ゾーハル 大聖会の書 24

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第24章 広大な顔についての結論


494. ラビ シモンは仲間らに言った。このヴェールが拡張された時(それによって、広大な顔の髭の現れとして理解される)、我らの上に汝は見るであろう*1。私はそれら全ての構造がその中に降りてきて、その場所で輝くのを見る(ここで著者はאמן(AMN、アーメン)を述べ、広大な顔の講義を終わらせるのを意図するかのように、続く諸象徴について述べる)。


495. そして、この幕は最も聖なる祝福された神の光輝すらも覆う(別版では、聖性は開かれていよう。だが、これにより、テトラグラマトンはאדני(ADNI、アドナイ)の御名と共にあり、それによりאמן(AMN、アーメン)の数、すなわち91を形成する)。これは、4つの方角の4本の柱を通じて拡張する(これらは聖なる御名の4つの文字である。それにより、著者はこの空間が取り囲まれると述べる)。


496. この柱は、最低位の部分から最高位の部分まで到達するまでに置かれている(これは流出の王国(第10セフィラ、マルクト)、流出の系(セフィロト)全ての基盤で最低位の部分である。なぜなら、中央の柱*2の最低位の部分から、王冠の頂点*3に至るまで上昇すると言われるからである)。


497. そして、この中には特有のמגרופיא(MGRVPIA、メゲロピア)*4、火が含まれた器がある(なぜなら祭壇の上の火が手で直接触れる事はできないように、テトラグラマトンの御名も、口により直接触れ、発音する事はできず、代わりにאדני(ADNI、アドナイ)と触れ、発音し、それはשם(ShM、シェム、御名)だからである。このשם(ShM)とמגרופיא(MGRVPIA)の両方とも、ゲマトリアにより340の値を生み出す)。そして、この火を含んだ器には、4つの鍵*5があり、東西南北の全てを開く(これらは鍵が扉を開くように、ヴェールを横へと開くために鍵の形をしているからである。そして、אדני(ADNI、アドナイ)の4文字の御名は、これにより理解され、これらはיהוה(IHVH)の4文字に、יאהדונהי(IAHDVNHI)のように混ぜられ、合一する)。これはヴェールを開き、上位者らから退かせる。


498. そして、これは第2、3、4の柱*6も同様である(すなわち、すぐ上で述べた4文字は、他の4文字にも当てはめられる)。


499. そしてある柱と別の柱との間には、18*7の柱の基盤が含まれる(ここで、4文字は、72の数の御名*8へと拡張されると理解すべきである。これらは広大な顔と関連し、4の数に18を掛けると、72を生み出すからである)。これらは輝きとともに、全ての四方のヴェール開く(この「開く」というのは、テトラグラマトンの御名を露にするという意味で理解すべきである)。


1. Vehu; 2. Yeli; 3. Sit; 4. Aulem; 5. Mahash; 6. Lelah; 7. Aka; 8. Kahath; 9. Hezi; 10. Elad; 11. Lav; 12. Hahau; 13. Yezel; 14. Mebah; 15. Heri; 16. Haqem; 17. Lau; 18. Keli; 19. Levo; 20. Pahel; 21. Nelak; 22. Yiai; 23. Melah; 24. Chaho; 25. Nethah; 26. Haa; 27. Yereth; 28. Shaah; 29. Riyi; 30. Aum; 31. Lekab; 32. Vesher; 33. Yecho; 34. Lebach; 35. Keveq; 36. Menad; 37. Ani; 38. Chaum; 39. Rehau; 40. Yeiz; 41. Hahah; 42. Mik; 43. Veval; 44. Yelah; 45. Sael; 46. Auri; 47. Aushal; 48. Miah; 49. Vaho; 50. Doni; 51. Hachash; 52. Aumem; 53. Nena; 54. Neith; 55. Mabeh; 56 Poï; 57. Nemem; 58. Yeil; 59. Harach; 60. Metzer; 61. Vamet; 62. Yehah; 63. Aunu; 64. Mechi; 65: Dameb; 66. Menaq; 67. Aiau; 68. Chebo; 69. Raah; 70. Yebem; 71. Haiai; 72. Möum.


