Goetia Maniacs

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Goetia Maniacs


現代魔術師によるゴエティアの応用


Hiro著


 この記事では、現代魔術の中でこのグリモアが、いかにバラエティー豊かに用いられているかを紹介する。
 全てのグリモア魔術書の中でも、ゴエティアは現代魔術師らの間で圧倒的な人気を誇っているが、以下の理由からに思える。


(1)キャラが立っている
 ゴエティアの72の面々は、ヨーハン ヴァイヤーの著「悪魔の偽王国」から取った詳細な説明が入っている。これによりゴエティクスは個々の人気を持つようになった。
 一方で、黒魔術のグリモアで同様の方向性のあるグリモリウム ヴェルムやグラングリモアでは、悪魔は名前と少しの権能くらいしか書かれて無くて、どんな姿をした連中なのか(自分で呼ぶまでは)誰も知らず、人気が出ようがない。
 さらにこの傾向は、19世紀になりコラン ド プランシーの「地獄の辞典」で、72の面々のイラスト付きでの紹介がなされた事で決定的となった。


(2)英語圏のグリモアである
 フランス語やドイツ語、ラテン語のグリモアが多い中で、ゴエティアは珍しく英語圏発祥のグリモアである。いわば英米魔術師には「ご当地もの」であり、19世紀後半より魔術の中心が英米となるにつれて影響を持つようになった。さらに20世紀初頭にマサース/クロウリーがゴエティアを出版した事で決定的となる。一方、グリモリウム ヴェルムはごく最近になるまで英訳されてなかった。


(3)関連情報の多さ
 これは(2)とも関連するが、英語圏での情報の多さから用いやすく人気が高まり、結果としてさらにフィードバックされた情報が増えていくという正の循環となっている。
 また、小説、漫画、ゲームなどのサブカルチャーでも、ゴエティアの72の面々はよく用いられている(一方、グリモリウム ヴェルムの悪魔が使われたのは聞いた事も無い)。ゲームではアトラス社の「女神転生」シリーズが有名であり、これもゴエティア人気を押し上げる一因となっているだろう。


(4)使いやすさ
 ゴエティアは悪魔召喚に必要とされる道具は一部例外(後述)を除いて、比較的容易に手に入るものばかりである。一方で他のグリモアでは死体の入った棺桶の古釘*1や猫の首など(当時からして)入手困難なものが多い。またゴエティアの儀式の説明は容易に理解できる内容であり*2、一部のグリモアのように解釈が難しいものでもない。


伝統か、改革か


 現代魔術師のゴエティアへのアプローチには、2つの派に分かれている。
 1つはグリモア原典主義派(伝統主義派)であり、もう1つは簡略化派(改革派)である。いずれのアプローチにも一長一短があるので、試みたい人は両方を試してみて、自分に合っている方を選ぶのが良いだろう。


