アブラメリン 2-6

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第6章 惑星時間とほとんどの占星術師がどのように間違えたか


 確かに占星術師らは正しく、星々の影響により違った時に違った事柄が起きる。だが、これらは地上的、実際的な事柄にのみ当てはまる。なぜなら、これらはエレメンツの自然力だからだ。
 星々と、自然の存在は、王達を支配する事は出来ても、超自然的な事柄は起こせないし、これからも出来まい。天の霊は神と天の階層、序列に沿って支配しているからだ。
 汝は天使や善霊と対話ができるのに、なぜ星々や太陽、月に尋ねる? これは狩りのために獲物に許可を求めるようなものだ。
 おぉ、盲目の愚者どもは苦心しながら間違った日を選び、さらにそれを時間と分へと分けている! 愚者どもは惑星には時間があると言っている*1。なんという動物どもだ。愚者どもは彼らの本を見て、毎日は別の星に与えられていると語る。なんと多くの星々だ。なんともはや!
 汝ら愚者と馬鹿者どもよ! どのように時間を分けるのか? 愚者は幸運と不運を語ると答える。これは真実ではなく嘘だ。だが部分的には、彼らは天候を変えられるのは認めざるを得ない。
 どのように惑星時間を分けるのか?
 私は昼の第1の時間をその日の惑星から始める。例えば日曜日なら太陽で、月曜日なら月、という風にだ。それから、昼の時間を均等に12に分割して、それを時間とする。そしてそれぞれの時間に惑星を配置する。同様に夜についても行う。昼が長い日や短い日がある。たとえば、日曜日には太陽は午前7時に昇り、午後5時に沈むとする。私はこの10時間を12で割る。なので昼の各惑星時間は50分になる。
 同様の法則に従い、最初の50分の「時間」は太陽である。2つ目は金星で、以後、水星、月、土星、木星、火星、太陽、金星、水星、月、最後は土星となり、昼間の時間は終わる。夜は14時間あり、各惑星時間は70分ある。惑星時間は昼のように続く。1番目は木星、2番目は火星と続き最後に月となる。これは翌日月曜日の最初の時間でもある。
 さて、私に応えて欲しい。月は月曜日の朝に常に登り、それから太陽とともに沈むのか? キリスト教徒の週の2日目、ユダヤ教徒の3日目がなぜ月に属するのか? これは月曜日という名前からか? それが唯一の答えだ。「月」という言葉に何の力がある? 私は知らないぞ、愚か者よ。なので口を閉じていろ! これが惑星、時間、日の計算すべてだ!
 さて聞きなさい。私は汝に語ろう。月がエレメンツに最大の影響力を与えるのはいつか? 月が地平線の上にある時や下にある時か? 月が上にある時に最大の影響があるのは認めるべきだ。下にある時には汝に影響しないのだから。
 それから汝愚か者よ、汝はしばしば日や夜、時間に惑星の名前をつけるが、それらは決して昼間や夜やその時間に地平線の上に現れないのだ。
 アブラメリンは自然の事柄を理解するのに卓越していた。彼はアビメラクと同様に、私がここに書いたことを教えてくれた。
 自ら星々のチャートを描き、惑星が地上に影響する時、惑星の日や時間を決めるのに汝の考えよりも理由があるかを見ると良い。


アブラメリン 2-7
↑ アブラメリンの書


*1 惑星時間の事である。アグリッパのオカルト哲学 第2の書の34章を参照。