ゾーハル 大聖会の書 12

ページ名:ゾーハル 大聖会の書 12

第12章 広大な顔の髭の特別な説明、まず第1の部分について


286. 第1の配置は、ほとんど髪の始まりの部分より始まる。


287. また、我々が学んだ事は、頭の脳から(あるいは心臓から*1)、事実上、起き上がらない髭の部分は見出せない。


288. だが、この(最後の節の)この(髭の最初の部分)は、(他の部分とは)区別されるとは見做されない。この章は髪の始まりの部分から降りていく(髭の場所の)第1の形のみを扱い、これは特にそうである(すなわち、この髭は脳から直接に始まっており、髭の他の部分について共に述べられない)からである。


289. そして、これは、この髭――すなわち、頭から(形成され)存在し、最も純粋な印、全ての印を含む印により封じられた、1,000の諸世界から完全に区別されている。


290. 耳の前を降りていく、この毛の部分の長さは、(髭そのものの)長さと同じではなく、2つが共にあるわけでも、遠く吊るされてもいない。


291. だが、これらの毛が降りる時には拡張され、寄りかかっている。


292. そして、この第1の配置の始まりの部分は、31の均等な房で構成され、口の始まりの部分へと均等に拡張されている。


293. また、それぞれの房には390の毛が見いだせる。


294. これら31の均等な房は、この(髭の)第1の配置に存在し、強いものである。低位者らをאל(AL、エル)の値*2によって配置するためである。


295. אל(AL、エル)とは何か? 力ある御方である。


296. そして、これらの単独の房の間に、31の諸世界が配置され、あれこれの側面ではなく(正しく)拡張されよう*3


297. そして、これらの諸世界のそれぞれは、望みと大いなる喜びの1,000の諸世界へと区別される。


298. そして、これら全ては、この力を表す髭の始まりの部分に隠されている。これらはAL(の御名)に含まれている。


299. さらに、אל(AL)自身は慈悲に向かう気質がある。なぜなら、この方により日の老いたる者は和らげられ、含まれ、拡張されるからである。


300. なぜ、均等に口へと向かうのか? なぜなら、ダニエル書 第7章10節に「審判を行う者はその席に着き、かずかずの書き物が開かれた」と書かれているからである。


301. 「審判を行う者はその席に着き」とは何を意味するのか? この場所に座る事で、主権を持たないのである。


302. これについて、イザヤ書 第9章6節に「霊妙なる議士、大能の神」と書かれている。これはאל(AL、エル)の事であり、また力もありつつも、日の老いたる者の聖なる髭を通じて、中庸へとさせられている。


303. そして奥義はこの場所に隠されているが、それについてミカ書 第7章18節に「だれかあなたのような神(אל(AL、エル))があろうか」と書かれている。なぜなら、日の老いたる者は聖なる上位の髭の形があると述べられているからである。


304. この第1の配置から進む第1の世界は、千の千倍、無数の中の無数の盾持ちらに主権を持ち、下降して上昇し、それによって、これらは大いなる印の下に含まれる。


305. この配置から進む第2の世界は、57,000の守衛ら、悲嘆の主らに主権を持ち、下降して上昇する。そして、これらは脊柱の首の配置*4のために、ここと繋がっている。


306. この配置から進む第3の世界は、69,000の悲痛の創造主らに主権を持ち、下降して上昇し、それにより金属が(鍛冶屋の)火ばしで保たれるように、これらは保たれる。


307. そしてこの構造により、これら全ては服従し、涙の苦みを和らげられる。そして、大海の中の甘味となる*5


308. この素晴らしく尊い、聖なる髭の構造を見る者はいようか? それにより恥を乗り越えられない者はいようか? 


309. 老いたる者から吊るされる髭のこれらの房の神秘を理解できる者はいようか?


