アブラメリン 2-20-2

ページ名:アブラメリン 2-20-2

第3の書の各章で何を求めるべきか、注意すべき点についての説明


第1、2、4、6、7、10、23、24、25、27、29、30章では
 汝の手に文字が書かれた方陣を取り、汝の頭の上、帽子の下に載せよ。すると霊は汝の耳に私的に囁くか、汝が求めたものをもたらすであろう。


第3章では
 霊の名前を呼び、方陣に触れるならば、求めた姿で霊は現れるであろう。


第5章では
 各人は4体以上の従者や使い魔の霊を持つことは出来ないのに注意せよ。これらは上記の4の項で述べたのと同じだけ行える――これらは4公爵達から来ているのだ。第1の者は日の出から正午までが最も効果的に働く。2番目の者は正午から日の入りまで。3番目は日の入りから深夜まで。4番目は深夜から翌日の日の出までである。汝は上で明白に述べたとおり、望むだけ彼らを使うことができる。汝が彼らのうちの1体やそれ以上を貸したり追い出したりしたら――汝はそれらを行うのを許される――これらは使うことが出来ず、この時間帯のために他の者を呼ばねばならない。6時間が過ぎる前に、従者を退去させたいと望むなら、単に言葉で述べるので充分である。彼らはこのやり方を好んでいる。話したくない場合は、象徴の中でその霊の名前が書かれた部分を拳でこつこつとロックすると、彼らは去るだろう。汝は同様のやり方で他の霊達を退去させることも出来る。第16章で記されたのに似た言葉や仕草をすると、彼らは汝の心に何があるか知るだろう。このやり方を好まないならば、他の方法を用いよ。6時間が過ぎるごとに、従者の霊は消えて、汝が退散させたのでない限り、次の者が来るだろう。


第8章では
 (嵐を起こすには)方陣の文字が書かれている面をノックして、霊に示す。彼が扉に立っているならば*1、方陣の底をノックする。


第9章では
 動物や人々に方陣を見せるか触れさせる。彼らを元の姿に戻すには、彼らは実際には変化しておらず、見た目が変わるだけなので、頭に方陣を置くかノックするだけでよい。始めに霊の名前を唱えよ。


第11章では
 魔術については、世界の始まりより現在まで、多くの書――この書もそうである――が書かれている。世界の全ての富豪らの富をもってしても、これらを払えないであろう。これらの価値はかくも大きいのである。これらの書は消え去ったり失ったりしており、その理由の一部は神の助言によるもので、神は自らの秘密をこのように明かされるのを望まないのである。なぜなら、これらの書を通じて、価値ある者も無い者も、神の多くの秘密を見つけられるからである。
 一部の書は、悪霊らの妬みにより、水、火、その他の破壊的なエレメンツにより滅ぼされており、もはや人の手には得られなくなっている。これによって、霊らは従ったり仕えたりせずに済むのである。
 第11章で述べられている書は、破壊されたものではなく、一部は大地に埋められ、一部は壁や他の場所の中に埋められ、一部は海の底へ沈められたものだ。これらが起きた理由は、善霊と天使らの命令によるもので――彼らはこれらの書が滅ぼされるのは望まなかったが――、これらが起きるのを許したのである。それによって、価値無き者の手にこれらの書が落ちるのを防いでいるのである。我々のような正しい準備をした価値ある者のみが、神の秘密を称え、隣人らの利益のために、これらの書を求められるのである。そのような人物は、これらの書を用いて、その心が考えも及ばない事柄を認識する事すら出来るのである。
 この種の書は、この章の方陣によって得る事ができる。汝が正しい霊に書を要求するとすぐに、現れるであろう。
 半年ほど前に私はこのような本を読んでいても消え去りはしなかったが、私が1つの言葉や印を書写したり記憶しようとしただけで、本は消え去った。そして記憶からすら、1文字すらも書く事が出来なくなったのである。


第12章では
 象徴をノックするなら、霊は汝の耳に報告をもたらすであろう。それがどれだけ酷いものであっても、繰り返すなかれ。これを神の愛のために行え。神はこのような秘密を知られるのを望まないのだ。もし汝がそうしないならば、汝は自らの魂、肉体、保有物、血を失うであろう。汝が方陣を動かす時、汝が求めている相手の名前を唱えよ。


第13章では
 先に述べたように、人間は死ぬときに、肉体、魂、霊の3つの部分に分かれる。肉体は墓に埋められて、魂は神や悪魔のもとへと旅し、霊は創造主から特別な時――聖なる7年――を与えられる。この間に、霊は自らを清めつつ地上を旅する。それから霊は自らを委ね、来た場所へと帰っていく。
 魂の状態は変化不能である。霊らの助けにより、我々は肉体と霊を再び生き返らせる事ができる。この肉体を誤用しないように気を付けよ。この肉体は再び、かつての肉体、魂、霊があった時と同じように行動するが、この人物には今は魂は無い。これは、この術の最も高度な作業の1つであり、神の恵みであり、悪ではなく善のためのみに許されるのだ。
 全ての高い位階の霊らは、この作業に参加する。全ては、以下の様に行われねばならない。この人物が死んだらすぐに、方陣を東西南北の四方へと、この人物の体の上に配置する。そして、再びこの人物が動き、起き上がろうとしたら、すぐに新しい衣を着せよ。この衣の内側には体に置いたのと同じ方陣を縫っておく。どのような新しい衣を着るにせよ、この方陣は内側に置かれていなくてはならない。
 また、7年以上伸ばす事もできない。その時には、霊は再び独立した存在となり、肉体は突然に崩れるであろう。私自身が、死んだ公爵――その名前をここで公表する気はない――が、再び動いて大地に7年間留まったのを、この目で見ている。それから若い公爵――彼の息子――が、公爵の領土を継承するのに適した年齢となったのである。この術を用いなかったとしたら、この領土は外部の手に落ちていたであろう。


