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ストライクダガーとは、アニメ『機動戦士ガンダムSEED』やそのシリーズ作品に登場する架空の兵器(モビルスーツ・略称はMS)。本項目では、ストライクダガーのバリエーション機に関しても取り扱う。
注意:以降の記述で物語に関する核心部分が明かされています。
ストライクダガー | |
型式番号 | GAT-01 |
所属 | 地球連合軍 南アメリカ合衆国軍 |
生産形態 | 戦時量産機 |
全高 | 18.02m |
重量 | 55.31t |
主な搭乗者 | 地球連合軍一般兵 リナルド エドワード・ハレルソン モーガン・シュバリエ バリー・ホー ジェーン・ヒューストン 南アメリカ軍一般兵 |
武装 | ・75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」 ・M703 175mmグレネードランチャー装備57mmビームライフル ・ES01 ビームサーベル ・対ビームシールド ・パラシュートパック |
ストライクの簡易量産機として、同機のデータを基に対MS戦闘を想定して開発され、C.E.70年~71年の大戦末期に地球連合軍の主力MSを務めた。
骨格フレームは生産性を考慮したオリジナルのものを使用しており、ストライカーパックシステムも廃止されているが、同規格のアタッチメントは残されているため、電源やエネルギー兵器を持たない各種オプションパックなら装着が出来る。
武装はビームライフル、ビームサーベルと言ったビーム兵器が装備されており、加えてザフトのジンには装備されていないシールドを装備し攻守ともに有利に戦闘を進めることが可能であり、総合的な戦闘能力はジンを上回ると言える。
OSは改良が加えられ、戦闘時に低錬度のナチュラルパイロットでも操縦する事が可能である。
カラーリングはトリコロールカラーが施され、胴体部がコバルトブルーで四肢はホワイト、アクセントとして部分的にレッドが塗装されている。
後に、地球連合軍で多くのバリエーション機が開発されている。
地球連合軍は初の量産型MSとして、ストライクを原機とするGATシリーズ量産機ダガーを開発した。この機体は、X105の最大の特徴であるストライカーパックシステムやその他基本性能の多くを相応のダウングレードを経て受け継いでおり、量産の実施は決定していた。
しかし、時局は急を要しており、地球軍はMSの頭数を揃えるために、より急速に調達可能な簡易量産機として誕生したのがストライクダガーである。生産コストの低下を目的とした本機はダガーに比べ、頭部ブレードアンテナ及びバルカン砲の半減、各部可動装甲の単純化、装甲材質そのもののダウングレードなどが図られている。
ストライクの直接の量産化機はダガーであるが、制式化時期が逆転したために、本機が「ストライク」の名を冠することになった。
ビーム兵器の標準装備により高い攻撃力を有し、生産性の高さから短期間で大量生産され、物量戦法は元々数で劣るザフトにとって脅威となった。
パナマ防衛戦において、多数が投入されザフト軍のMS部隊を相手に優勢を保っていたが、グングニールによって行動不能に陥っている。
オーブ解放作戦においてM1アストレイを中心とするオーブ国防軍や、ボアズ攻略戦においてゲイツを含むザフトの、各MS部隊と互角以上の戦いを繰り広げ、ビクトリア奪還作戦を成功させ戦争継続を可能とした。
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY FINAL PLUS~選ばれた未来~』では、オーブに合流した地球連合艦隊に姿が確認できるが、これは月面以外の宙域にある連合の拠点やコロニーに配備されていた機体と思われる。
『ガンダムSEED MSV』では、第二次ヤキンドゥーエ攻防戦後は、正式量産機である105ダガーや次世代機のダガーLの配備に伴い、南アメリカ合衆国などの途上国へ払い下げられ、南アメリカ独立戦争では新旧ダガータイプ同士の戦闘が繰り広げられた。
ロングダガー(デュエルダガー) | |
型式番号 | GAT-01D(GAT-01D1) |
所属 | 地球連合軍 |
生産形態 | 量産機 |
全高 | 不明 |
重量 | 不明 |
主な搭乗者 | イレブン・ソキウス セブン・ソキウス ジャン・キャリー (エドワード・ハレルソン) |
