ゾーハル 小聖会の書 7

ページ名:ゾーハル 小聖会の書 7

第7章 この脳と知恵全般について


168. 最も聖なる老いたる者、全ての隠されたものと共に隠された者は、何も記されておらず、見出されてもいない。


169. その頭は全ての上位者らの中の上位者であり、万物を確立させるために、体は無く頭のみで象徴されるからである。


170. そして、この方自身は隠されており、万物からは深遠なままにある。


171. その構造では、この脳より形成され、それは万物の中で最も隠されたもので、拡張して形成していき、ゆえに上位と低位のחסד(ChSD、ヘセド、慈悲)へと進んだ。


172. そして上位のヘセドが形成され、拡張し、万物はこの隠された脳の中に含まれる。


173. 白い輝きがこの光の中で形成されると、それはこの脳に働くものに働き、啓明されるからである。


174. そして、第2の脳は、このとても栄光ある影響に拠り、32の小路*1へと拡張し、照らされた時には、このとても栄光ある影響*2から輝く。


175. それゆえ、3つの上位の頭は照らされる。2つの頭とそれらを含む1つである。そして、これらはこの影響の中に吊るされて、包まれている。


176. ゆえに、髭の装飾が発現する。これはオカルトの影響である。


177. そして、これらの低位者らが、最も聖なる老いたる者のように形成される。


178. その周囲を3つの頭が取り囲み、ゆえにこの3つの頭の中に万物が現れるようになる。そして、これらが照らされると、万物は共にこの3つの頭の中にある御方に拠る。この頭の2つは両面にあり、1つはこれらを含む。


179. そして、汝が「最も聖なる老いたる者とは誰か?」と言うならば、来たりて見よ。上位の頭は未知であり、理解できず、示せないものであり、この頭には万物が含まれる。


180. そして2つの頭は、これ自身の中に含まれる(別版では、吊るされるなど)。


181. そして、これら全てのものが定められる。まことに、この御方自身は数の中にも、体系の中にも、計算の中にも存在せず、心の裁きの中にある。


182. それについては、詩篇 第39篇2節に「わたしは黙して物言わず」と書かれている。


183. その始まりの場所は最も聖なる老いたる者に見い出せ、その影響により照らされる。これは知恵の光である。


184. そして、これは32の方向へと拡張し、この隠された脳、この中に存在する光に拠るものである。


185. 最も聖なる老いたる者は、その始まりより輝くので(別版では、その知恵の中に)、それ自身が光である。そして同様に、この方から発現はなされる。


186. そして、1つの頭が含む3つの頭が固められる。


187. これら3つの頭は小さな顔へと拡張し、これらから万物は照らされる。


188. それゆえ、この知恵は形成をなし、ある川を生み出し、(エデンの)園の水へと流れていく。


189. そして、これは小さな顔の頭へと入り、特有の別の脳を形成する。


190. そして、これは拡張して、全体を流れて、(エデンの園の)全ての植物に水を与える。


191. これについて、創世記 第2章10節で「また一つの川がエデンから流れ出て園を潤し」などと書かれている。


192. だがまた、この知恵は別の形成もなし、拡張し、小さな顔の頭の中へと進み、別の脳も形成する。


193. これは光であり、ここから2つの小川を生み出し、それらは共に関わっていて、この方の頭の中に空洞を掘る。それは泉の深淵と呼ばれる*3


194. これについては、箴言 第3章20節に「そのדעת(DOTh、ダアト*4、知識)によって海は湧き出で」と書かれている。


195. そして、これは小さな顔の頭へと入り、別の脳を形成する。


196. その後に拡張し、この体の低位の部分へと向かい、この体の全ての聖会や集会を満たす*5


197. これは箴言 第24章4節に「また、(秘密の)部屋は知識(ダアト)によって、様々の尊く、麗しい宝で満たされる」と書かれているものと同じである。


198. そして、これは上位の隠された脳からの光により輝き、最も聖なる老いたる者のמזל(MZL、影響)により照らされる。


199. この方が知られるようになるまで、万物はお互いにこの方に拠っており、この方にお互いに結び付く。なぜなら、万物はこの方、הוא(HVA、ホア)であり、老いたる者は万物であり、いかなるものもこの方から分離されないからである。


