北神公国連邦

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北神公国連邦（Miraheze Tanukipediaの記事）

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北神公国連邦

北神公国連邦の国旗
（国旗）

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公用語	北神語
首都	新岶市
最大都市	南朝市
政府	連邦制、共和制
面積	？km2
人口	1300万人
人口密度	？ 人/km2
GDP	60兆銭
建国	統一暦1646年
通貨	銭
国際電話番号	不明

北神公国連邦（きたかみこうこくれんぽう）は鋭嵋大陸北端部にある国家である。国土は冷涼な二つの半島と寒冷な列島で構成される。国名の通り公国が集まった連邦国家である。政治体制は統括局を首府とする間接民主制。首都は新岶市。

国名

北神公国連邦は「きたかみこうこくれんぽう」と読む。アールクン語では「北神」は「Pashen」と訳される。その他西洋言語でも同じ様な訳され方をする。これは「北神」が玄語で「Beishen」と読まれる事に由来する。

地方呼称

北神公国連邦を理解するにはこの地方の呼称を頭に留めておく必要がある。

地理

地形

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鋭嵋大陸北端部にある北神半島とその隣にある南神半島が北神の本土。北神半島の北西には西楓列島が連なり、更にその北西に夏島列島が連なる。これらはいずれも沈み込み帯に伴う陸弧、島弧であり、火山が多く山がちの地形である。北神半島は大部分は北洋プレート上に、南神半島は南羅プレート上に、新仙と西楓列島、夏島列島は北極プレート上に位置する。最高峰は楓関嶺山脈の大天井ヶ峰。最大の湖は茅淀湖。

気候

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本土及び西楓列島は修正ウラディミール気候区分では主に冷帯に相当する。西楓列島北部と夏島列島は寒帯に相当。

本土は夏と冬の気温差がやや大きく、降水量が多い。冬の気候は激しく－２０℃の低温と豪雪に曝される。夏も低気圧がよく通過し雨の日が多い。

生物

森林は落葉広葉樹と常緑針葉樹の混成林である。アラマツ、トドマツ、シラカバ等の植物が多い。南神ではキタカミスギが多い。

人口

連邦の人口はおよそ1300万人である。連邦の人口は偏りが大きく、本領北神?に人口の半分近くが集中している。残りの半分の大半も南領にある。かつては1350万の人口があったが、夏戦争とその後の混乱により人口が激減した。現在そこからの回復途上であるが、出生率が小さいのでその勢いは弱い。

都市

連邦最大の都市は酒谷公国の南朝市で、その人口は110万。第二の都市は大宮公国の日宮市である。その後ろには醐坊市、高島市が続く。人口では南朝市が最大であるが、経済規模では日宮市が勝っている。経済的に進んだ本領北神の都市はインフラがよく整っており経済規模も大きい。一方経済的に遅れた本領外の都市は整備状態が悪い。

交通

新仙礼蘭共和国時代に自動車の普及が推進された為、鉄道網が貧弱である。高速道路は本土全体で整備されている。ただ一般道路に於いては未舗装路が少なくない。二北上市と醐坊市は北神公速鉄道で結ばれている。

地域行政区分

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北嶼公国、西楓公国、粉森公国、大宮公国、中陸公国、裏道公国、長田公国、景月公国、醍醐公国、石積公国、村上公国、比良公国、砂澤公国、八草公国、針河公国、楓上公国、泥羅公国、酒谷公国、十于良公国、青州公国、水驛公国、九州公国、栗原公国の23の公国がある。

公国の下には市、町、村、郷の四種類の基礎自治体が置かれる。

歴史

連邦成立以前は新仙礼蘭共和国が本領北神に存在していた。北神革命により南富良原佳偉が1646年3月31日に建国。翌日、京陽明が新仙礼蘭共和国の後継国家として醐坊共和国を建国。北神半島は北神公国連邦と南羅共和国?の支援を受けた醐坊共和国の戦争状態に陥る（北神内戦）。

1648年3月、南富良原佳偉統括局長が死去、高潮山輝将が次期局長に就任。1649年、連邦は西楓列島?と夏島列島?の領有を宣言し占領した。同年、北神内戦に於いて南羅共和国に対して優勢に立ち南領を占領する。同年6月、南羅と連邦の講和が成立、南北共同宣言が発布され神羅戦争は終結した。この頃連邦は紀南同盟に所属するなど紀南諸国との関係を深めていたが、九月政変により丹陽皇国との関係が破綻。51年に大東方戦争に巻き込まれ丹陽戦争に陥った。52年6月の明訓会談で戦争は終結、月証回廊が連邦に割譲された。戦後、高潮山輝将は統括局長を辞職、第三代統括局長には支奈義山英徳が就任した。

