ゾーハル 大聖会の書 39

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第39章 小さな顔の両性具有者としての体全体について


919. ラビ シモンは言った。私が学んだ事によると、これら全ての配置、これら全ての言葉は、天秤にて価値あり、さらに、その中に入っている者らではなく、そこに入ったり出たりしている者らにより明かされた。ここに入って出ない者は、生まれ無かった方がその者にとっても良かっただろうからだ。


920. 全ての集合はこれである。老いたる中の老いたる者は小さな顔の中に存在する。この方は全てにおいて存在する方であり、過去、現在、未来で全てである。過去、現在、未来に変化する事も無い。


921. だが、これらの構造によって、この方は自らを姿に固めて、そこに全ての姿は含まれて、この中に全ての名前は含まれる。


922. だが、その中にこの方自身が現れる姿は、この姿(人の姿)に似ており、かの姿ではなく、この姿と類似している*1――すなわち、王冠、万物の完成と関連づけられたものである。


923. それゆえ、この人の姿は、その中に含まれた上位者と低位者らの姿である。


924. その姿は、上位者と下位者らを含んでいるので、そのため、このような配置により、最も聖なる老いたる者は固められる。また小さな顔も、この配置により構成される。


925. そして汝が、ではこの方と別のものとの間の違いは何かと尋ねたとしよう。


926. 確実に、万物は均衡とともに統一されている。だが、我が観点から(すなわち、我らの世界からは)この小路は分割されており、我が観点からは裁きは見出せ、我らに向き合うこの面は、順に二重となっている*2


927. そして、これらの奥義は聖なる大地を刈り取る者ら*3を除いて、明かされてこなかった。


928. この事について、詩篇 第25篇14節では「主(テトラグラマトン)の秘密は、主をおそれる者のためにあり」と書かれているからである。


929. また、創世記 第2章7節にも「וייצר יהוה אלהים את האדם(VIITzR IHVH ALHIM ATh HADM、ヴァ=イェイェツェル テトラグラマトン エロヒム アト ハ=アダム。そして、主なる神は(土の塵で)人を造り)*4、地(のエレメント)の最も精練されたエーテル(の部分)から、この形成によって(人の)形成を完成させた(別版では、最良の形成の中の形成により、などになっている)。


930. そして、このヴァ=イェイェツェルの言葉の中には、(ויצר(VITzR、ヴァ=イェツェル)の1つのי(I、ヨド)ではなく)2つ(のヨド)で書かれている。


931. 何故か? 最も聖なる老いたる者の奥義と、小さな顔の奥義があるからだ。


932. וייצר(VIITzR、ヴァ=イェイェツェル)により形成される。(テトラグラマトン エロヒムは)何を形成したのか? その形から形をであり、これはוייצר(VIITzR)である。


933. では、何の形から形なのか? 2つの御名からであり、完全な御名ではיהוה אלהים(IHVH ALHIM、テトラグラマトン エロヒム)と呼ばれる。


934. そして、これはוייצר(VIITzR)の中の2つのי(I、ヨド)の奥義であり、この形の中の形、すなわち、完全な御名、テトラグラマトン エロヒムの配置を固めたのである。


935. これらは何の中に含まれるのか? 上位の髭の中である(別版では、上位の形であり、それは(上位の)人と呼ばれる。この人は男と女が均等に含まれる)。


936. それゆえ、「את האדם(ATh HADM、アト ハ=アダム、人の形質)と書かれている。なぜなら、これには男と女が均等に含まれているからであり、אדמ(ADM)の言葉にאת(ATh)が加えられ、拡張されて広大となった種がここで生み出される。それゆえ最も確実に、これは男にして女である。


937. 「עפר מן האדמה(OPR MN HADMH、オピル メン ハ=アダムハ。地の塵から)」の塵から、形の中の形がある(別版では、地の精練されたエレメントの最もエーテルの部分から、この者は他の者の中から、とある)。


938. だが、これら全てのものはこの姿をしているのか? なぜなら、この姿で上位者は人に、上位の奥義の中の奥義、全ての奥義の中の究極すらも送るからである。


939. これが(次の文の)「ויפח באפיו נשמת חיים(VIPCh BAPIV NShMTh ChIIM、ヴェ=イェペク ベ=エファイウ ネシャマト*5 ハイイム、その鼻の孔から命の息を吹き込んだ)とある。


940. これらの魂から万物は生きており、上位者も低位者らも同様に拠っており、この中でこれらは存在してきた。


941. 「ויהו האדם לנפש חיה(VIHI HADM LNPSh ChIH、ヴァ=イェヒ ハ=アダム レ=ネフェシュ ヒアー。そしてアダムは生けるネフェシュの中で形成され)、それによって、これ(物理的なネフェシュの形)はアダムへと結びついた(別版では、それによって、これはアダムの中で発展していった)。そして、アダムは似たような諸構造*6で自らを形成し、ネシャマーの中で小路から小路へと自らを放出し*7、やがては全ての小路を終わらせ完成も出来るようにした。


942. これにより、万物の中にネシャマーは見い出せるようになり、万物へと拡張し、それでいて自身はなおも一つのままであろう。


943. それゆえ、これを世界から取り除く者は、このネシャマーを、別のネシャマーをこの場所に置くために取り除くのと同じ事をしている*8


944. それゆえ、そのような者とその記憶は、世代から世代にかけて取り除くべきである。


ゾーハル 大聖会の書 40
↑ 明かされたカバラ


*1 マサース注。私はこの2つ目の文は、この方は外側の物質的な人の姿で見えるものではなく、象徴的、霊的な姿で最良に表現されると解釈する。エゼキエル書 第1章26節の「またその御座の形の上に、人の姿のような形があった」と比較せよ。
*2 マサース注。これと関連して、「隠された神秘の書」の第1章5-7節と第5章を参照せよ。
*3 マサース注。カバラの学徒の事である。
*4 マサース注。また「隠された神秘の書」の第2章23節も参照せよ。
*5 マサース注。このネシェマトは、ネシャマーの複数形を不完全に書いたものか、ネシャマーがハイイムの中に含まれているのを示しており、結果としてアダムとイヴの両方の最も高次の魂らが統一し、一つの体へと結びついているのを意味する(ネシャマーなどの説明については、序説を参照せよ)。
*6 マサース注。これは、上位の人の諸構造と似た構造となったという意味である。
*7 マサース注。すなわち、セフィロトと関連する形、状態、性質へ向かうのを意味する(序説での魂についての解説と、魂、テトラグラマトンの4文字、4世界の表を参照せよ。ここではセフィロトはネフェシュの反映として示されている)。
*8 マサース注。この文の意味は、おそらくは無神論に対して戦い、この世界で働く神の霊の実在を否定するのは論理的に馬鹿げているのを示すのを意図している。神の霊を否定する限り、いずれにせよその性質と類似する全てのものを置き換える必要があるからである。