アブラメリン 1-1

ページ名:アブラメリン 1-1

第1章


 ラメクよ、汝がなぜ私がこの本を与えるかの理由について知りたいならば、汝が自らの立場、末弟である事について考えるなら、これが汝に属するものであるのを知るであろう。そして神が私に与えた豊富な恵みを汝から取り除くなら、私は大きな過ちを犯す事になろう。そして私はこの第1の書で、冗長な言葉を避けるためにあらゆる努力をし、この古き敬うべき疑い無き学をそのまま見れるようにした。そしてこの「真理」はそれ以上の啓明も説明も必要でなく、単純にして正しく、汝は私が述べるこれら全てに従い、単純に考えるのみで良い。それにより、汝は私が約束できると知るものよりも多くの富を得るであろう。唯一にして最も聖なる神が、それら全てを許し、カバラと律法の高次の神秘を理解し貫ける恵みを与えんことを。だが、実践者は主に一致する心持でなくてはならず、神の意志に反して自らをより高く飛ぼうとするならば、ルシファーがなしたように、最も恥ずべき致命的な没落へと落とすであろう。そのため極限の分別と、私が作業の方法で示すような「意図」を考える必要がある。汝の若さを考えると、この神聖魔術の研究をするように汝を発奮させざるを得ないからだ。だが、これを得るための方法については、その全てを適切な時に語られるであろう。これは私よりも良き師、すなわち神の聖天使らにより汝に教えられるだろうからだ。この世界に生まれたどの人間も師にはなれず、その理由から我々は生涯学び続けなくてはならない。人は学習に自らを捧げなくてはならず、無知な人間以上に恥ずべき悪しき称号は持てないのである*1


アブラメリン 1-2
↑ アブラメリンの書


*1 マサース注。これは無知はそれ自身が悪であり不幸であるという、東洋の教義と同じである。