アブラメリン 2-2

ページ名:アブラメリン 2-2

第2章 始める前に何を考慮すべきか


 私はこれから伝えようとする魔術の種類について汝が理解したと信じる。自然魔術でも悪魔の技でも人間の技でもなく、古く、真実で、神聖な魔術、父祖より代々継承されてきた宝をだ。
 この宝を取る前に、汝はこれから受け取る物がどれだけ偉大なものであるか悟れ。名誉にし、保持し、その価値への敬意とともに使え。難しいステップのように見えるかもしれないが、正しい場所より汝が始めていれば、簡単なことだ。先に述べた2つの色を思い出し、そこから始めよ。すなわち神への畏れと、義だ。これら2つは2枚の石板、カバラと魔術の基礎だ。そしてこれは汝の進むべき方向だ。
 ゆえに、このように考えよ。「真の魔術に到達するために、私は神への畏れという第1の石板に従う必要がある」と心から思い、汝の魂すべてを尽くせ。また、義は第2の石板の禁じられた事に対して守る事で始まる。このように努めるならば、汝は正しい道を進むだろう。すぐに汝の守護天使は秘密裏に汝のそばに立ち、汝の心に向かって、自らの人生をどう組織すべきか、この書に書かれたことにどのように従うかを伝えるだろう。
 汝の守護天使は以下の理由ではこの作業をすべきでないと伝えるだろう。すなわち、娯楽のため、自慢のため、尊敬を受けるため、好奇心から、さらに酷い理由として、刺激を求めて、悪徳の理由から、他者への損害のためなどだ。
 汝の守護天使は至高の神、聖なる主アドナイ、万軍のツァバオトの御名の賛美と誉れのために行うのを勧めるだろう。またそれにより、汝の敵と友への賛美と誉れのためでもある。また、地とそこに住む神の被造物すべてに内なる調和と援助を与えることで利益をもたらす事により、賛美と誉れのためである。
 また、これほど重要ではないが考えるべき事は他にもある。汝の社会的立場と性格が、この作業の重荷を運ぶのに耐えられるだろうか? 汝は人間を相手にするのではなく、主自らとその聖なる天使、全ての善霊と悪霊とに対処するのを忘れるな。
 見せびらかしたり、偽善者でなく、誉れある敬虔な者であれ。汝の心を見て、単に手を見る以上の事が出来る師(聖守護天使)と汝はこれから向き合うのだ。また、汝が堅固な基底とともに適切に始めるならば、ずっと楽に進めるだろう。
 人々はしばしば変わる。彼らは良く始めても酷く終わり、壊れたままになる。汝が始める前にその事を思え。汝はそうであるか? そのような状況で始めるのは、主を嘲る事なので、良く始めて酷く終わったならば、大いに汝は罰せられるだろう。
 さらに、汝は自らの仕事についても、作業に耐えられるか考えなければならない。汝は自由な時間と場所が得られなければならない。汝のまわりの人々、従者、子供たち、妻が邪魔しないようにせよ。これら全てを慎重に考慮し、汝自身の健康についても忘れないようにせよ。
 汝が体が弱く容易に病気になるなら、性急さは作業を完成させる汝の力を破壊するだろう。この場合、続けるよりも待った方が良い。
 作業のための場所を見つけよ。敵が強すぎず、作業の終わりまでに逃げる事がないように。汝は始めた場所で作業を終わらせねばならないからだ。
 この章で重要なものは、最初の神への畏れが1番重要だ。さすれば正しい答えを得られよう。なぜなら神はその知恵を信じ、適切な生活を望み、この偽りに満ちた世界で正直に暮らす者を助けるからだ。
 汝が神聖魔術を実践するようになったら、この偽りに満ちた世界とその視点を嫌うだろう。それらは魔術には何の意味も無くなるからだ。


アブラメリン 2-3
↑ アブラメリンの書