武装(デュエルダガーは全て推定) | ・75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」×2 ・ビームライフル ・ビームサーベル×2 ・対ビームシールド フォルテストラ追加武装 ・右肩部115mmリニアキャノン ・左肩部8連装ミサイルポッド |
ロングダガーは、『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』に登場するMS。型式番号:型式番号:GAT-01D。
地球軍がストライクダガーと同時期に開発した同機の上位機種。
「ナチュラルにも操縦できる量産型MS」を目指して開発されたストライクダガーとは異なり、コーディネイターと同等かそれ以上の能力を有するパイロット向けに開発された高性能機である。部品の半数以上がストライクダガーと共通であり、生産性も高い。
ストライクの後継機というよりは、GAT-X102デュエルのコンセプトを受け継いだ機体であり、本来は「デュエルダガー」と命名されるはずであったが、ザフトに鹵獲されたMSの名前をつけることに連合軍内部で強い抵抗感があり、その結果「ロングダガー」という名称になった(しかし、後に本機を一般ナチュラル仕様に改修した機体が「デュエルダガー」と命名され量産されている)。
デュエルダガーの完成後は、本機の量産は中止された。
ジャン・キャリーが地球連合軍在籍時、ジンに続き、搭乗したロングダガー。
機体そのものは通常のロングダガーと変わらないが、機体を彼のパーソナルカラーである白系統に塗装されている。この機に乗り換えた頃は、煌く凶星『J』の異名は敵味方問わず知られており、監視というより、戦意高揚や敵に対する威圧の意味が強いと思われる。地球連合軍においては個人のパーソナルカラーで塗装されたMSは珍しく、他にはDESTINYに登場するネオ専用ウィンダム以外に確認されていない。
パナマ攻防戦でオリジナルというべきデュエルと交戦。性能、パイロット能力とも互角か、むしろジャン優勢であったが、グングニール発動により他のストライクダガーと共に行動不能となり敗北した。しかしデュエルのパイロットは止めを刺さなかったためジャンは生き残った。なお、ジャンはこの一戦を最後に地球連合軍を除隊している。
地球軍が開発したストライクダガーの上位機種(型式番号:GAT-01D1)。
GAT-01DロングダガーのOSを改良し、高性能を維持しつつもナチュラルでも扱えるように改修した機体で、外見や武装もロングダガーと全く変わらない。主に、エースパイロットを中心に配備されている。ちなみにロングダガーとの判別が分かるようにする為、カラーリングは赤系統から青系統に変更され、よりオリジナルのデュエルに近いデザインとなっている。
ダガーは、『ガンダムSEED MSV』で設定されたMS。型式番号:GAT-01A1。
ダガー(105スローターダガー) | |
型式番号 | GAT-01A1(GAT-01A2R) |
所属 | 地球連合軍(第81独立機動群“ファントムペイン”) |
生産形態 | 量産機 |
全高 | 18.00m |
重量 | 57.05t(68.09t ※エールストライカー装備時) |
装甲 | ラミネート装甲 |
主な搭乗者 | モーガン・シュバリエ (ワイド・ラビ・ナダガ) (ファンフェルト・リア・リンゼイ) (サース・セム・イーリア) (ホースキン・ジラ・サカト) (ガルド・デル・ホクハ) 地球連合軍(及びファントムペイン)兵士 |
武装 | ・40mm口径近接自動防御機関砲「イーゲルシュテルンII」×2 ・M703 175mmグレネードランチャー装備57mmビームライフル ・GAU8M2 52mm機関砲ポッド ・M703K ビームカービン ・12.5mm対人機関銃×2 ・ES01 ビームサーベル×2 ・対ビームシールド ・MX703G ビームライフル 他 <ストライカーパック> ・AQM/E-X01 エールストライカー ・AQM/E-X02 ソードストライカー ・AQM/E-X03 ランチャーストライカー ・AQM/E-X04 ガンバレルストライカー ・AQM/E-A4E1 ジェットストライカー ・AQM/E-M1(P202QX) I.W.S.P(統合兵装ストライカーパック) ・P204QX ライトニングストライカー 他 |