310. この方は王冠の中の王冠を置き、これは全ての王冠の中の諸王冠、他の王冠の中に含まれない王冠である。まことに、これらの王冠は他の王冠のようではない。低位の諸王冠は、これらに含まれるからである*6


311. そのため、これらの構造の形に、低位者らの形は密接に従い、これらは配置であり、小さな顔は広大な顔に祝福される必要や望みのある者らを、この中に配置する。


312. これらの形の配置がなされるならば、これらの下には祝福が見いだせるからだ。そしてこれは、有りて有るものである*7


313. 万物はこれらの配置の中に含まれる。万物は力ある王、老いたる者、全ての中で最も隠された方のこれらの配置を受け取るべく起き上がる。そして、これら全ては、王、老いたる者のこれらの授与により和らげられる。


314. 私が学んだ事によると、老いたる中の老いたる者、聖なる中の聖なる者が、これらの構造に配置されない限り、上位者らも低位者らも見出せず、万物は存在しなくなるであろう。


315. また言い伝えにより私が学んだ事によると、髭のこれらの構造は何と遠くまで、その光輝を放出するであろうか。13の低位者らにすら、これらの13が見いだせるいずこであろうとも、これらは輝くのである*8


316. そして、これら全ては13の数の中に見出せる。


317. そのため、王、老いたる者の髭は、全ての中で最も尊く、瞬時にこれは完全に隠され、最も素晴らしいものである。


318. そして、これは万物の前で最も素晴らしく、隠されているので、この髭について律法ではどこにも記されておらず、発現していない。


319. だが、何の髭が発現するのか? 大祭司の髭であり、この髭から流れは低位の高祭司の低位の髭へと降りていく*9


320. 高祭司の髭はどのように配置されるのか? 高祭司の髭は8つの構造で配置される。なぜなら、高祭司も、塗油がその髭を降りる際には、また8つの衣を身に着けるからである。


321. これについては、詩篇 第133篇2節に「それはこうべに注がれた尊い油が髭に流れ、アロンの髭に流れ、その衣の襟にまで流れくだるようだ」と書かれている。


322. これらが我らとどこから関わっているのか? なぜなら、同じ個所(1節)で「また兄弟が和合して共におる」とも書かれている。この「また」という言葉は、低位の高祭司の意味も含んでいる。


323. 低位の高祭司が祭司職をなすように、述べるのが許されるならば、高位の高祭司も、その高位の祭司職をなしている。


324. これは、最も隠された者、老いたる者の髭の第1の配置である。


325. ラビ シモンは、ラビ イツハクに言った。ラビ イツハクの述べた事は義である。汝は髭の構造の装飾の下にあり、老いたる者、老いたる中の老いたる者の顔の光を受け取るであろう。汝の場所に祝福があり、来るべき世界でも汝に多くの祝福があらんことを。


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↑ 明かされたカバラ


*1 マサース注。心臓は、体の中央の動力だと考えられていた。
*2 マサース注。אל(AL、エル、神、力ある者)は、ゲマトリアでは31と同等である。A + L = 1 + 30 = 31だからである。
*3 マサース注。これらが拡張されると、数は変わってしまい、結果としてもはやאל(AL)ではなくなるからである。
*4 マサース注。これは無論、広大な顔あるいは頭で表されるマクロプロソプスの概念が含まれた象徴を表している。
*5 マサース注。この大海とは、第3のセフィラ、ビナーを表すのであろう(「隠された神秘の書」の第1章28節を参照せよ)。
*6 マサース注。この310節の真の意味を理解するためには、読者は序説でのセフィロトの説明を慎重に読む必要がある。これらは諸王冠により象徴される。この意味では、「王冠の中の王冠」とは第1のセフィラ、ケテル、老いたる者の事であり、全ての王冠の中の諸王冠とは最初の3つのセフィロトの事であり、低位者らとは低位のセフィロトである。これらの他の象徴は、「ヨハネの黙示録」に出てくる24人の長老らの王冠である。この黙示録は純粋にカバラの書であって、カバラの鍵無しには解読できない。
*7 マサース注。出エジプト記 第3章14節の「私は有りて有る者」と比較せよ
*8 マサース注。この節は、広大な顔はその光輝を小さな顔へと注ぎ、小さな顔はその光の反射により輝くのを表している。
*9 マサース注。この大祭司とは、息子、小さな顔であり、地上は低位の高祭司で象徴される。聖パウロがキリストを我らの大祭司と述べた事と比較せよ。