ゾーハル 大聖会の書 26

ページ名:ゾーハル 大聖会の書 26

第26章 エドムの王たちについて


513. 見よ! この「隠された神秘の書」にて私が学んだ事によると、老いたる中の老いたる者がその構造の準備*1を(天秤の均衡の下で)なす前には、ある王たちが形成され、集められ、その比率に応じて(統治を)与えられる。だが、これらは小さな顔が追い払うまで(その時にのみ)存在する。そしてこの時に、小さな顔はこれらを隠す。


514. これは、創世記 第36章31節に「אדום(ADVM、エドム)*2の地を治めた王たち」にある言葉に暗喩されている。このエドムの地とは、全ての裁きが存在する地である。


515. だがこれら全ては、老いたる中の老いたる者の白い頭*3が(その序列に従って)配置するまでは存在しなかった。


516, これらが固められたら、老いたる者は全ての低位の構造を配置し、これにより全ての上位と低位の形は定められた。


517. ある国家の頭(あるいは統治権力、政府)が、それがどのような形の政府であれ、まず最初に適切に構成されていなければ、国家は適切に統治できないと我々は学んでいる。頭がまず最初に正しく配置されたら、全ては正しく統治される。だが、頭が正しく配置されなかったとしたら、国家は正しく統治できない。


518. この万物の統治は、日の老いたる者からである。この御方がその構造を配置する前には、何も秩序だっていなかった。なぜなら、まず最初に、この御方自身に秩序がある必要があるからである*4。そして、全ての諸世界は荒れ果てていた。


519. これらについては、(同じく創世記 第36章の)32節の「ベオルの子ベラはエドムを治め」の言葉の中に暗喩されている。


520. この「エドムを治め」という言葉の中には、ある深遠な奥義が隠されている。この中には、全ての裁きが集められ、それらが拠る場所が暗喩されているからである。


521. また「ベオルの子ベラ」にも、言い伝えによると、これは最も厳格な裁きの命令を示している。これらは千の千の嘆きと災いの創造主らを共に集める原因を作るからである。


522. (次の文の)「その都の名はデナバであった」の、דנהבה(DNHBH、ディナバー)とは何か? それは「裁きを与える」と述べるようなものである。箴言 第30章15節に「蛭にふたりの娘があって、「与えよ、与えよ」という」と書かれているようにである。


523. だが、彼*5がこれらの中に従うべく上昇しても、存在も生成もできない。何故か? なぜなら、人の形はまだ生成されていなかったからである。


524. その理由は何か? なぜなら、人の構造には、その形の中に万物が含まれており、この形の中に万物は配置されているからである。


525. そして、アダムの構成はまだ見出されておらず、これら(エドムの王たち)も存在できず、堅固にもならず、これらは破壊されている。


526. これらは廃され、これら全ては(上位の)人の中に含まれているのか? 真にこれらは廃されて、形から退き、やがてはアダムの現れが生まれた。


527. だが、その形が構成された時、これらは全ては存在し、別の状態にて修復されている。


528. これらの一部は混ざり合い、(一部は)混ざり合わなかった。だが明らかに、これらの特定の部分は混ざり合ってはいない。


529. だが汝が「彼は死んだ」と(聖書に)書いてあるので、確実にこれらは共に廃されていると述べるとしたら、私はそうではないと答える。その前にいた場所から誰が降りたにせよ、そのような者を聖書では死んだとして述べているからである。


530. それは、出エジプト記 第2章23節に「多くの日を経て、エジプトの王は死んだ」と書かれているようにである。なぜなら、彼は前にいた場所の状態から降りたからである。


531. だがアダムが生成された後に、これらは他の名前で呼ばれるようになり、彼を通じて永遠の状態へと混ざり合った。そして、その場所で存在し、前の(呼び名)ではなく、別の名前で呼ばれるのである。


532. この者*6を除いてであるが、その者については創世記 第36章39節に「その(ハダル王の)妻の名はメヘタベルといって、メザハブの娘マテレデの娘であった 」と書かれている。


533, 何の理由からか? なぜなら、これらは他のようには廃されなかったからである。何故か? なぜなら、これらは男と女であったからだ。それはシュロの木に雄と雌の両方の木が無い限り育たないようなものである。


534. そして、今やこれらは男と女を見出しており、他の者らのように死んだとは書かれておらず、堅固な状態で留まっているからである。


535. だが、これらは人の形(すなわち、上位の人)が構成されるまで、(決定的に構成)されていない。だが、上位のアダムが生成された後には、これらは別の状態にて修復され、適切な秩序に至った。


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↑ 明かされたカバラ


*1 マサース注。セフィロトがそれぞれ前から進展していくので、あるセフィラが形成される前に、その反動があるのは明らかである。このセフィラの前にある力はアンバランスなものである。例えば、第4のセフィラはゲドラーあるいはヘセド(慈悲)で、第5セフィラはゲブラーあるいはパハド(峻厳)であるが、ゲブラーが現れるまでゲドラーはアンパンランスな状態にある。そしてこの状態には、エドムの王たちの1人が君臨している。だがゲブラーが現れたら、その統治は終わる。
*2 マサース注。(ゲマトリアにより)אדום(ADVM) = 1 + 4 + 6 + 40 = 51 = נא(NA、失敗)となる。また、אנ(AN)も51の値で痛みを意味する。それゆえ、このアンバランスな力は、失敗や痛みといったものの源である。
*3 マサース注。これは第1のセフィラ、ケテル、王冠の別の称号である(序説を参照せよ)。
*4 マサース注。なぜなら、この方は絶対者、エヘイエ アシェル エヘイエだからである。
*5 おそらくアダムのこと。
*6 マサース注。הדר(HDR、ハダル)の事である