簡易量産型であったストライクダガーでは見送られたストライカーパックの運用機能を持ち、バックパックを換装する事で様々な戦況に対応出来る。この事から本機は正式名称である「ダガー」よりも、ストライクの型式番号「GAT-X105」を取って俗に「105ダガー」(イチマルゴダガー)と呼ばれることが多い。ストライクのスペックに再検討を加え、動作が安定し扱いやすい新型のOSを搭載した事で、パイロットの能力を問わない扱いやすいMSとなっている。
この他ストライクダガーとの相違点としては、頭部センサーのスペックがストライクと同等である事や、バイタルエリアにラミネート装甲を採用した事でビーム兵器に対する防御力が大きく向上している点等が挙げられる。なおPS・TP装甲は生産コストの削減の為採用されていない。これらの事から装甲の相違点を除けば、機体性能はストライクと同等であると言える。
量産1号機のロールアウト時期はストライクダガーとほぼ同じ(一説にはストライクダガーよりも先)であったが、その後は生産性の高いストライクダガーが優先して量産された為、戦時中の生産数はわずか23機(システム実証機1、試作機2機を含む)に止まり、一部のエース級パイロットを中心に配備された。ラミネート装甲によってビーム兵器に対する防御力が高いが、CE73年の時点で18m級MSのラミネート装甲を一撃で貫通できる威力を有しているビームライフルは民間にも広く出回っていた。戦後は名実共に地球軍主力MSとなり、また、マイナーチェンジが繰り返し実施され、最終的に“ブロック7”にまで発展した(具体的改修点は明らかにされていない)。ただ、この点は本機とほぼ同性能で低コストを実現。
第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦時に既に相当数が完成していながら「戦力温存」のため使用されなかったとされるGAT-02L2ダガーLとの設定矛盾がやや感じられる。南アメリカ独立戦争時には、ダガーL部隊の指揮官専用機として、多数が実戦投入されている。
本来雑誌、書籍等紙媒体がメインのMSV機体であるが、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』第38話のヘブンズベース防衛シーンにて、数カットながらランチャーストライカーやジェットストライカーを装備した状態の機体が登場している。再編集版の『FINAL PLUS~選ばれた未来~』では、メサイア墜落のシーンで機体の残骸が確認出来るが、元々ダイダロス基地自体地球軍のものだったので、これが参戦していた機体かどうかは不明である。しかし、同基地に配備されていた18m級MSは全てウィンダムであった為、オーブ宇宙軍に合流した部隊のものである可能性は高い。
ガンバレルストライカーを装備した105ダガー。
もともとはアラスカに帰投したアークエンジェルに、ムウ・ラ・フラガ専用装備としてガンバレルストライカーを配備する予定であったが、ムウがアラスカでアークエンジェルとともに脱走したため実現する事はなかった(地球連合としては、ストライクの活躍が、コーディネイターではなくナチュラルのものであったとして宣伝したい意図があり、そのためエンデュミオンの鷹の二つ名で知られるフラガ少佐がストライクに搭乗していたとし、それまでの戦いも彼が行っていたかのように見せかける予定だった)。
その後、月下の狂犬の二つ名で知られるモーガン・シュバリエに高度な空間認識能力があることが判明し、ガンバレルストライカーは彼の105ダガーに装備された。
モーガンはボアズ攻略戦で本機を駆り、高い戦果を上げている。第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦では部下の無鉄砲な行動が逆にジェネシスの射線から逃れる事に繋がり、その後自分の隊を率いてジェネシスに取り付こうとしたが、火器運用試験型ゲイツ改に阻まれて、本機は大破している。
なお、公式の外伝であるホビージャパンのMSV戦記では、5機の105ダガーを率いてドクターことミハイル・コースト率いるジン・ハイマニューバ6機と交戦。ミハイルを追い詰めるものの、ジェネシスの発射で戦いは中断(ミハイルは味方からのメッセージで離脱)。ガンバレルは4機のうち3機がジェネシスに巻き込まれ、部下たちも全員ジェネシスの犠牲者となった。
その他、戦中にはカナード・パルスのハイペリオンと、戦後の南アメリカ独立戦争では偽情報によって宇宙へと上がってきたエドワード・ハレルソンの乗るレイダー制式仕様と交戦している。