支奈義山政権はこれまでの連邦とは打って変わって平和的な統治を試みた。53年には死刑制度を廃止し北神公国連邦憲法を制定した。国土開発にも尽力した。一方、月証回廊の統治は上手く行かず月証紛争が勃発。当地を丹陽皇国に返還するに至った。

1660年、西水砂泰慥が第四代統括局長に就任。新憲法を制定を始めとした統治機構改革を行い、1663年に連邦の民主化を実現した。

政治

政治体制

政治体制は共和制。議院内閣制の民主主義国家である。統括局が最高機関として君臨し、その内の内閣が行政を執り行う。内閣は三権分立により司法院及び連邦議会と牽制し合う。公国政府は公国連合会議を開く事で弾劾裁判所の設置や内閣不信任決議の要請の権力を持つ事で統括局は牽制する。統括局は公国政府を監督することで牽制する。この民主的な制度は1663年の新憲法制定によって成立した。

国家元首は内閣及び統括局の長である統括局長である。現在の統括局長は第四代の西水砂泰慥。

統括局

統括局とは連邦を統括する組織であり、連邦の行政機関、最高機関である。内閣は統括局の運営組織で、統括局長と閣僚、その他関係者から構成される。統括局の仕事は連邦の政策運営、公国の監督、省庁の管轄である。

連邦議会

連邦議会は連邦の立法府である。一院制。議席数は119。議員は大選挙区制の選挙で選出される。内閣閣僚は議員を兼任出来ないが、議会の求めに応じて出席する事はある。

司法院

司法院は裁判所を抱える司法組織である。通常の裁判の他に、違憲立法審査、弾劾裁判、公職選挙裁判を行う権利を持つ。弾劾裁判を行うには連邦議会或いは公国連邦議会によって弾劾裁判所が設置される必要がある。最高裁判所の長官の任命権は内閣が有する。

公国

公国では公長が最高指導者になる。公国は統括局の監督下にあるが、公国連邦会議を通じて統括局に強い力を及ぼす事が出来る。

憲法

現在の北神公国連邦に憲法は1663年に制定された。これは連邦初の憲法の体を成した憲法である。憲法制定を主導した西水砂氏の名前を取って「西水砂憲法」と呼ばれる事がある。これ以前にも憲法は存在したが形式的なものであった。

外交

北神の外交の特徴は必要以上の接触を好まないことである。現代史の経緯から強い対外不信を抱いているとも言える。高潮山政権時代に紀元土南部の諸国に積極的な接近をしたが大東方戦争に巻き込まれた事で再び一定の距離を置くようになった。

友好的な関係にある国としては南羅共和国、大煬帝国、老鄧、クルシア、バダン、ヤルバナブラスボロス、メジロフが挙げられる。老鄧には多くの北神人移民が居住しており、その人脈を介して北神と老鄧は強い結びつきを持っている。世界がいくつかの排他的経済圏に分かれていた新仙礼蘭共和国時代には、新老通商協定によって老鄧経済圏の仲間入りをしていた。

一方でユサンメル、ベンガニ、丹陽皇国等との関係は冷え込んでいる。ただ敵対というよりは関与しないという姿勢をとっている。

南羅との関係

北神公国連邦と友好的な国は南隣の南羅共和国である。必要以上の接触を取らないのが北神外交の特徴だが、南羅に関しては例外である。北神と南羅は民族、言語が同一で歴史的にも極めて結びつきが強い。南羅の文明の起源は北神にあり、近代国家としての北神の基礎を作ったのは南羅帝国で、南羅帝国の経済を支えたのは北神の大庄屋であった。今でも南羅共和国には北神の資本が多く入り、また両国は自由貿易協定を結んでいるなど、経済的結びつきは非常に強い。北神革命後の混乱期には連邦と南羅の間で南羅と戦争状態（神羅戦争）になった事もあるが、今では互いにとっての最大の友好国という関係を回復している。両国の関係は切っても切れないものと言えよう。

軍事

元々北神公国連邦は軍部主導で建国された国なので当初は予算や人員を大きく軍に充てていた。しかし近年では国が軍部主導ではなくなり、情勢も安定してきたので軍の予算や人員は削減傾向にある。現在の正規兵力は約7万人。