 グリモア原典主義派の利点は、グリモアの指示通りに厳密に行って、勝手にルールを変えたりしないので、その分確信が持てる事にある。これで効果が出ないなら、グリモアの方に責任がある。
 また、この派の儀式は、いかにも魔術師「らしい」ので、精神的にもそれらしく感じる(心の働きが魔術の効果に大きく影響するので、この「気分」も馬鹿にしてはならない)。一方、簡略化派の儀式は、見た目も少々チープであるのは否めない。
 だが、その欠点は多く、まず何よりも道具を揃えるのが大変である。クロウリーが命じるように、短剣の鉄を造るところから始めろ、というのは無茶であるが、そこまで行かなくても、自作はそう簡単には行えないものばかりである。ではオカルトショップで完成品を購入するのはどうか、というのも高価なものばかりで(例えば、この「Enocian.org」では、魔術円が600から1500ドル、金のシジルが1200ドルほど)、全て揃えようとすると、それなりの金額がいる(古典儀式魔術は貴族や裕福な知識人の道楽だったので、もともと庶民には向いていない)。
 またゴエティアの道具を完全に揃えようとするのには、致命的な問題も幾つかある。道具の中にはライオンの毛皮のベルトがあるが、ワシントン条約*3によって、この輸入は禁止されている。ある英国の魔術師は、条約が効力発生する直前にエチオピアから毛皮を急いで輸入しているが、今では絶対無理な技となった。あとこれはゴエティアに限らない話であるが、日本では魔術剣(というより西洋剣全般)は購入も輸入*4も所有も不可となっている。日本刀の場合のような、美術鑑賞、演劇、剣道のためといった例外も認められない。そのため、日本の魔術師は悪魔に対して日本刀を構えるか、ナイフで我慢する必要があろう。
 さらに、グリモア伝統では儀式の実践の前に数週間の前行が必要で、その間に隠遁し、肉を断ち、女に近づかず、沐浴をし、聖書を読んで黙想を繰り返して心を清めて、徐々に霊性を高める必要がある。結果、そう簡単に行えないものとなっている。中世の昔ののんびりしていた時代では問題無かったかもしれないが、忙しい現代ではちと向いていない。
 また、ゴエティア(というより、ほとんどのグリモア)は聖書のヘブライの神への信仰を基盤、前提としており、その信仰により高められた神名の威神力によって悪魔を強制的に召喚して使役する体系となっている。そのため、ユダヤ、キリスト教嫌いの人にとっては、その厳密な術式に従う実践には精神的な苦痛も伴うだろう*5
 だが逆に言えば、このような様々な困難を乗り越えられる魔術師は、同業者らからは高い敬意を抱かれている。


 簡略化派の利点は、言うまでも無く容易に行え、道具もほとんど(頭の中でイメージのみで行うならば全く)必要無い。前行で時間を費やす事もしないので、その気になるならば毎日行う事も可能となる(実際に行っている魔術師も多い)。また宗教的な術式は取り除かれているものもあり、ほとんどあらゆる魔術師の精神的ニーズに対応できるようになっている。
 だがその欠点は、グリモアの指示の一部(場合によってはほとんど)を無視しているのは、正当なゴエティアの実践と言えるのか? という疑問は常に付きまとう。「なんちゃってゴエティア」の非難は、原典派からよく聞かれる。
 見ての通り、簡略化派には多くの利点があり、(頭の固い原典主義者の煩い非難を無視すれば)欠点はほとんど無い。現代の忙しい時代にも合っている。そのため、こちらの方が今では多数派となっている*6


友好的か、威圧的か


 また悪魔に対するゴエティア魔術師のアプローチも、現代では2つのカテゴリーに分けられる。友好的なものと、威圧的なものである。
 まず威圧的な方から説明すると、これはグリモア原典にあるやり方である。そのため当然、原典主義派はいずれもこちらである。神名の書かれた魔術円の中に要塞のように籠って、様々な神名の下に悪魔を脅迫し、強制召喚して強制使役する。この場合、魔術師は虎の威を借りる狐ならぬYHVHの威を借りている事になる。
 さらにゴエティア独自の要素であるが、円の外側(通常は東側)に三角形も描き、その周囲にはMI CHA EL、聖天使ミカエルの名も書いている。「ヨハネの黙示録」によれば、ミカエルは天の軍勢の総帥として悪魔の軍勢を撃退しているので、その関連で恐れさせるためであろう。この中に悪魔が出るように命じて、三角形と円の2重の防衛網を張っている。
 当然、魔界から無理矢理に呼ばれた悪魔は面白くない。魔術師が円を間違って描いたり、円の外側へとうっかり出たら、悪魔の逆襲により酷い目に遭わされる物語は一般的である。
 この考えにはキリスト教の悪魔観が強く出ている。悪魔を一切信用するなかれ。常に魔術師が「上位」にあると肝に銘じさせよ……。
 だが、現代では(特に非ユダヤ、キリスト教徒には)この考えは腑に落ちないものがあるだろう。もともと、ゴエティアの72の悪魔の大半は、古代地中海世界の「神々」が、ユダヤ、キリスト教徒によって悪魔に貶められたものである。例えば、バエルはフェニキアのバール神が元にあり、アスタロトはアスタルテ女神やイシュタル女神である。ユダヤ、キリスト教徒で無ければ、別に恐れる必要も無い。
 さらに、これら「デーモン」は、元は古代ギリシアの「ダイモン」から来ており、これらは善悪関係ない精霊、地霊「ゲニウス ロキ」と考えられてきた。ユダヤ、キリスト教ドグマによって悪魔と決めつけられてきたのである。
 これらの古代の神々は一般的に、傲慢さや邪険に扱ったら復讐をするが、謙虚に敬意をもって接したら恩恵を与える存在と考えられてきた。これらを理解した魔術師らによる、「神霊に対して友好的に接する」もう片方のアプローチがある。特にダエモノナトリー*7は、円すらも描かずに、神名も用いて脅迫もせず、直接霊に呼びかけ、懇願する。
 あるダエモノナトリーの説明によると、「もともと悪魔がその気になれば、このような魔術円は容易に破壊できるが、魔術師が必死に信じているので、悪魔は(可哀想なので)演技をして付き合っているのにすぎない」という。その真偽はともかく、彼らのアプローチは極端な部分で、その中間には様々なアプローチもあり、中には(後に述べるRufus Opusの方法のように)「念のために」魔術円を描く方法もある。