『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』に登場。(型式番号:GAT-01A2R)
第81独立機動群“ファントムペイン”が保有する機体。
一般の01A1にマイナーチェンジを加え、若干の機能向上を図ったカスタム機。スローターダガーと短く呼称される事もある。同時に機体色も黒系統の専用カラーに変更され、背部には大気圏内飛行用に改良強化されたエールストライカーを標準装備する。
プラモデルのインストの記述ではエールストライカーを装備した状態であることが「スローターダガー」と呼ばれる機体の要件とされているが、コミックなどのメディアミックス展開ではその他のストライカーも装備可能となっている。オーブ連合首長国領海内でのマーシャン殲滅作戦にて、ソードストライカー、ランチャーストライカー、I.W.S.P、ライトニングストライカーを装備した機体が確認されている。
なおエールストライカー装備時の重量が68.09tとされている。本来エールストライカーを装備したダガーの重量は77.35t(ダガー57.05t+エールストライカー20.30t)である為、機体かエールストライカーのどちらかが10t近く軽量化されている事になる。
「スローター(Slaughter)」とは「虐殺」、「殺戮」、または「屠殺」等の意だが、「取り込む」、「食い殺す」とも解釈され、転じて「侵略し占領する」といった意味合いもある。
バスターダガーは、『ガンダムSEED MSV』で設定されたMS。型式番号:GAT-A01/E2
バスターダガー | |
型式番号 | GAT-A01/E2 |
所属 | 地球連合軍 |
生産形態 | 量産機 |
全高 | 17.81m |
重量 | 80.70t |
装甲 | ラミネート装甲 |
主な搭乗者 | レナ・イメリア |
武装 | ・ビームサーベル×2 ・220mm径3連装ミサイルポッド×2 ・350mmガンランチャー ・94mm高エネルギー収束火線ライフル |
本機はGAT-X103バスターの量産型にあたる機体である。元々バスターの量産型としては、105ダガーに装着する砲撃戦用ストライカーパック「バスターストライカー」が開発される予定だったが、設計段階でストライカーパックの換装だけでは対応しきれないことが分かり、105ダガーをベースに砲撃戦用の機体に改良する事となった。当初はGAT-X131カラミティの武装を施すことも検討されていたが、あまりに重装備すぎるため量産には向かないと判断され、バスターの武装が採用された。
両肩のミサイルポッドはバスターの6連装から3連装に変更されているが、バックパックに接続された砲門はバスターと同じ口径となっており、オリジナル同様に連結して対装甲散弾砲、もしくは超高インパルス長射程狙撃ライフルとすることも可能。また、オリジナルのバスターの弱点だった接近戦面をカバーするため、腕の部分にハードポイントがありそこにビームサーベルを搭載することもできる。
バスターはやや柔軟性に欠けると言う欠点があったが、ストライクの量産型である105ダガーをベースにした本機は高い柔軟性を持ち、ビームサーベルを用いた格闘戦においても充分な運動性能を発揮する。
生産された機体はC.E71年8月8日に開始された連合軍の「八・八作戦」の一環であるオーストラリアの「エアーズロック降下作戦」に始めて投入された。中でも、レナ・イメリア中尉(後に大尉)機の軽快な機動とミサイル乱射による弾幕を有効利用した戦法は、正に彼女の異名である「乱れ桜」に相応しいものであった。
NダガーN | |
型式番号 | GAT-SO2R |
所属 | 地球連合軍特務情報局 |
生産形態 | 計画機(非公式量産機) |
全高 | 不明 |
重量 | 不明 |
主な搭乗者 | 地球連合軍諜報部パイロット ファントムペインパイロット ステファン・ウィルシャー タキト・ハヤ・オシダリ |
武装 | ・DFH-S2026 攻盾システム「シルトゲヴェール」(70mm高エネルギーブラスター) ・ピアサーロック「ハーケンファウスト」 ・GES-D07G+ 対装甲刀×2(大刀、小刀) ・Mk315 スティレット投擲噴進対装甲貫入弾 ・多目的ランチャーポート×17 ・多目的アンカー×4 ・ミラージュコロイド |
NダガーNは、『ガンダムSEED MSV』で設定されたMS。型式番号:GAT-SO2R