(これら3文字による72の御名に、אל(AL、エル)やיה(IH、ヤー)を付け加えたら、72の天使の御名が得られ、これらは黄道(360度の)の5度ずつの72の部分を支配する)。


500. 私はこれらの形が上で輝くのを見た。これらは我らの唇からの言葉を待っており、それによって、それ自身の場所で王冠をかぶり起き上がるであろう。


501. そして、これらが我々の唇により発音されると、これらは単独で上昇し、王冠をかぶり、我らの間の口から(発音する事で)与えられた序列に従って配置される。


502. そして、我らの間で誰がその口を開いたにせよ、どの構造について述べるにせよ、その形はその場に限定され、我らの唇から放たれる声を待ち、それからその場所へと上昇し、王冠をかぶる。


503. そして、この面からかの面までの全ての柱は喜ぶ(ここでは、柱の前にあり、天使の守衛らの首領である聖なる生き物ケルビムの事だと理解すべきである。これらは、ここに来ると言われている)。なぜなら、これらはそれまで知らなかった事を聞くからである*9。そして汝の声は、数えきれないチャリオットの走る音として聞こえる(神の天使らのチャリオットの軍勢の翼の騒音である)。そして、これらは汝の周囲を取り巻いて立ち、汝の声が発されるのを待つ。


504. 祝福されるは、来るべき世界での汝である! なぜなら、汝の口から発される全ての言葉は、全て聖なるもの、全てが真実、過ちが無く、右でも左でも無いからである(これらは、神の聖なる御名だからである)。


505. 聖なる祝福された神は、これらの事を聞いて喜び、これらの言葉を聞き、やがては神自身が言葉を述べるであろう。なぜなら、来るべき世界では、これら全ての聖なる言葉は、再度挙げられるからである。


506. この汝の言葉について、雅歌 第7章9節で「あなたの口づけが、なめらかに流れ下る良きぶどう酒のごとく、くちびると歯の上をすべるように(そして、これらの唇が眠りから語るように)」と書かれている。


507. この「これらの唇が眠りから語るように」とは何か? なぜなら、来るべき世界でも、汝の唇は神の御前にて律法の言葉を語るべきだからである。


ゾーハル 大聖会の書 25
↑ 明かされたカバラ


*1 マサース注。彼らは10のセフィロトの象徴的な表現であると再び仄めかしている。
*2 マサース注。第1、6、9、10セフィロトで構成される中庸の柱の事である。
*3 マサース注。ケテルの事である。「マルクトは別の意味でのケテルである」とはピストリウスのカバラの格言の1つである。
*4 マサース注。私が信じるに、このメゲロピアの最良の翻訳は、「火のシャベル」である。クロル フォン ローゼンロートはこれを「uncus focarius(炉辺のフック)」と(ラテン語に)訳している。
*5 マサース注。Quatuor claves traditae sunt in manu Domini mundi, quas non tradidit neque ulli Angelo, neque seraphino: clavis pluviae: clavis suatentationis: clavis sepulchorum: clavis sterilitatis.(この4つの鍵は世界の主の御手に渡され、主はこれを人にも天使にもセラフィムにも渡していない。一つは雨の鍵、一つは保つ鍵、一つは墓の鍵、一つは不毛の鍵である)(ザノリーニのカルデア・ラビ(ヘブライ)語辞書の、מפתח(MPThCh)、語源פתח(PThCh)の項より)
*6 マサース注。これら4本の柱はまた、アツィルト界、ブリアー界、イェツィラー界、アシヤー界の四界も表している(序説を参照せよ)。
*7 マサース注。この18 = חי(ChI) = 命の事である。
*8 マサース注。出エジプト記の第14章の3つの節(19,20,21)によって、72の3文字の集まりが構成される。まず、これらの3つの節を縦に3行に並べて、第19節は右から左へ、第20節は左から右へ、第21節は再び右から左(あるいはギリシア語でいうブストロフェドン、牛耕式)へと配置すると、これらはそれぞれが3文字の72列を与える。このそれぞれが、本文で暗喩している神の72の御名である。そしてこれらは、シェム ハ=メフォラシュ、神名と呼ばれている。また、ブストロフェドンの代わりに、この3節を全て右から左へと書く事によって、別の72の御名の集まりも得られる(以下のシェム ハ=メフォラシュの付加した表を参照せよ)。
*9 マサース注。ラビ シモンとその仲間らは、創造でのセフィロトの働きの象徴としてここでは語られているのを、再び読者は思い起こす必要がある。そして、天使らが唇から言葉を待つという文は、天使らが、そのセフィロトの形態で神の御言葉により創造されたのを象徴的に意味している。そして、「これらはそれまで知らなかった事を聞く」という文は、始まりの時には存在しなかった天使らの形、力、属性の創造を意味している。