現代ゴエティア魔術師列伝


 ここでは、現代を代表するゴエティア魔術師や著書について紹介する。だが一部であり、全ての人士を紹介するにはページが足りない。


The Lesser Key of Solomon(Joseph H.Peterson編)
 疑いなくゴエティアの現代を代表する版であり、ピーターソンのアカデミズムのレベルの正確さと注記は、それまでの素人臭いオカルティストらの内容を遥かに超えている。逆に言えば、編者は実践魔術師では無いので、実践的アドバイスなどは皆無である。一次資料として必携である。


The Goetia: The Lesser Key of Solomon the King(S.L. MacGregor Mathers、Aleister Crowley編)
 こちらの版は長らくゴエティアの代表であったが、今ではピーターソン版に完全に取って代わられた。クロウリーの序文にあるゴエティアの72の霊は脳の部分であるという奇説は、あまりにも有名であり、霊パラダイムの伝統的魔術師らから憤慨されてきた。今でも持っておく価値がある本である。


Geosophia(Jake Stratton-Kent著)
 著者はこの世界でも大御所であり、個人的にも大ファンである。この人の本は全て勧められるが、特にこのEncyclopaedia Goeticaシリーズの2作目は、ゴエティア魔術師には必読である。この「術」が古代ギリシアからどのように伝えられてきたかを、アカデミズム的に詳しく説明している。


Imperial Arts
 またの名を John R King IV である氏は、現代の原典主義派の筆頭であろう。氏は自らを「ソロモン王の正当な技法の唯一の後継者」といい、簡略派は「単に怠惰なだけ」と切り捨てている。そう馬鹿にするだけの努力を氏はしてきたのも確かである。
 同名のブログ( https://imperialarts.livejournal.com/ 2012年以前の記事)は、厳格な方法によるゴエティアの72の悪魔を個別に召喚し対話した記録であり、全て必読である。


Demons of Magick(Gordon Winterfield著)
 一方で簡略派の雄は、この本であろう。著者は正体を明かしておらず、今でもほとんど不明だが、デビュー作「Magickal Attack」は、その技法の明白さ、鮮やかさ、著者の倫理の高さ(全て自衛のために限定する)で黒魔術界に衝撃を与えた快著であり、2作目のこの本も内容の濃さ、使いやすさで多くの読者を満足させている。3つの召喚方法が記されており、3番目のものは悪魔の「物理的発現」をするとされる。


The Book of Solomon's Magick(Carroll Poke Runyon著)
 この著者が独自に編み出した、三角形の真ん中に黒鏡を置いて、そこに悪魔の「幻視」を映す技法は、かつて魔術界で一世を風靡した(この技法は、有名な魔術入門書、Modern Magickでもグリモア魔術の章で紹介されている)。ちなみに著者はアスタロト「女神」を崇拝する魔術結社を主宰している。著者は現代の実践グリモア魔術師の代表の1人である。