200. そして父らと呼ばれる、3つの他の光が輝き、この父らは子らを照らし、この場所より万物は照らされる*6


201. そして、この老いたる者、全ての恵みの中の恵みが発現すると、万物は光と完全な幸福の中に見い出せる。


202. このエデンは、上位のエデン、全ての隠されたものと共に隠された者より導かれた。


203. それゆえ、このエデンは老いたる者の中の始まりと呼ばれる。だが、ここには始まりも終わりも無い*7


204. そして、この方の中に始まりも終わりも存在しないので、この方はאתה(AThH、アター、あなた)とは呼ばれない。この方は隠されており、露にされていないからである。だが、この方はהוא(HVA、ホア、彼)と呼ばれる。


205. だが、その始まりが見い出せる相においては、אתה(AThH、アター、あなた)の名前とאב(AB、アッバ、父)の名前の場所がある。イザヤ書 第63章16節に「主よ、אתה(AThH、アター、あなた)は我々のאב(AB、アッバ、父)」と書かれているからである。


206. 長老ラヴ イェイェヴァの学派の教え、普遍的規則では、小さな顔はאתה(AThH、アター、あなた)と呼ばれる。だが、最も聖なる老いたる者、隠された者は、הוא(HVA、ホア、彼)と呼ばれ、それには理由がある。


207. 今やこの場所にまことに始まりは見い出せ、ゆえに彼と呼ばれる。もっとも彼はなおも隠されている。


208. そして、ここから始まりがあり、אתה(AThH、アター、あなた)と呼ばれ、この方は全ての父らの父である。


209. そして、この父は最も聖なる老いたる者より出でた。ヨブ記 第28章12節に「しかしחכמה(ChKMH、ホクマー、知恵*8)はאין(AIN、アイン、否定的な存在)より見い出せる」と書かれているようにである。それゆえ、この方は知られていない。


210. 来たりて見よ! 同じくヨブ記 第28章の23節には「神(エロヒム)はこれに至る道を悟っておられる」と書かれている。適切に述べるならば、彼の道である。


211. だが再び、さらに言うと、והוא(VHVA、ヴェ=ホア、彼自身)がこの場所を知る。適切に述べるならば、彼の場所をであり、彼の道についてはそれ以上であり、最も聖なる老いたる者の中に隠された、この知恵は、さらにそれ以上にである。


212. この知恵は、万物の始まりである。ここから32の小路へと拡張する。ארחין(ARChIN、アルヒン、わき道)ではなく、שבילין(ShBILIN、シェビリン、小路)と私は述べている。


213. そしてこれら、22文字と10の発言*9の中に、律法は含まれている。


214. このホクマーは父らの中の父であり、このホクマーの中に、始まりと終わりが見つかる。それゆえ、片方は上位のホクマーで、もう片方は低位のホクマーである。


215. そしてホクマーが拡張すると、父らの中の父と呼ばれる。この方以外に万物を含むものは無いからである(別版では、これらが万物へと拡張すると、ホクモト*10、父らの中の父と呼ばれる。万物はこの方を除いて、いずれの場所にも含まれない)。


216. 詩篇 第104篇25節に「(主よ)あなたはこれらをみな知恵(ホクマー)をもって造られた」と書かれているようにである。


217. ラビ シモンは両手を上げて、喜び、言った。「確実に、これは楽園エデンであり、万物はこの時にそれらの働きをなす」


ゾーハル 小聖会の書 8
↑ 明かされたカバラ


*1 マサース注。10の数とヘブライ22文字を足したものである。
*2 マサース注。この言葉、מזל(MZL)= 40 + 7 + 30 = 77、これはעז(OZ、力あるいは活力)である。このゲマトリアはこの基盤の力の概念を与えるのに記す価値がある。
*3 マサース注。すなわち、力を含むものである。
*4 マサース注。このダアトはホクマーとビナーの結節点にある(「隠された神秘の書」第1章40節を参照せよ)。
*5 マサース注。「大聖会の書」第28章566節を参照せよ。
*6 マサース注。これは「セフェル イェツィラー」の教えと同じである。ここでは、3つの母の文字、א(A)、מ(M)、ש(Sh)からの流出で、3つの父の形となる。このA、M、Shは風、水、火の諸力の象徴である。
*7 マサース注。始まりあるものは終わりがあり、終わりがあるものは始まりがあるからである。では、絶対者はいずれも有り得ようか? にも関わらず、この絶対者の中に、我々は生命の仮定的な開始点を探さねばならない。
*8 マサース注。学徒は慎重に注意すべきである。これは、第2のセフィラ、יהוה(IHVH)のי(I)、広大な顔、ケテルが、アイン ソフより流出したように、ケテルから流出してきた父である。
*9 マサース注。セフィロト、数の事である。
*10 マサース注。ホクモトは知恵、ホクマーの複数形である。