第14章では
 自らを不可視にするのは容易である。だが、この方法によって他人の肉体や命を傷つける事は許されていない。汝は多くの他の悪しき事を、透明になっている間に行えよう。だが、それらは公正でも適切でも無い。神はその聖なる法により、大きな罰則とともにそれらを禁じている。なぜなら、誰もがこの術を、悪や危害では無く善のために用いるように、可能な限り慎重で無くてはならないからだ。この章では汝は12の違った霊らからの12の象徴を得るであろう。これらの霊は全てマゴト公爵に属し、全ては同様に強き者らだ。汝が望む1つの方陣を用いて、帽子の下、頭の上に置く。これにより、即座に汝は不可視となるであろう。汝が再び見えるようになるのを望むなら、この方陣を頭から取り除け。


第15章では
 2つのお椀か閉ざされた器の間にこの方陣を置いて、それらを窓の傍か、庭園の中、さらに人々がいないならば野原でも置く。すると15分以内に、汝は望むものをその中に得るであろう。だが、この種の食物では、汝は人々を3日以上保つ事はできない。これらは、目にも口にも胃にも本物のように感じさせ、飢えを満たさせるが、何の力も与えない。
 また、霊らがもたらした何であれ、24時間以上は目の前に留まらないと知るべきである。お椀の間に汝が置いた方陣は、お椀の下に見つかるであろう。これらを誰も見ないように気を付けよ。新鮮な食物を毎日求めるのだ。


第16章では
 この章の主な方陣の1つを呼ぶか、動かせ。霊はすぐに汝に宝を示すか、現れるようにするであろう。速やかに宝にこの特別な方陣を投げよ。汝がそうしたならば、宝は悪化する事は無くなり、この宝に繋がっている(守護している)全ての霊らは逃げ去るであろう。


第17章では
 汝が旅したい場所を唱えて、方陣を汝の帽子の下に置け。だが汝の頭から落ちないように気を付けよ。昼間で良い天候の時に旅するようにし、夜は避けよ。


第18章では
 怪我人から包帯を取り除き、膏薬を塗って清めよ。それから、方陣を怪我人に置いて、7、8分ほど待て。それから方陣を取り除き、それを保つようにせよ。内臓の病には、方陣を患者の肌に直接置くのだ。それは確実に他の人物にも見えるであろうが、好奇心ある目と手からこれを保つ方が良い。


第19,20章では
 友好や憎しみを起こしたい人物の名前を唱えて、方陣を動かせ。汝が2人の他の人物らのために、これを行いたいならば、これらの人々の名前を個別に唱えよ。それから、霊らの任務とその霊が属する領域が記されている方陣を取り除く。あるいは、相手に一般的な方陣を触れさせる。


第21章では
 これは自らを以下の様な方法により混ぜたり変身させる。
 方陣を左手に持ち、汝の顔の前に上から下へと走り下らせよ。汝が元の自分に戻りたいならば、方陣を右手に持ち、顔の前で下から上へと走らせよ。またこれにより、汝は変身している他の魔術師を明かす事もできる。


第22章では
 この方陣を階段、扉、道、桟橋などの下に埋める。あるいは、方陣をベッドや馬小屋の下に置き、相手の人々がその方陣の上を歩き、座り、横たわるようにさせる。あるいは、方陣を相手の人物や動物に触れさせる。


第26章では
 錠前に、方陣の文字のある面を触れさせると、すぐに錠前は開き、それらには損傷も無いので、誰の嫌疑も抱かないであろう。錠前を閉じるには、方陣の別の面を触れさせる。この作業を悪用しないように気を付けよ。


第28章では
 汝が得たいと望む硬貨の方陣を財布の中に入れて、それから右手を入れると、その7枚の硬貨がこの中にあるのを見つけるであろう。これを悪しき事のために費やすなかれ。それは汝や他者を傷つける事になろう。また、1日に3回より多く行ってもならない。この硬貨を使わずにいたら、すぐに消え去るだろう。そのため気を付けよ。汝が少量のお金のみを必要とするなら、大きな硬貨を求めずに、小さいか中ぐらいの硬貨を求めるようにせよ。その方がより使いやすいであろう。


アブラメリン 2 終わりに
↑ アブラメリンの書


*1 少々意味不明であるが、嵐雨のために扉の傍で雨宿りしていて、嵐を止めたいならば、であろう。