A Modern Goetic Grimoire (Rufus Opus著)
 こちらは今では非売品となって入手できない(著者は本書を出した後に実体験で不幸が起きたので、ゴエティアの悪魔は危険であると悟り、代わりに天の7つの惑星霊を召喚するのを勧めている)が、分かりやすく使いやすいので今でも人気がある(著者の不本意な事に)。アプローチは穏健派であるが、円は描いており、またトリテミウスの書を基にした、水晶玉を凝視して悪魔を霊視する形になっている。


Summoning Spirits(Konstantinos著)
 内容にLBRPなど黄金の夜明け団の技法を混ぜ合わせていて、そのため原典派から毛嫌いされているが、分かりやすく説明してあり、初心者向け。


Daemonolatry Goetia(S. Connolly著)
 悪魔崇拝派による「改変」ゴエティアの代表である。全体的に分かりやすく書かれていて、こちらの道の初心者に向いている。また、エンス(enns)という72の独自のマントラを唱えて召喚する方法が紹介されているが、これは後に詳しく説明する。


Luciferian Goetia(Michael Ford著)
 少し前の悪魔崇拝派ゴエティアの代表の本だが、今では上記の本に取って代わられつつある。名誉の殿堂的にここにも載せておく。


"Qabalah Qliphoth and Goetic Magic"(Thomas Karlsson、Timo Ketolaの共著)
 理論面で上記の2冊では満足できない中・上級の読者に勧めたい。クリポトの樹(逆生命の樹)とゴエティアを絡めたオカルティズムのダークサイドの「濃い世界」を堪能できるだろう。


The Goetia of Dr. Rudd
 これは現代魔術とはいえないが、ついでに紹介しよう。17世紀の著名な魔術師ルッド博士による、独特のゴエティアである。72の悪魔に対して、シェム ハ=メフォラシュの72の天使を同時に召喚して、対応する天使に悪魔を監督、監視させるという離れ技が記されている。昔からゴエティアは魔術師のアイデア、好みに応じて改変されてきたのがわかる。


Ceremonial Magic and the Power of Evocation
Howlings from the Pit(Joseph C. Lisiewski著)
 この著者もこの世界で有名であり、魔術の結果に対するブーメラン効果など、独自の理論も有名である。


Goetic Evocation(Steve Savedow著)
 著者によるクリポトの樹とゴエティアを組み合わせた独自の技法の内容であり、初心者には向かず、中・上級者向けである。特筆すべきは、著者によると世界に「本物の」悪魔召喚をできる魔術師は5人しかおらず、著者はその1人であると自称する。大半の「偽物」扱いされた魔術師らから憤慨され、酷く批判されている本である。また、悪魔との対話によって聞いた、魔界、「向こうの世界」では、悪魔らが人類とは別に進化した文明を築いてる話などは、興味深いものがある。


Goetia and Theurgia - a Simple Method of Conjuring(Neres Wane著)
 確かに「シンプル」な方法で、選んだ悪魔の印を凝視して名前を唱えるのみである。後にこの技法について説明するとしよう。


New Goetian Conjurations(Carl Nagel著)
 著者は80年代から一貫してゴエティアの薄い内容のおまじない本を大量に書き続けてきた。その技法は上記と同じく印を見ながら名前を唱え続けるものである。今でも活動を続けており、皆勤賞的にここに紹介する。大量の本の中から、とりあえず2019年の最新作をここでは挙げておく。


Meditation on the Goetia: The Art of Lectio Daemonum(Carcer Infernus著)
 これは召喚ではなく、日々の瞑想にゴエティアの印などを用いるもので、熟達すると幽体離脱なども可能となるという。


Goetia Girls(Faustus Crow著)
 最後に奇書中の奇書として本書は特筆に値する。日本においてもゴエティアの72の面々は、たまに「萌えキャラ化」されたりするが、海外でも似たような考えをする人もいるようである。ちなみに著者はある(真面目な)魔術掲示板で本書を紹介したら、即追放された。