北神公国連邦の軍隊は陸軍、海軍、空軍、戦略軍の四軍に分けられている。戦略軍は弾道ミサイルや核兵器といった戦略兵器の開発、運用を行う軍である。これら四軍は総参謀部の司令に基づいて北神の防衛を行う。この四軍の他に、国防情報局、軍事情報局、軍部省という関連組織がある。国防情報局は諜報活動や工作活動を行う部署で、多くの機密事項を抱えている。軍事情報局は敵の情報や軍事行動に必要な諸情報（気象条件や地勢）を収集しそれを総参謀部と各軍に提供する。軍部省は軍の人事、軍の資金管理、武器の調達等の事務仕事を業務としている。

戦略兵器

新仙礼蘭共和国の時代から北神は弾道ミサイル、核兵器といった戦略兵器の開発に注力している。夏戦争で大損害を受けて以降、抑止力としての核兵器や弾道ミサイルの開発を精力的に進めて来た。現在、連邦が所有するする核兵器で最新の物は黒鬼8型原子爆弾。大陸間弾道ミサイルは靉穿が最新の物で5000㎞以上の飛距離を持つ。自走式発射台から撃つ事が可能。核兵器削減条約の発行に先立ち、ここ数年は北嶼公国で核実験を繰り返している。

財政

連邦の財政状況は建国当初から良いとは言えない。大庄屋により支援で成り立っている状況である。財政状況が悪い主な理由は革命期から支奈義山政権時代までにかかった莫大な軍事費である。戦争や武力衝突が頻発し、軍備拡張を続けていた。それらは現在収まっているが未だに足を引っ張っている。もう一つの財政赤字の理由は恒常的な貿易赤字である。

経済

北神公連は資本主義国である。GNPは69兆1200億銭。

大庄屋という地域に根差し大財閥が多くの市場を間接的に寡占している。大庄屋の莫大な財産は連邦政府を凌ぐ。銀行等の金融会社はほぼ大庄屋企業で占められ、その他にも多くの大企業が大庄屋の傘下にある。当然、彼らは政治にも強い影響力を持つ。

連邦は国土の拡大過程から地域間の経済格差が大きくなっている。本領北神に限っては先進国に匹敵する経済力を持つが、本領外では新興国若しくは発展途上国レベル。後進地域の経済開発は現在の北神の経済成長の動力となっている。

第一次産業

最も多く生産されている農業作物は米であり、次いで小麦である。近年、南領での高級農産物の生産が国策として進められている。海岸延長が長く経済水域が広い為、漁業が盛ん。

第二次産業

主な製造工業産品は電算機、自動車、航空機、紙。曾ては高い技術力で外国へ多く輸出していたが、近年は他国製品に押されており輸出は好調とは言えない。工業製品の生産は本領で多く行われている。

第三次産業

連邦のＧＤＰで最大の内訳を占めるのはやはり第三次産業である。他国の第三次産業と比較すると情報産業の比重が重い。

貿易

連邦最大の貿易相手国は隣接する南羅共和国で農産物、食肉、繊維、銅、機械等様々な物を輸入している。第二の貿易相手国は大煬帝国で種々の先進的機械を輸入している。石油資源はクルシア、袁漢から輸入している。北神からの輸出品は紙、電算機(コンピュータ)、自動車、航空機、魚介類等。機械類の輸出は近年外国との競争に負けて低調になりつつある。従来的には北神は南羅や煬を始めとする近隣諸国との貿易が活発だが、最近では夏島列島を経由して西洋諸国との貿易も拡大している。輸入超過の状態が続いており、政府は輸出産業の育成への有効打を打てていない。

社会

治安

世界的に見て北神の治安は良い方である。一部都市の治安の悪い地区を除けば、若い女性でも安心して夜間に一人行動出来る。

法律

北神公国連邦の国民は順法意識が高い。それ故に北神人は規則に厳しいと思われがちだが、実際には憲法や法律に基づかない規則に対しては否定的であり遵守しない傾向にある。

社会基盤

連邦内の95％以上の世帯で電化と上水道の整備が成されている。西楓列島と夏島列島での整備が完了すれば実質100％になる。

医療

北神は国による医療保険制度が弱く、商業保険に入っていない限り医療を受けるには大きな負担が強いられる。その為、治せる病気も治せずに死を迎える者も少なくない。医療施設も比較的少なく技術的に優れている訳でもない。