105ダガーをベースに、ブリッツのデータを参考にして開発されたもので、核動力とミラージュコロイドを装備している。頭部も2つ目のデュアルセンサーを持ったいわゆるガンダムヘッドとなっており、他のダガー系MSと一線を隔している。頭部はガンダムヘッドが敵に与える心理的影響を考慮しストライクガンダムと同等のセンサーに換装されている。この機体は、Nジャマーキャンセラーにより動作保証された核エネルギーを動力源にしている。これは、ミラージュコロイドを機体表面に定着させる為の電場形成に大量の電力が必要とされるためである。ミラージュコロイド使用状況下での活動時間は、ブリッツに比べて大幅に延伸しており、事実上無制限と言ってよい。更に、浮遊物等が存在する場所ではバーニア噴射の代わりに前腕、膝、足先などから射出されるアンカーにより移動できるため熱紋センサーにも探知されない(このアンカーは武器としても使用可能)。ただし、機体そのものがユニウス条約に抵触しているため、公式記録上は存在しておらず主に非公式部隊が運用しているが、ヘブンズベース戦の際、ニーベルングの警護に配備されていたことが確認されている。また、ロード・ジブリールの護衛としてオーブまで同道していたと思われる機体が存在する(パイロットは既に逃亡していた)。なお、デザインや機能、装備などがブリッツに酷似している事から、「ブリッツの量産型」を前提として開発された機体と思われる。
開発はユニウス条約締結と同時に中止された事になっていたが、スタッフ共々民間企業へ出向するという形で継続されていた。スタッフは自らを「シノビマフィア」「ニンジャワークス」と名乗っていたという。
また、非公式の機体である為、運用を行うのは主に『一族』のマティス率いる情報部や、ファントムペイン所属のパイロットである。
形式番号のSOは「Special Operation」特殊作戦の略。
ダガーLは、『機動戦士ガンダムSEED』の続編である『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』や、その外伝『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY』に登場するMS(型式番号:GAT-02L2)。
ダガーL | |
型式番号 | GAT-02L2 |
所属 | 地球連合軍 |
生産形態 | 量産機 |
全高 | 18.4m |
重量 | 55.05t |
主な搭乗者 | イサワ ハラダ ミラー ショーン 地球連合軍一般兵 |
武装 | ・M2M5 トーデスシュレッケン12.5mm自動近接防御火器×4 ・M703k ビームカービン ・ES04B ビームサーベル×2 ・Mk315 スティレット投擲噴進対装甲貫入弾×2 ・Mk39 低反動砲 ・対ビームシールド <ストライカーパック> ・AQM/E-X02 ソードストライカー ・AQM/E-X03 ランチャーストライカー ・AQM/E-M11 ドッペルホルン連装無反動砲 ・AQM/E-A4E1 ジェットストライカー 他 |
ダガーの改良型でコズミック・イラ73年時における地球連合軍の汎用主力MS。105ダガーと同じくストライクの武装換装システム「ストライカーパック」を採用しており、パック換装によって様々な戦況に対応可能。又、1本のみの頭部アンテナや各部アーマーの形状など、機体のデザインは105ダガーよりもストライクダガーに近い。
「ストライカーパックシステム搭載MSの大量生産」を前提とした設計で、機体製造のコスト削減の為、性能をダガーよりも低下させ、ラミネート装甲も採用しておらず、集団戦闘における総合性能は01A1と同等ながらビーム耐久力では01A1に劣る。また武装面においても、ビームライフルよりもエネルギー消費率の少ないビームカービンが採用されているが、ビームサーベルは腰部分に2本装備している。
ただし、ラミネート装甲を採用していないが故に、生産性においては105ダガーを大きく上回る(CE73年の時点で18m級MSのラミネート装甲を一撃で貫通できる威力を有しているビームライフルがザフト以外に広く民間にも数多く出回っているという現状では、実装していても実質無効化していると考えられる。無論レールガンや機銃、ミサイルに対し無力なのでは本末転倒ではある)。機体性能と生産性をうまく両立させた、完成度の高い機体である。