実践編


Goetia Enns


 このエンス(Enns)とは、いわば音による印章である。悪魔それぞれには、印章のように独自のエンスがあるとされ、召喚の時にマントラのように唱えられる。これらは悪魔の言語によるものと言われている。
 これらは16世紀頃にあったスコットランドの黒魔術のグリモアに起源があると言われているものの、その証明はされておらず曖昧である(近年の創作の可能性もあり)。
 詳しい発音については、youtubeでgoetia ennsなどで検索して確認してほしい。
 以下はアルファベット順に並べてあり、またルシファー、ベルゼブブなどのエンスもよく使われているので、追加してある。


Abbadon – Es na ayer Abbadon avage
Abigor – Aylan Abigor tasa uan on ca
Agares – Rean ganen ayar da Agares
Aim – Ayer avage secore Aim
Alloces – Typan efna Alloces met tasa
Amdusias – Denyen valocur avage secore Amdusias
Amon – Avage Secore Amon ninan
Amy – Tu Fubin Amy secore
Andras – Entey ama Andras anay
Andromalius – Tasa fubin Andromalius on ca
Ashtaroth – Tasa Alora foren Ashtaroth
Asmoday – Ayer avage Aloren Asmoday aken
Astaroth – Tasa Alora Foren Astaroth
Azazel – Eya on ca Azazel aken
Bael – Ayer Secore On Ca Ba’al
Balam – Lirach tasa vefa wehl Balam
Balberith – Avage Secoré on ca Baalberith
Barbatos – Eveta fubin Barbatos
Bathin – Dyen Pretore on ca Bathin
Beelzebuth (Beelzebub) – Adey vocar avage Beelzebuth
Beleth – Lirach tasa vefa wehl Beleth
Belial – Lirach Tasa Vefa Wehl Belial
Belphegore – Lyan Ramec Catya Ganen Belphegore
Bifrons – Avage secore Bifrons remie tasa
Botis – Jedan hoesta noc ra Botis
Buer – Erato on ca Buer anon
Bune – Wehl melan avage Bune Tasa
Caim – Tasa on ca Caim renich
Cimeies – Ayer avage secore Cimejes
Crocell – Jedan tasa Crocell on ca
Dantalion – Avage ayer Dantalion on ca
Decarabia – Hoesta noc ra Decarabia secore
Eligos – Jedan on ca Eligos inan
Eurynomous – Ayar Secore on ca Eurynomous
Flereous – Ganic Tasa Fubin Flereous
Focalor – En Jedan on ca Focalor
Foras – Kaymen vefa Foras
Forneus – Senan okat ena Forneus ayer
Furcas – Secore on ca Furcas remie
Furfur – Ganen menach tasa Furfur
Gaap – Deyan Anay Tasa Gaap
Gamigin – Esta ta et tasa Gamigin
Glasya-Labolas – Elan tepar secore on ca Glasya-Lobolas
Gremory – An tasa shi Gremory on ca
Gusion – Secore vesa anet Gusion
Haagenti – Haaventi on ca Lirach
Halphas – Erato Halphas on ca secore
Haures – Ganic tasa fubin Flauros
Ipos – Desa an Ipos Ayer
Leraje – Caymen vefa Leraje
Leviathan – Jaden Tasa Hoet Naca Leviathan
Lillith – Renich viasa avage lillith lirach
Lucifage – Eyen tasa valocur Lucifuge Rofocale
Lucifer – Renich Tasa Uberaca Biasa Icar Lucifer
Malphas – Lirach tasa Malphas ayer
Mammon – Tasa Mammon on ca lirach
Marax – Kaymen Vefa Marax
Marbas – Renach tasa uberace biasa icar Marbas
Marchosias – Es na ayer Marchosias Secore
Murmur – Vefa mena Murmur ayer
Naberius – Eyan tasa volocur Naberius
Orobas – Jedan tasa hoet naca Orobas
Ose – Ayer serpente Ose
Paimon – Linan tasa jedan Paimon
Phenex – Ef enay Phenex ayer
Purson – Ana jecore on ca Purson
Raum – Furca na alle laris Raum
Ronove – Kaymen vefa ronove
Sabnock – Tasa Sabnock on ca Lirach
Sallos – Serena Alora Sallos Aken
Satan – Tasa reme laris Satan – Ave Satanis
Satanchia – Furca na alle laris Satanchia
Seere – Jeden et Renich Seere tu tasa
Shax – Ayer Avage Shax aken
Sitri – Lirach Alora vefa Sitri
Sonnelion – Ayer Serpente Sonnillion
Stolas – Stolos Ramec viasa on ca
Uvall – As ana nany on ca Uvall
Valefor – Keyman vefa tasa Valefor
Vapula – Renich secore Vapula typan
Vassago – Keyan vefa jedan tasa Vassago
Vepar – On ca Vepar Ag Na
Vine – Eyesta nas Vine ca laris
Volac – Avage Secore on ca Volac
Zagan – Anay on ca secore Zagan tasa
Zepar – Lyan Ramec catya Zepar