科学

科学は革命以前から国が特定分野に絞って積極的に後押ししてきた。特に強い支援を受けてきた原子力、航空、連網、地学の分野は世界的に見ても先進的である。学校でも科学教育には力が入れられている。

教育

義務教育は小斈校6年間、中斈校3年間の計9年間である。更に進学する場合、高等斈校、専門斈校、職業訓練斈校に進む。夏季休暇を挟んだ二学期制で、両学期の中頃には七連休がある。教育内容に対しては暗記よりも理解させる事を重視している。本土での義務教育就学率はほぼ１００％だが、北部島嶼では伝統的な遊牧生活を営み義務教育を受けていない層が一定量存在する。

環境

1650年代の経済成長で大気汚染や水質汚濁等の環境問題が顕著になったが最近では克服されている。自然資源の採取に対して自然資源利用税が掛かるがこれは資源保護よりも財産共有の観点からの課税である。

家族

本領に於いては伝統的な家父長的多人数家族は17世紀前半には既に少数派となっていた。この時代に男女の自立が進みそれぞれが家族を作らないようになった。この結果北神には単身世帯が多く、人口停滞の原因となっている。南領ではまだ数世代がひとつ屋根の下に暮らす大家族が少なくないが、都市への人口移動に伴いやはり核家族化、単身化が進んでいる。

情報

北神はインターネットの誕生以後早くから情報化が進んだ。国策として情報工学の研究が推し進められた事や、かねてから通信技術に優れていた事が情報化社会の早い成立を促した。インターネット普及率は95％以上。

男女格差

法制度上は男女同権となっている。社会的には本領では男女は平等に扱われる。これは歴史的過程で男尊女卑の思想が経済的理由で淘汰されたからである。一方、本領外（特に南領）では男尊女卑の風潮が減りつつも存在し、この為に女性の社会進出が男性に比べて少ない。尚、北神における男女平等は性別による差別が無いと同時に補償も無く、生来的な男女差による損失は埋め合わせされない。この為、真の男女平等ではないという意見も少なくない。

文化

風俗

北神本土に根付いている伝統的文化は北神文化と呼ばれる。西楓時代に紀元土から渡来した文化を礎に、紀元土とは違う発展をしてきた文化である。南羅文化とは境界が曖昧で、本土南部の文化は南羅文化と扱われる事もある。

衣服

垂衣という伝統的な民族衣装が存在する。併し現代では機能的な洋服を着る人が殆どである。夏島列島で伝統的生活をしているネトル人等は現代でも普段から彼らの民族衣装を着て生活している。

食事

北神の食事は獣肉が少なく魚介類をが多い。醤油や味噌といった大豆由来の調味料が多用される。主食は麭（ふち）という小麦や蕎麦で出来たパンの様な物と、米がある。都市部や本土の大半では米が主食になっており、麭を主食としている地域は新仙の農漁村、西楓列島に残るのみである。家庭では伝統食が基本。洋食は外食で摂るのが一般的。中華料理は西洋料理より頻食。西楓列島では北神風の食事が、夏島列島では紀元土風やクルシア風の料理が多い。

住居

古代を除いて北神の住居は基本的に木造である。伝統的には茅葺や樹皮葺き屋根の一階木造建築が一般的であった。近現代では屋根材が改善され、北方ではトタン葺きが、南方では釉薬瓦葺きが主流になっている。本領では二階建ても普通になっている。北神の民家には豪雪や低温に対する様々な対応策が取られているのが特徴である。

芸術

新仙邑衆の時代から大庄屋による芸術の保護が行われている。この制度が北神から多くの芸術作品や芸術家を輩出している。古くは北神の絵画、彫刻、工芸が世界で名を馳せた。近年では動漫や漫画等の分野で存在感を持っている。

現代文化

漫画・動漫

北神は他の東洋諸国と同じ様に漫画・アニメ文化が発達している。北神産のそれらは紀元土や桃幻東陸でも愛好されている。とはいえ売り上げ額や作品数で世界を席巻している訳では決してない。

電子ゲーム

電子ゲームの人気は高い。PC普及率の高さや冬季に屋内で過ごす時間が多い事が理由。世界で遊ばれている北神産のゲームも少なくない。1663年秋のタルナ痢病流行の際にスマホゲーム市場が急拡大。

外部リンク

• 蒼い雪国 - 北神公国連邦について解説

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