第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦の時点ではかなりの数が量産され月基地に配備されていたが、ジェネシスに脅威を感じた地球連合軍上層部によって地球に強制的に帰還させられていたため、出撃は無かった(最近の文献によれば、本来、同機は、ヤキン・ドゥーエ陥落後の、プラント制圧戦を目的に開発されたらしい)。その為実際の初陣は南アメリカ独立戦争からで、以降はC.E.73年まで地球連合軍の主力として運用されてきたが、同じくストライカーパックシステムを採用した次世代型主力機GAT-04ウィンダムの配備が進むにつれ旧世代の機体と化していった。
DESTINY第2話にてガーティー・ルーの艦載機として初登場。奇襲とはいえ少数機でアーモリーワンより迎撃に出たザフトのMS部隊を圧倒しセカンドステージシリーズ奪取に貢献した。また第四話では僅か二機でミネルバを追い詰めるなど活躍したが、物語の舞台が地上へ写るとウィンダムと同じく雑魚扱いとなる、しかしながら第18話でのガルナハン戦ではインパルスのビームライフルを破壊するなど同じヤラレ役ながらウィンダムと違い印象的なシーンが多かった。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY FINAL PLUS~選ばれた未来~では、デスティニー・プランに反対したオーブ軍のM1アストレイやムラサメと共闘する本機の姿が確認されている。
ダガーLを黒く塗装した機体。アーモリーワンでのガンダム強奪作戦の陽動で港に停泊するザフト艦の攻撃に使用された。通常のダガーLとは違い、ステルス機能が追加されているが、これは視認性を抑える処置であるため、ミラージュコロイドなどの本格的なステルス機能は装備されていない。劇中では殆どファントムペイン専用機として使用されていた。
ワイルドダガー | |
型式番号 | GAT-X399/Q |
所属 | 地球連合軍 |
生産形態 | 量産試験機 |
全高 | 不明 |
重量 | 不明 |
主な搭乗者 | 地球連合軍MSパイロット |
武装 | ・M2M5 トーデスシュレッケン12.5mm自動近接防御火器×2 ・M703K ビームカービン ・ES04B ビームサーベル×2 ・背部(四足形態時頭部)専用46mmガトリング砲 ・背部(四足形態時頭部)専用ビームサーベル ・尾部175mm多目的滑空砲他 |
ワイルドダガーは、『ガンダムSEED MSV』で設定されたMS。型式番号:GAT-X399/Q
地球連合軍第81独立機動軍「ファントムペイン」がザフトより奪取したZGMF-X88ガイアのコピー機。
外見、変形機構共ガイアとほぼ同一だが、頭部センサーや手持ち武器等はダガータイプのものが流用されており、それ故に「ダガー」の名を冠しているが、可変MSとカテコライズされているため、イージスやレイダーと同じくX300のナンバーが与えられている。なお型番のQは「Quadruped」(英語で四足獣の意味)の頭文字。
四足形態時の頭部は専用ガトリング砲や専用ビームサーベルのアタッチメントになっており、尻部には尻尾状の多目的滑空砲が搭載されているなど、ソフトスキンから空陸の重装甲目標まで幅広い対処を可能としている。
地球連合軍はMSを含めた従来型の陸戦兵器では、ザフト軍のバクゥタイプが有する不整地機動力に対抗困難なのを痛感しており、同様なコンセプトの陸戦型MSの開発に乗り出した。ところが、経験、ノウハウの不足から、この新機軸の兵器開発は困難を極め、更にユニウス条約締結による軍縮の煽りを受け一旦開発は中断される。
しかし、ファントムペインによって齎されたガイアのデータにより、四足型MSへの二足歩行型MSの技術応用の目処が立ち、ガイアの模倣という形で開発は再開され、本機はその初期モデルとして完成した。また、GAT-02L2ダガーLのパーツを大量に流用することで、この種の兵器としては破格の低コストでの製造を実現した。
型番にもあるようにGAT-Xナンバー機で制式採用機ではないが、戦闘データ収集の為、試験的に72機が量産され内70機が実戦投入された。
ブレイク・ザ・ワールド事件後に開発がスタートし、先行完成機がヘブンズベース戦に投入された。その後は外観を含むその心理的威圧能力も買われて低強度紛争向けの任務で重宝され、西ユーラシアや中東地域の反連合ゲリラ討伐に多用されたといわれる。
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