印章の凝視による簡易召喚


 本記事の最後に、簡単な召喚の方法を1つ紹介しよう。これは海外で最も良く使われている方法を、少し改良したものである。
 しかし簡単といっても、甘く見てはならず、いい加減な気持ちや好奇心から行ったら、悪魔に憑かれたり不幸になるリスクもあるとよく言われているので、やらない方がいいだろう。また、恐怖心や不信感があれば、その心の働きは霊に見破られるので、これもやるべきでは無い。
 基本的に、霊への敬意が何よりも大切であって、それらが無いならば、すべきでは無い。


 用意するものは、呼び出す霊の印章のみであるが、これは紙に筆写するなりする。PCモニターやタブレットに映しているのを見るつもりならば、それも必要無い。
 またロウソクや香を灯すのも、霊への供犠として効果的であるが*8、必要条件でも無いので、好みに任せる。


 印章の準備が整ったら(ロウソクや香も灯したら)、印章を凝視しながら、呼び出す霊の名前を何度か唱えて、それから願望を述べるを繰り返す。例えば、ブネに金持ちになるように望む場合は、「ブネ、ブネ、ブネ。ブネ、ブネ、ブネ。私をお金持ちにしたまえ。ブネ、ブネ、ブネ……」という風にする。
 また名前の代わりに、先に述べたエンスを唱えるのでもいい。
 そして5分か10分ほど続けてから(あるいは、霊が来た「直感」がしたら)、願望が叶えられたイメージを心に浮かべて、成功した時の喜びの感情も創り出す。そして、「(霊の名前)よ、我が願いを叶えてくれてありがとうございました。それでは帰還したまえ。神の平和が永遠に我と汝の間にあらんことを。アーメン」と唱えて、ロウソクを灯していたら、ここで火を消す。
 それからすぐに儀式を忘れるようにして、テレビを見る、散歩するなど、別の事をして気分転換をする。


ゴエティア
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*1 ゴエティアの術とは、もとは古代ギリシアの墓場で行われていた降霊術の儀式にその言葉の起源があるので、用いるものに死体や墓との繋がりは微かに残っている。
*2 基本的に順番に呪文を唱えて行けばいいだけである。
*3 正式名称を、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約。ワシントンD.C.で1973年に著名され、1975年に効力発生。
*4 税関で刀身を折られる。
*5 さらに言えば、ユダヤ、キリスト教では魔術の使用はご法度なので、信仰心の強い人も律法やカノン法を破っている事への精神的な苦痛を伴う。lose-loseゲームである。
*6 その分、超エリート主義である原典厳守派から「楽な道を選んだ愚民どもが」と見下されているが。
*7 悪魔崇拝者と訳されるが、むしろ悪魔友好者とでもいう方が正しい。彼らの考えによると、人と悪魔の立場は対等の「友」としている。よくアメリカのキリスト教原理主義者が、現在でも悪魔崇拝者らが悪魔の命令に盲目的に従って、キリスト教徒の赤子を生贄にしていると主張しているが(これ自体何の事実の根拠も無く、いわばアメリカ版都市伝説である)、そういうのではない。
*8 霊が香を好むのは、東西いずれも共通している。