線と、エドムの王たちについて


389. これまでの所、私は(広大な顔の)ある部分が別の部分と同意するかについて述べ、また最も聖なる老いたる者、全ての隠れたものと共に隠れた者の中に隠された事柄、それらがどのようにこれらと繋がっているかについて示してきた。


390. だが今からは、私は小さな顔の必要な部分、特に大聖会(の書)で明らかにされず、私の心の中に隠してきて、述べてなかった部分について述べるとしよう。


391. これまで、私は全ての事柄について、神秘的で、微細なやり方により述べてきた。祝福されるは、これらに入って、出た者の立場であり、この影響の継承者(の立場にある者)である。


392. 詩篇 第144篇15節に「このような祝福をもつ民は幸いである」と書かれているようにである。


393. では、私がこれまで述べてきた事をまとめよう。父*1と母*2は、老いたる者とその構造と結びついている。これらは隠された脳、全ての隠されたものと共に隠された者から発して、繋がっているからである。


394. 最も聖なる老いたる者は、単独として固められているが(すなわち、一見して万物から離れているが)、万物をよく検討するならば、万物はהוא(HVA、ホア、彼自身)であり、老いたる者のみなのである。


395. 彼自身であり、彼自身であるべきで、全てのこれらの形は彼自身と結び付いており、彼自身の中に隠されており、彼自身から離れていないのである。


396. この隠された脳は発現しておらず、(小さな顔は)これに直接拠っているのではない。


397. 父と母は、この脳から発せられ、拠り、繋がっている。


398. (彼らを通じて)小さな顔は最も聖なる老いたる者に拠っており、繋がっている。これらについては、私は大聖会(の書)で既に述べてきた。


399. 祝福されるは、この中に入って出て、これらの小路を知り、右や左へと逸れたりはしない者の立場である。


400. だが、この中に入って出ない者がいたとしたら、その者にとっても、生まれ無かった方が良かっただろう。ゆえに、ホセア書 第14章10節に「主(テトラグラマトン)の道は直く」と書かれているのである。


401. ラビ シモンは言った。一日中私は、詩篇 第34篇2節の「わが魂(ネフェシュ)*3は主(テトラグラマトン)によって誇る。苦しむ者はこれを聞いて喜ぶであろう」の文について瞑想をしていた。そして、今やこの文全体は(我が心の中で)確固としたものとなった。


402. 「我がネフェシュはテトラグラマトンによって誇る」は真実である。我がネフェシュは(テトラグラマトンと)繋がっており、その中に放出し、密接にあり、占められており、この場所で高められるからだ。


403. 「苦しむ者はこれを聞いて喜ぶであろう」については、これら全ての義人と祝福された者は、最も聖なる神――その御名に祝福あれ!――と接して、(神の声を)全て聞いて、喜ぶのである。


404. ああ、私は今、聖なる方に告白し、それゆえテトラグラマトンは私とともにある。我らはその御名を共に称えようではないか!


405. そして、創世記 第36章31節に「イスラエルの人々を治める王がまだなかった時、エドムの地を治めた王たち(がいた)」と書かれている。また、詩篇 第48篇4節にも「見よ、王らは相会して共に進んできた」と書かれている。


406. この「エドムの地」とは、「裁きと繋がっている場所」である。


407. 「王らは相会して共に進んできた」とは、王が死に(その息子が)これに代わって統治すると書かれているのと同様である。


408. (次の文で)「彼らは都を見るや驚き、あわてふためき、急ぎ逃げ去った」とある。なぜなら、彼らはこれらの場所に留まれないからである。王の諸構造はまだ形成されておらず、聖都(エルサレム)とその壁はまだ準備されていなかったからである。


409. これについて、次の文の「さきに我らが聞いたように、今我らは万軍の主の都、我らの神の都でこれを見ることができた」などとある。これら全ては耐えられなかったからである。


410. だが彼女(花嫁)は、今や男の横で存在し、共に留まる。


411. これについては、創世記 第36章39節に「ハダルがこれに代って王となった。その都の名はパウであった。その妻の名はメヘタベルといって、メザハブの娘マテレデの娘であった」と書かれている。


412. 確実に、これについては先の大聖会(の書)で私は説明している*4


413. また、長老ラヴ ハメヌナの教えの書では、「ハダルがこれに代って王となった」のהדר(HDR、ハダル)とは、レビ記 第23章40節の「הדר(HDR、ハダル、美しい)木の実」と述べたもので適切に示されている。


414. 「その妻の名はメヘタベルといって」とは、(先に引用した文で)「なつめやしの枝」として書かれている。


415. また、詩篇 第92篇12節にも「義人はなつめやしの木のように栄え」と書かれている。


416. 彼女は「マテレデの娘」と呼ばれるが、それは万物が共に結び付く場所、すなわちאב(AB、アッバ、父)から来ているのを示している。


417. また、ヨブ記 第28章13節にも「人はそこに至る道を知らない、また生ける者の地でそれを獲ることができない」と書かれている。


418. 彼女はイマー(母)の娘である。この面から、裁きは用いられ、万物に対して襲い掛かる。


419. (この母は)「メザハブの娘」とあるのは、彼女は2つの顔(ケテルの中にあるホクマーとビナー)から養われてきたからであり、2つの色――すなわち、חסד(ChSD、ヘセド、慈悲)とדין(DIN、ディン、裁き)――で輝く。


420. この世界が確立される前には、顔は顔を見なかったからである*5


421. それゆえ、先の諸世界は破壊された。これらの諸世界は(均衡の)構造無しに建てられていたからである。


422. そして、この構造無しに存在していた者らは、揺れる炎と火花と呼ばれる。それは労働者が火打石にハンマーで叩いて火花を出したり、鍛冶屋が鉄を叩いて、あらゆる面で火花を出したりするようにである。


423. これらの火花から、炎と煌きが出るが、短い時間でこれらは消え去る。そして、これらは先の諸世界と呼ばれる。


424. それゆえ、これらは破壊され、留まらず、やがては最も聖なる老いたる者が(今の世界を)固めて、(天地創造の)働き手がその作業を進められるようにした。


425. それゆえ、先の我が議論で述べた事によると、この光線は火花につぐ火花を、320の方角へと放った。


426. そして、これらの火花は先の諸世界と呼ばれ、突然にこれらは消え去った。


427. それから、働き手がその作業を進めて、固められた。すなわち、男と女としてである。


428. そして、これらの火花は消え去り、死んだが、今では万物は(この世界に)存在している。


429. 光を保つ者の耐えられない輝きから、炎が放たれて、巨大なハンマーのように、先の諸世界である火花を薙ぎ払った。


430. そして、最も微細なエーテルは、お互いに混ざり合ったが、それは大いなる父と母が均等に結びついた時のみであった。


431. このホア(彼自身)から、אב(AB、アッバ、父)が、ホア(彼自身)からルアフ(霊)が現れた。彼は日の老いたる者の中に隠されていて、その中にこのエーテルも隠されている。


432. そして、光を保つ者に隠されていたが、この光を保つ者の耐えられない輝きから生まれた。そして、アイマー(大いなる母)の胸の中に隠されている。


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↑ 明かされたカバラ


*1 マサース注。ホクマーの事である。
*2 マサース注。ビナーの事である。
*3 マサース中。序説でのハイア、ネシャマー、ルアフ、ネフェシュの魂についての部分を参照せよ。
*4 マサース注。「大聖会の書」第40章の984-996節と、26章の513-532節を参照せよ。
*5 マサース注。「隠された神秘の書」 の第1章2-4を参照せよ。